バリアートのある暮し⑨ 再び純粋に自分と向き合う
こんにちは、坂本澄子です。
30年ぶりに高校時代の同級生のS君に会いました。
彼は少し白髪混じりになったものの、野球少年だった背の高いがっしりとした体格といい、まっすぐな性格といい、私の記憶の中にあるS君そのままでした。
その彼が「ごめん、年度末でどうしても行けなかった」とメールをくれたのは一周年記念展示会の翌日。クラスメートという以外に当時特別に接点があったわけではありません。卒業以来会う機会もなくずっと来てしまったのに、こうしてまた会えた縁を大切にしてくれる彼の律儀さと優しさをとても嬉しく思いました。
「ちょっと気になる絵がある」と奥さんと一緒に有明ショールームを訪ねてくれたのは、それから一週間後のことでした。アメリカの大学で知り合ったという奥さんは初めて会ったとは思えないほど、気さくで明るくて楽しい人。S君が絵をじっと見て考えている間に、女2人のおしゃべりの方が盛り上がってしまったくらいです。
でも後から考えると、奥さんはS君の性格をちゃんとわかってて、考える時間を作ってあげていたのではないかと思いました。
その作品とは、アンタラさん(Antara)の木炭デッサン画『憧れ – Adoration』。それを選んでくれた理由を訊くと、「adorationというタイトルがいい。色々な意味があると思うけど、それらをこの絵から立体的に感じるから。色調も、明る過ぎず、暗すぎず。玄関の壁の景色に合ってるしね」という答えが返ってきました。
「1年ほど前に今の場所に越してきて、家の中をより心地のよい空間へと整えていきたいと思っているんです」と奥さん。この絵はきっとS家にいい風を運んできてくれることでしょう。
ところで、『adoration』というタイトルは私がつけたもの。画家が表現しようとしたこの少女の瑞々しい内面に、私自身の気持ちを重ねました。きっと同世代の方はわかっていただけると思うのですが、ある年代を超えると再びあの頃のような気持ちに戻っていく、そんな感じありますよね。それまで仕事や家族など様々なものに対して責任を負ってひたすら走っていた時には、自分の内面に目を向ける余裕なんてありませんでした。その時期を超えた今、ある意味、再び純粋な気持ちで自分や周囲に向き合えるのだと思うのです。 S君ももしかするとそんな思いでこの作品を見てくれたのかも知れません。
前回のブログをご覧になった方から、偶然にもこんなコメントをいただきました。
「絵を描いて 永くなりますが 自分と向き合える 自分に迫る絵を描きたいたいと 今までの生き方の集大成を絵で表現したいと考えています。が この考え方が 青臭い?」
まさに私が考えていたことと同じでした。絵を描くことによって得られたもの、バリの人々の生き方に触れて考えたこと、安定した会社勤めを辞めてまでやろうとしていること…、これらの根っこにあるものはきっと同じなのじゃないかしら。
これからもそんな思いを自ら絵を描きながら、そして、同じ匂いのする画家の作品を通じて、表現していきたいと思います。そのために、扱い画家を少し絞っていこうと考えています。サイトのリニューアルもします。「バリアートショールーム」の2年目をこれからも見守って下さいね。
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バリアートのある暮し⑧ バリ好きの友人への贈り物
こんにちは、坂本澄子です。バリ絵画展『五感を満たす食卓』@バリカフェ・モンキーフォレストもいよいよ今日が最終日となりました。会場に足を運んで下さった皆様、本当にありがとうございました。こんな企画、またあればいいなと思っていただけたでしょうか?ぜひご感想、コメントをお待ちしてます!まだの方、もしお時間がありましたら、本日23:00(LO 22:00)まで営業していますので、お立ち寄りくださいませ。
先日、ちょっと嬉しいことがありました。同期入社の元同僚から久し振りに連絡をもらったのですが、以前その人の部下だった方が12月に結婚されるので何か贈り物をしたい、ついてはバリ絵画でよさげなものはあるだろうかとの相談。「はい、もちろん!」と5、6点写真を見てもらったところ、「これ、いいじゃない!」という作品があり、さっそく新婦さま宛にお送りしました。
白い清楚な花が香り立つようなプルメリアはまさに佳き日のお祝いにピッタリ。喜んでいただけただろうかと私もドキドキしていると、偶然にも新郎さまが大のバリファンで、いたく感激していただけたとの朗報が。よかった〜^o^/ 新郎さまはアメリカ人で国際結婚だそうです。末永くお幸せに!!!
