バリアートのある暮らし 100年の古民家へ嫁いだ絵(後編)
岐阜まで納品に伺ったのには訳がありました。
K様の元々のご希望は、玄関ホールの吹き抜けを貫く大きな絵。一目惚れで購入された『緑にいだかれる午後』は1階部分に、そして、その真上に天井まで届くさらに大きな絵を飾り、それらを対の作品として空間構成したいとお考えだったのです。
写真も送っていただき、そこに合成シミュレーションしながら、何人かのアーティストの作品もご紹介していました。ですが、どうしても自分自身の目でその場所を確認したくて、K様にお願いして、ご自宅にお伺いさせていただくことになりました。
それは想像していたよりも、遥かに素敵な空間でした。
焚き染めた香に迎えられて一歩足を踏み入れると、天窓からは陽光が降り注ぎ、漆喰壁と太い柱が積み重ねられた時の重さを伝えていました。
「夜になると、天窓の向こうに月が流れていくのが見えるのですよ」
K様が話してくださるその光景が目に浮かぶようでした。
地元産のお茶受けで温かいおもてなしをいただきました。利平栗は普通の栗の2〜3倍はありそうな立派な栗で、ラム酒の香りを効かせた上品な甘さのシロップで煮詰めて作られたお菓子はK様の手作り。
そして、もうひとついただいたのが、鮎の甘露煮でした。K様が時々お散歩をされる木曽川水系の根尾川は浅瀬が多く、この時期澄んだ水の中に鮎が泳ぐ姿が多く見られ、白鷺もやって来ます。
ある日、川の中に入って鮎を釣っているオジさんさんから、自分が作る鮎の甘露煮は絶品だと声をかけられ、たくさん分けてもらったのだそうです。何時間もかけて炊いた自慢の甘露煮は骨までやわらかく、頭からパクリと何匹でもいただけそうな美味しさでした。
そんなお話を伺っていると、初めて訪ねたこの土地が、澄んだ水と豊かな土壌に恵まれた場所であり、それはLABAさんの絵から感じる土の匂いとどこか共通するものがあると思われました。
そんな思いでもう一度吹き抜けを見上げてみると、1階のLABAさんの絵と天窓を結ぶもう一枚の絵のイメージが頭の中に湧き上がってきました。
思わず、「私も描いてみたいです」と半ば冗談で呟いた一言を、K様はさっと受け止めてくださいました。
「それ、いいと思います。私は坂本さんの感性が好きで、数多のバリ絵画の中からこの絵に出会うことができたのだから」
私はしばらくキョトンとしていたのではないかと思います。やがて、その意味していることがわかると、とてつもない不安が押し寄せてきました。ラバさんが何年もかけて描き上げた大作。それにふさわしい絵が自分に描けるだろうか。
そんな不安が伝わったかのように、K様はこう言って声をかけてくださいました。
「誰かを喜ばせようとするのではなく、坂本さん自身がワクワクできる絵を思い切り描いてください」
感謝して、私はこの素晴らしい機会をお受けすることにしました。
ラバさんの訃報を知ったのは、翌日大阪で用事を済ませて帰京する新幹線の中でのことでした。最近、少し歳をとられたかしらと思うことはありましたが、あまりに突然のことに、しばらくは信じることすらできませんでした。
ラバさんの絵にはバリの人たちが持つ「ある世界観」があります。
偉大なる自然(そこに神々が宿ると、バリの人々は考えます)から恵みをいただき、育まれる生命(いのち)。それは人間も動物も同じで、自然に包まれる小さな存在。そんな世界観がLABAさんの描く、あの深い緑と個性的な動物たちに繋がっているのではないかと思いました。それは私たち日本人にとっても、原風景に出会ったような懐かしさを感じさせてくれています。
わずか4年間でしたが、LABAさんの素晴らしい作品を扱わせていただき、憧れ続けた最後の大作をお客様に無事にお届けできたことをとても嬉しく思っています。
LABAさんのご冥福を心からお祈りします。