この仕事をしていて思うことは、むかしバリに旅行して、「実はバリが好き!」という人の多いこと。リゾートとしてのグレードの高さはもちろんありますが、バリの人々の素朴な笑顔や田園風景など、昔のよき日本が随所に感じられる「なんだか懐かしいバリ」に惹かれている方も多いです。そんな方へのプレゼントとしてバリ絵画はいかがですか? ご結婚(二回目、三回目の人も^^)、新築・リフォーム、独立・転職、定年退職…、そんな人生の節目にこそ、心に滲みる贈り物をしたいですよね。額縁付きでお部屋にすぐに飾れますので、毎日目にする度にあなたのことを思ってくれるはず。
お求め安い価格で気軽に飾れるバリアート、お部屋をバリの空気で彩るインテリア特集もどうぞご参考にして下さい。おすすめ作品も載ってますよ。
それから!バリ絵画展『五感を満たす食卓』限定で展示しているソキさんのサイト未掲載作品を11月30日までネットで販売します。詳しくは明日のinformation記事を見て下さいね。
バリアートのある暮らし⑦ 絵の世界に空想旅行
こんにちは、坂本澄子です。朝晩ちょっと寒くなってきましたね。お散歩も一枚上着が多く必要になりました。次回あたり、うちの長男ケン(フレンチブルドッグ♂2歳)をご紹介します^o^
さて、今日は10月の絵画展でお会いしたお客様から嬉しいお便りをいただきました。こういった絵の楽しみ方、ほんといいですね。私も真似してみます。
絵は飾るものではなく、鑑賞するものと実感 小金井市A様
『アグン好日 -Good Day-』を購入してから、3週間が経ちました。
日々眺めているとどこか懐かしい風景に癒され、いい気をもらい、悪い気を吸い取ってくれるような感じがしています。時間帯によっても、絵が見せる情感が違うのも魅力のひとつですね。とりあえず、決まった壁掛けにはせず、あちこちに置いて楽しんでおります。
私のお気に入りは、夜目の前に持ってきて、音楽を掛けて、お酒を飲みながら鑑賞することです。不思議なことですが、絵と対話できるというか、その世界に引きずり込まれ、結構な時間が経ちます。
今更ながら、絵は飾るものではなく、鑑賞するものだと実感しました。近い内にウブドに行こうと思ってましたが、しばらくは想像の対象として、楽しもうと考えてます笑。
カラフルでリズミカル、眺めていると楽しくなります 江東区W様
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お二人とも絵の持つ魅力を存分に楽しんでおられ、本当に嬉しいです。これからも、楽しい時もちょっと疲れた時も元気をくれる存在であるよう願ってます!
来週12日からスタートするバリ絵画展『五感を満たす食卓』(@渋谷バリカフェ・モンキーフォレスト)にも遊びに来て下さいね。ヤングアーティストと細密画を中心に15点を展示します。東京近郊にお住まいの方はお食事がてら是非どうぞ!
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バリアートのある暮らし⑥自分の価値観や思いを代弁
こんにちは、坂本澄子です。一昨日の中秋の名月、きれいでしたね。私の住んでいる街では、雲ひとつない澄み渡った空に満月がぽっかりと浮かんでいました。皆さんのところはいかがでしたか?