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LABAさんの絵は最後の一点となりました。LABAさんが少年時代を懐かしんで描かれた作品『少年たちの情景』は、私たちの心にも、子供の頃の懐かしい光景を思い出させてくれます。
バリアートのある暮らし ー 100年の古民家に嫁いだ絵(前編)
こんにちは、坂本澄子です。
10月8日にプンゴセカンの巨匠、LABAさんが亡くなりました。
森に棲む南国の鳥や動物たちを個性的な表現で描き、日本にもたくさんのファンをお持ちでした。あまりに突然のことに、まだ信じられない気持ちでいっぱいですが、「よい人生を送り、静かな最後でした」とご家族から伺いました。
LABAさんのご冥福を心からお祈り申し上げます。
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今日の「バリアートのある暮らし」はLABAさんの遺作『緑にいだかれる午後』のお話です。
この作品との出会いは、初めてLABAさんを訪ねた2013年に遡ります。
アトリエにひときわ目を引く大きな作品がありました。サインは既に入っており、2011年とありました。
一度は筆を置いたそうですが、ご自身でも気に入っておられ、手元に置いて、折に触れては手を入れていると、話して下さいました。
その頃の私は「バリアートショールーム」を立ち上げたばかりの駆け出しで、「いつかこんな大きな絵を扱えるようになりたい」とただ憧れるばかり。その後もLABAさんのアトリエを訪ねる度に、その絵がまだあることをそっと確認しては、高嶺の花を見守っていました。
それから4年、今年の夏にバリアートショールームのトップページを久し振りに衣替えすることになり、LABAさんにお願いして、トップ画像に使わせていただきました。
「今年こそはあの絵を扱いたい」
そんな思いを胸に秘めていました。
2ヶ月ほど経った頃、バリアートショールームに1件のお問合せが入りました。
岐阜県にお住まいのK様とありました。
お電話でお話を伺ってみると、100年を超える古民家にお住まいで、10年前に改築した際に、土間だった部分を吹き抜けの玄関ホールにリノベーション。そこに大きな絵を飾りたいと、計画を温めてこられたのでした。
「以前バリ島を旅行した時、画家さんに1日島を案内してもらいました。その方の人柄や絵に対する溢れるような優しさが今でも心に残っていて、バリ絵画がいいなと」
インターネットでも色々調べられたそうですが、これといった作品に出会えず、そうこうしているうちに、NHKのEテレ『明日も晴れ!人生レシピ』(2017/5/19放送)で、バリアートショールームが紹介されたのをたまたまご覧になったそうです。
「こんなに洗練されたバリ絵画があるのだと驚きました。特に、御社のサイトにある、卵を3つ抱えた梟と白いオウムの絵がいいなと思っています」
K様が気に入っておれらたのは、LABAさんの『緑にいだかれる午後』でした。
ご縁があるというのはきっとこんなことを言うのでしょう。
ほぼ同じタイミングで、LABAさんの奥様の火葬式を行うことになり、何かと物入りのため、あの絵を売りたいというオファーが入ったのです。
それからお話はトントン拍子に進み、日本で額装した大作『緑にいだかれる午後』を車の荷台に積みこみ、岐阜のK様の元へと出発したのは、10月8日の朝のことでした。
ちょうどその頃、LABAさんが息を引き取られているとは、想像だにしていませんでした。(続く)
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LABAさんの絵は最後の一点となりました。LABAさんが少年時代を懐かしんで描かれた作品『少年たちの情景』は、私たちの心にも、子供の頃の懐かしい光景を思い出させてくれます。
バリアートのある暮らし ー 昔聴いたバリハイに憧れて
突然ですが…「バリハイ(Bali Ha’i)」ってご存知ですか?
バリハイ?チューハイ??ブルーハワイ???
そんなオハズカシイ思考回路を巡っていた私。
バリハイとは、’58年に映画化されたミュージカル『南太平洋』に出てくる、伝説の桃源郷の島なんだそうです。
この度、『恋するオウム』をご購入いただきました。
「バリには行ったことはないのですが、昔々『南太平洋』という映画を観た時、「バリハイ〜〜♫」という歌声がとても耳に心地良く響いてよく覚えてます。
ずっと昔で子供だったのに、何でこの映画を観たのか不思議です。ラブロマンスなのにね。
「そんな記憶が、今こうしてバリの作家さんの絵画が手元にやってきたことで、あの時のあの歌声がまた聞こえてきたようで、ひとりどっぷり思い出に浸ってます。
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この映画、バリ島が舞台というわけではないそうですが、ふとスイッチが入って思い出の配線がツナガルことってありますよね。
「我が家でオウム君がすっかり馴染んでくれてます。ラスティもお気に入り(笑
と、こんなかわいい写真も送ってくださいました。
いや〜ん、かわいい〜。
5歳のシェルティのラスティ君、まるで笑ってるみたいですね。
この絵を喜んでくれてるのかな^o^/
鳥が好き!というご主人も気に入ってくださったそうです。
素敵なメッセージ、ありがとうございました。
この『恋するオウム』のPart IIが完成し、本日入荷です。
作家はバリ島で最もすぐれた画家のひとりと、イタリア芸術協会から太鼓判を押された、あのラジック氏。構図の巧みさはもう絶妙、絵が立体的に大きく見えますよ。
バリアートのある暮らし ー 野鳥の森のリビング
こんにちは、バリアートショールームの坂本澄子です。
毎日暑いですね。お元気ですか?
千葉県習志野市のT様からから嬉しいお便りをいただきました。
久しぶりのブログは「バリアートのある暮らし」をお届けします。
NHK Eテレ『明日も晴れ!人生レシピ』(2017/5/19)で、バリアートショールームが紹介されたのをご覧になり、バリアートサロンに来てくださいました。
リビングの絵を替えたいとお考えだったそうで、展示作品を一通りご覧になり、緑いっぱいの花鳥画の注文制作をご依頼いただきました。
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無事届きました!とっーてもステキです‼️
部屋が明るくなりました〜
これまでの絵はパステル調の淡い感じでひとまわり大きかったのですが、やはり本物は存在感が違いますね。
主人も奥行きのあるとても良い絵だと気に入り喜んでいます。繊細で緻密なタッチで
額とダイニングテーブルの色もピッタリなので部屋にとてもしっくりと馴染んでます。
オンリーワンのステキな絵と巡り会わせていただきありがとうございました(^-^)
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わーい、ありがとうございます!
ビフォー&アフターの写真も送っていただきました。
本当にお部屋の雰囲気にぴったりですね!!
なかなかのイケメンさんですよ〜。
これからの作品も楽しみですね。
さて、Rakaさんの人気の文鳥画、額縁が選べるのはいよいよ明日7月31日まで。
飾りやすい30x40cmと40x50cmの2種類。お求めやすい、税込30,000円と34,000円。お部屋にあわせた額装で約2週間でお届けします。
詳しくは、「今週の新作 南国の花々と文鳥」をご覧ください。
バリアートのある暮らし – 23年前に恋したウブド
こんにちは、坂本澄子です。
バリの細密画『少年たちのケチャダンス』を購入くださった山梨県のH様から嬉しいメッセージをいただきました。さっそくご紹介します!
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「少年たちのケチャ」大変気に入っております。
先日、偶然Eテレで坂本さんを拝見し、なんと大好きなバリの絵画ギャラリーを主宰されているということ!