バリアートのある暮らし、今日で6回目となりました。40代女性・会社員K様からのメッセージです。管理職として大きな組織の中でバリバリ仕事をされる毎日、Baliという非日常によって、ふっと力が抜けるような開放感を味わっておられるそう。
でも、この作品を買おうと決めた本当の理由をお聞きして、この場でご紹介すべきかどうか、正直悩みました。というのは、K様は元同僚で、今でも個人的に親しくさせてもらっている間柄。これまで一緒に仕事をしてきた中で、私自身の生き方や考え方にある意味共感してくれたからこそ、タイトルにある『自分の価値観や思いを代弁』という言葉が出て来たとも言えるからです。
それでもここでご紹介しようと思ったのは、バリ絵画やそこにある世界観をご紹介することを通じて、このブログを継続的に読んで下さっている皆様とも思いを共有していきたいと思っているからです。私がBaliにのめり込んだ理由は手記『ここに、あなたが知らないバリがある』にも書いていますので、よろしかったら読んで下さいね。そんな訳ですので、今回はパーソナルな視点も入っていますが、お許しいただければと思います。
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絵は「この人から、もしくはこのギャラリーから買いたい」というポジティブな気持ちを持った瞬間に買うものだと思うのです。自分の価値観や思いを代弁してくれるという意味で。
バリアートには以前から興味はあったのですが、これまでキッカケがありませんでした。ネットで事前調査ができ、そして、実物を見ることができ、坂本さんという自分にとってあこがれる存在から購入できるという事が引き金でした。
部屋に飾ってからは、バリから伝わってくる非日常感を味わっています。そうすると、ストレスから開放される感じがします。この絵の場合は坂本さんつきなので、エネルギーと明るさ、そしてやさしさと安心も持ってきてくれます。何かしたい、と思ったときは坂本さんのバイタリティー付で「さっさとやろうよ!」と言ってくれ、夜疲れて帰宅した際は「お疲れ様」と言ってくれます。
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ドラゴンフルーツの花を描いたこの作品、K様がもう何十年も大切にされているサボテンの花に似ていることも親しみを感じた理由だそうです。彫刻をほどこした重厚感ある額縁がモダンなソファに合うかどうか、かなり心配されていましたが、ファブリックなどを工夫され、写真のようにバリの癒し感が漂う素敵なお部屋になりました。
11月にサイト上でインテリア特集をやる予定ですが、それを思いついたのも、もとはK様のことがあったから。アートにバリ風の小物を組み合わせるだけで、随分お部屋の雰囲気が変わるものだと関心したからなのです。
秋のバリ絵画展第1期『海を描かない作家たち』@渋谷Bunkamura、いよいよ24日(火)からです。バリアートショールームが応援する9人の一流作家による作品11点をWall Galleryに展示します。10:00-22:00までご自由に見ていただけますので、気分転換にぜひお立ち寄り下さいね。開催要領はこちらです。
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バリアートのある暮らし⑤ある家族の肖像
こんにちは、坂本澄子です。今週はバリから新作が届き、成田に通関手続きに行ったり、届いた作品を写真撮影したりと、10日後に迫った秋の絵画展の準備に忙しくなってきました:)
今日はある家族をご紹介します。お父さんにお母さん、5歳と1歳の男の子の4人家族です。7月の絵画展にお父さんが来られ、悩んで悩んで、そして、エベンさんの野鳥画に決められました。その時、奥様とメールでやりとりされている姿がとっても微笑ましく、私も暖かい気持ちになりました。そこにはこんな素敵な物語がありました。
「この絵は家族をイメージして買ったんだよ」ー 30代男性・会社員M様
そもそもどうして絵を?