食い入るように観ました。 バリや絵画に対する想い、また人生の転機へのチャレンジ精神に大変共感しました。(私も50代デス!) そして、そのあとすぐにHPの中の絵画を楽しませて頂き、目に留まったのがこの絵でした。
初めてバリ、ウブドに行ったのは23年前です。 すぐに恋に落ち何度か通ったあと仕事や子育てで遠のいておりましたが、5年前今度は家族で旅しました。 久しぶりに訪れたウブドの街は変貌しており腰を抜かしました。
ですが「来なければよかった…」と涙したのもつかのま、すぐに「変わらないバリの人達の生活・祈り」に感動し惚れ直しました。 そして毎晩楽しんたバリ芸能の中で当時小学生の息子が一番気に入ったのが「ケチャックダンス」です。
このたび絵が届いて息子と一緒にワクワクと箱を開け、ダンスの円の中心のかがり火が(夕焼けと共に?)ダンサー、観客、まわりの景色をオレンジ色に染めている幻想的な世界を「コレだよね~、コレだよね、いいよね~」とうっとりと眺めました。
最初は寝室にと思って買ったのですが「ずるい」と言われ(笑)リビングに飾っております。 時々ケチャの音楽を流しながら家族で眺めてバリを懐かしんでおります。 とてもよい時間デス。
絵の左に23年前に市場で買ったアタのリュックとワヤン・クリッの人形が写ってます!
今度は坂本さんのバリアートサロンで絵画の勉強をして美術館巡りをするのが夢となりました。 楽しみにしております。
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ありがとうございます。とても嬉しいです!篝火に照らされた少年たちの表情が描き分けられており、細部までこだわって仕上げられた細密画が、お部屋にしっくりなじんでいますね。
番組の後、たくさんのお問合せをいただき、サイト掲載作品も品薄となりご迷惑をおかけしておりましたが、いよいよ夏の新作の入荷が始まります。花鳥画を中心に画家が腕を競った一点物を掲載していきますので、時々アクセスしてみてくださいませ。
バリアートのある暮らし – 絵を買ってよかった
こんにちは、坂本澄子です。
新緑が眩しい、一年で一番いい季節がやってきましたね。あまりの気持ちよさに、ケン(フレンチブルドッグ♂5歳)のお散歩も日増しに距離が長くなってます。
さて、今度の金曜日、5月19日のヨル8時、NHK Eテレの「明日も晴れ!人生レシピ」の「ライフチェンジ!人生は二毛作」のコーナーでご紹介いただきます。
この番組、人生のターニングポイントを迎えた50代を元気にしようと、4月から始まった新番組。パーソナリティは同世代(とてもそうは見えません。スラリとカッコイイこと)の賀来千香子さんです。詳しくは番組サイトをご覧くださいませ。
撮影はバリアートサロン(写真)の他、お世話になっているギャラリー、そしてお客様(M様)のご自宅にもお邪魔しました。
M様は以前このブログでご紹介した「4羽の野鳥」のあのご家族(東京・世田谷区)です。
大手企業の管理職としてお忙しい毎日を過ごされるM様。もともと絵にはさほど興味がなかったそうですが、2人目のお子様が生まれた頃から、仕事だけでなく家族をもっと大切にしたい、家族が生活する家をさらに心地よい場所にしたいと思われるようになり、初めて購入された絵が「4羽の野鳥」でした。
あれから3年。下のお子様が4歳、おにいちゃんも8歳になり、絵のある暮らしは思っていた以上に、ご家族によい影響を与えてくれているそうです。
「ほんものの絵がそばにあるせいか、子供たちは絵を描くのが好きで、もうしょっちゅう描いてます。私も仕事から疲れて帰った時も、なんかこうほっとするんですよね。絵を買ってよかったなと思ったので、今回2作目を買うことにしたというわけです」
M様が今年3月に購入されたのは、ガルーの風景画「椰子の実の収穫」です。
「以前展示会で別の作品を見て、いつかはガルーの絵がほしいと思っていました」
この作品は「バリアートショールーム」のサイトで写真をご覧になって購入を決められたのですが、
「実物の方が、格段にいいですね。ライトの加減で、色の見え方も違ったりして。大満足です!」と、とても気に入ってくださっています。
実際にご家族にお会いして、4羽の野鳥のような暖かい雰囲気が伝わってきました。そんなご家族の集うリビングに二枚の絵はしっとりとおさまっていました。
次はどんな物語が生まれるのでしょうね。私もいまから楽しみです。
バリ絵画のあるオフィス③ 絵を替えてリフォーム気分
こんにちは、坂本澄子です。
4周年記念感謝セール、おかげさまで対象作品の多くをお買い上げいただきました。残りわずかとなりましたが、まだよい作品があります! またとない価格で早い者勝ち、さっそく「気軽に飾れるバリアート」のページをチェックしてみてください。
さて、今日は以前このブログでもご紹介した、東京・銀座近くにオフィスを構える「薬袋(みない)税理士事務所」様の続編をお届けします。
オフィス用に作品3点をお買い求めいただいたのが2年半前。応接室には、朝のひんやりとした空気が伝わってきそうな、棚田の風景画を飾っておられました。あるとき、バックオフィスにあった、森に棲むヒョウと入れ替えてみたところ、明るい緑がモノトーンの室内に意外に映えることがわかり、以来3点をローテションしていたそうです。
「絵が変わるだけでちょっと新鮮な気分が味わえるんですよ。お客様と話しながら、ふと視界の隅に絵の色合いが入ってくると、ああ、いいなあってね」と、取締役の薬袋様。ご自身がリラックスされることで、相続などで悩まれて来社されるお客様の緊張感もきっとほぐれていることでしょう。また、二度、三度と来社されるお客様もあり、応接室にお通ししたときに、「あれ、前と違う」と思っていただければ、ちょっとしたリフォーム代わりにもなります。そのため、もっと違う絵も飾ってみたいというお考えをお持ちでしたが、
「前に買った絵をどうするかという問題がありました」
確かに壁のスペースは限られていますし、外した絵を置いておくと言っても…
今回風景画2点を追加購入いただくにあたり、お役に立てたのが「下取りサービス」です。バリアートショールームで作品をご購入いただくと、以前お買い上げいただいた作品を下取りするサービスを始めました。(詳しくはお問い合わせください)
絵を架け替えた応接室がこちらです。
ウィラナタの「光の風景」。午後のやわらかな日差しがじんわりと染み込んでくる感じのこの作品、まるで窓から外の景色を見ているようです。お打ち合わせしながら、バリにいる気分を味わっていただけるといいなと、嬉しく拝見しました。
もう一点はガルーの「朝のセレモニー」。こちらは税理士やスタッフのみなさんがお仕事されるバックオフィスです。
「そのうち、応接室のもう一方の壁に移動して、2つの風景を眺められるようにしてもいいかなと思っています」
と、早くもプチ・リフォーム計画が進行中のようです。
え、ヒョウの行方ですか? ちゃんとエントランスでお客様をお迎えしていますよ!
本物の絵のある暮らしー4羽の野鳥たちのその後
こんにちは、坂本澄子です。
春の訪れを感じる朝です。ケン(フレンチブルドッグ♂5歳)のお散歩コースはハクモクレンが満開。その隣では、銀色の毛皮をまとったネコヤナギが芽吹きの時を静かに待っていました。公園の芝生にはイヌノフグリが青い絨毯、その向こうには黄色いタンポポ。ちょっと心豊かな1日の始まりとなりました。
おかげさまで3月1日、バリアートショールームは4周年を迎えました。これもひとえにみなさまのご愛顧の賜物、本当にありがとうございます。感謝の気持ちをこめて、先週から4周年記念セールを始めました。いままでにない半額の作品もたくさんあります。ぜひこちらのご案内ページをご覧くださいませ。
さて、そんな中、以前展示会で作品をお求めくださったM様から、とっても嬉しいお言葉をいただきました。さっそくご紹介させてください。
奥様と男のお子様2人の4人家族。「この4羽の野鳥の絵を僕たち家族の記念にしたい」と仰って、エベンの花鳥画を購入くださったのは2013年。バリアートショールームができた最初の年でした。(ブログ「バリアートのある暮らし⑤」2013/9/14) その頃、下のお子様はまだ赤ちゃんでしたが、いまは4歳、お兄ちゃんは8歳。少し広めのお部屋に引っ越しされ、賑やかな毎日を送っておられるそうです。
「絵のある家っていいですね。おかげさまでうちは二人とも絵を描くのが好きで、特に次男はしょっちゅうです」
と言って、送ってくださった写真がこちら。『4羽の野鳥』と、手前にはお子さんたちの絵が。きっと、下のヒーローと怪獣たちがおにいちゃん、上のフルーツが弟さんの作品ですね。バナナ、いただきま〜す!この壁が一面にアートで埋め尽くされるまで、まだまだたくさん描いてくださいね。あ、バリ絵画もよろしくお願いします(笑
やっぱり、本物の絵って、複製画とは違う、何かしらこう伝わってくるものがありますよね。それが小さなお子様たちにもいい影響を与えてくれたとしたら、こんなに嬉しいことはありません。
日本の家を絵でいっぱいにしたくて、この仕事を始めました。必需品ではないけれど、人の心を豊かにしてくれる大切なものだと思います。初心を忘れずこれからも頑張っていきます。
ちなみにM様は玄関に飾りたいと、さっそくセールをご利用いただきました。また写真を送っていただけるかなあと楽しみにしています。
<関連ページ>
バリ島の人気作家ガルーの風景画小品、アンタラのバリの子供たちがなんと半額を始め、またとない価格が満載です! 3月31日まで
こちらも半額の作品がいっぱい。おこづかいで始める本物の絵のある暮らし。
バリ絵画のあるサロン②
こんにちは、坂本澄子です。
忙しさにかまけて、ブログをご無沙汰してしまいました。スミマセン^o^;「最近ブログが更新されていませんが、どうかされたのですか?」とご心配のメールをあちこちからいただき、こんなことじゃいかんいかんと思っていたところ、鹿児島県始良市のN様からとても嬉しいお便りを頂戴しましたので、さっそくご紹介します。
とても良い絵が届きました!
実物を見た瞬間、あまりの素晴らしさに感動致しました。
最初は、自宅の寝室に飾る予定だったのですが、少しでも多くの方にラバさんの絵を見てもらいたくなって、 私の美容室のカウンター上に飾ることに致しました(^^)
届いてから2日、お客様からも、神秘的でとても癒されると大好評です!。 本当にありがとうございましたm(._.)m
坂本さんには本当に感謝しております!。
ラバさん、体調が悪い中、素敵な絵をかいてくださり、ありがとうございました。
私の一番の宝物です!一生、大切にしていきます。
又、お願いするかもしれません(^^)どうかお元気でいて下さいね。
こんなに感激しておられるのは、もちろんラバさんの絵のすばらしさもあるのですが、ここに至るまで紆余曲折がありました。
すみません、あの作品はもう売れてしまいまして。。。
ほぼ同じ時期に3名の方からお問い合わせをいただいたほどの人気の作品でした。N様は深いグリーンと繊細な感じをとても気に入られており、
どうしてもほしいです、注文制作はできないでしょうか。
一点ものですから全く同じというわけにはいきませんが…とご了解をいただき、お引き受けしたのは、昨年10月のことでした。
ところが、、、
いざ制作となるとラバさんの筆が進まなくなってしまったのです。このサイズですと、1ヶ月もあれば完成とお伝えしていたのですが、下書き途中のキャンバスはアトリエに置かれたまま。息子のアルサナさんにそっとを訊いてみると、どうも体調がよくないらしいとのこと。お元気だと思っていても来年は70歳。
気を揉みながらこの状態は続き、N様に正直に状況をお伝えしたところ、「半年、いえ一年待っても構わないです」とまで言っていただいたのですが、その時はまだ完成に漕ぎ着ける確信が持てず、一旦ご注文をキャンセルしていただきました。
キャンセルのことはラバさんには伝えず、忍耐強く見守る日々が続きました。下絵が完成した後は少しずつ制作に勢いが出始め、完成の連絡を受けたときにはもうやったーっ!です。
これまで注文制作では思わぬ事態を経験することもありましたが、最終的にお客様に喜んでいただくことだけを考えていつも取り組ませていただいています。それだけに感慨深いものがあり、今回のことも、私にとりましても忘れられないできごとになりそうです。
さて、全作品が対象の新春セール、残り4日となりました。この後、しばらくセールの予定はありませんので、どうかこの機会をお見逃しなく。ラバさんの作品もありますよ。あの深い緑にいだかれる感じ、ぜひ体験してみてください。
もうひとつの嬉しい話
こんにちは、坂本澄子です。今年もあと2日ですね。ちょっぴり気が重いのが大掃除なのですが、最近いい方法を見つけました。狭いところから始めるんです。トイレとか洗面所とか。比較的簡単に終わるので達成感があり、俄然やる気になってきますよ。ぜひお試しください。私はキッチンの引き出しの整理から始めまーす^o^/
前回、クリスマスにいただいた嬉しいメッセージをご紹介しましたが、実はもうお一人、25日にお届けしたお客様がありました。
墨田区にお住まいのお客様で、最近引越されたお部屋に飾る絵を探して、「バリアートショールーム」を見つけてくださいました。夏の旅行先で見た、野生の赤い大型のインコがとても印象的で、新居に絵を飾るのならそのインコと思っておられたところ、LABAの『椰子リスとインコ』が目に。
「同じ時に見たリスも描かれているではありませんか!絵の雰囲気もひと目見て気に入り、
「一点物なので全く同じというわけにはいきませんが、同じ画家さんにインコとリスをモチーフに似た構図で描いてもらうことはできますよ。3〜4週間お待ちいただけますか」というお返事を差し上げ、ご注文をいただきました。
お客様とやりとりするなかで、もしかするとご結婚かもと感じました。その日は12月16日、小さな作品(24cmx17cm)なので、画家の協力があれば年内もしかするとギリギリ間に合うかも知れません。新居で迎える初めてのお正月に絵があれば…という気持ちが私の中にムクムクと湧き起こってきました。
LABAさんにこのことを伝えると、なんと!同じモチーフでもう一点作品があったのです。LABAさんは一点一点の作品にこだわりのある画家で、たとえ同じモチーフであっても異なる仕上がりになることが多いのですが、この作品に限ってはよく似ていました。
写真をお送りすると、お客様も気に入られ、すぐにバリ島から発送の手配を。こうなると、今度はクリスマスに間に合わせたいと思うのが人情。「バリアートショールーム」では、どんな小さな作品でもお客様に直送することはせず、必ず一旦荷受けし、作品の状態を確認してからお届けするようにしています。今回もそれを守ったため、またまた時間との戦いに^o^;
EMS(国際スピード郵便)の追跡画面とにらめっこする日々が続き、ようやく23日に到着しました。開梱して確認したところ、幸い移送による傷みもなく、作品はとてもよい状態。インコとリスの仲睦まじいその作品にほっこりしながら、すぐにお客様にお送りしました。
そして、25日。お客様からご丁寧なメールをいただきました。「『旅行の時と同じだね』と彼もとても喜んでくれました」私がやきもきしていたことはご存知ないはずですが、「素敵なクリスマスプレゼントになりました」と書き添えていただいているのを見て、思わずじーん。幸せのおすそ分けをいただきました。この作品のインコとリスのようにいつまでもお幸せに〜!
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今年もお客様との素敵な出会いがありました。嫁いでいった作品たちはそれぞれの場所で、日々の暮らしをそっと見守っていることでしょう。時々絵に目をとめて、ほっとした気持ちになってくだっていたら、とても嬉しいです。今年も「バリアートショールーム」をご愛顧いただき、ありがとうございました。新しい年が皆様にとりまして、どうか素晴らしい一年でありますように!
感謝をこめて。