年齢を経てくると志向が変わってきまして、学生時代や社会人でも若いころは、洋服とか友人との遊びとか、そういったものにお金を使っていたのですが、結婚して家族中心の志向になると、買うものが変わってきているんですね。昔は一生マンションなんて買うつもりなかったのですが、子供が生まれるタイミングで買ったりですとか。
そんな中、自分が一番、家族といて心地が良い家という場所を、更に快適になるよう、絵を飾ってみたいなあと思ったんです。正直、一生、自分が絵を買うようなことがあるとは、思ってもみなかったのですが、不思議です。
プルメリアと野鳥、どちらにするかでかなり悩まれていましたね。
改めて今回の絵にして良かったと思うのですが、4人家族で4羽の鳥で、子供が小さい頃の一つの記念になったと思います。そして、「この絵は家族をイメージして買ったんだよ」と子供たちに、今だけでなく、将来にわたって話ができるし、そうしたいと思うのは、この作品が私に与えてくれる一番大きいことじゃないかと思います。子供が大きくなると、「それは何度も聞いた。もういいよ」とか言われると思いますが(笑)
実際に書斎に飾ってみて、いかがですか?
この絵を見ていると、幸せな気持ちになります。家族が絵の周りに集まったり。特に、下の子は小さいので動物が大好きで、よく絵を指差しながら「オーッ!」とか言ってます。
それから、ここで仕事をすることが多いのですが、少し疲れたときに、絵をみていると、気持ちが落ちつきます。休憩の時に、よくボーっとみています。
もともと仲のよいご家族ですが、その絆をさらに強めるために、この絵が一役買っているとお聞きして、私も本当に嬉しいです。
<参考サイト>
お客様から送っていただいたお部屋の写真(8/10ブログより)
エベン作品 ちなみに、M様が悩まれたもうひとつの絵「プルメリア」もエベンさんの作品です。
バリアートのある暮らし④一瞬であの時間に戻れる
こんにちは、坂本澄子です。今日も広島からお送りしています。一昨日からやっと太陽が顔を見せてくれました。秋晴れの爽やかなお天気です。
絵を見ることで、瞬間的にその時の気持ちに戻ることってありませんか? それが、ある人にとっては、バリで見た風景やその頃の自分だったり、またある人にとっては、子供の頃の思い出だったり。そのたびに、絵には時間や空間を超えて自由に行き来できる入り口のような力があるんだなって感じます。今日は、最近人生の転機を迎えられた埼玉県のO様(50代女性・会社員)からのメッセージをご紹介します。
自分の絵がほしい
絵は今まで父が買ったものしか持っておらず、今回マンションのリフォームにあわせて、部屋の雰囲気と自分の好みにあったものが欲しいと思っていました。バリの絵は、前回の展示会の時からきれいな色あいと動物や森といった自然のモチーフ、リーズナブルな価格に惹かれていましたが、初回は予定が合わず、7月の絵画展はぜひにと思い伺いました。
蓮 … これまでの自分を思い出す存在
蓮の花には特別な思いがあります。(バリのLotus Cafeも行きました!)大好きだった仕事やその頃の仲間を思い出して懐かしいような、そして昔の彼氏を思い出すような(?!)、なんとなくほっこりした気持ちになれるんです。やはり生活の中に絵があるというのは、気持ちのゆとりを感じます。
私にとって部屋の中の絵は、美術館の絵画とは違い、そこにあるのが当たり前、というくらいその場所に溶け込んでいて普段は気付かないくらい自然なもの。なので、普段はあらたまってじっくり鑑賞する、ということはありませんが、植木に水をやるときや、掃除機をかけているとき、洗濯物を干すとき、そういう生活の場面の中でふと目にして、好きな絵があることの小さな幸せを感じる、、、そんな存在になっています。
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私もバリで買った絵を部屋に飾っていますが、近所にあった大きな原っぱ(今はマンションが建っています)で遊んだ子供の頃を思い出すんです。もう想像がどんどん膨らんでいって、土を踏む感触や草のちょっと青臭い匂いなどが五感を総動員して甦ってきて、いつの間にか絵の向こうにある風景を歩いているような感覚になることも。そんな時、O様みたいに、ほっこりした気持ちになり、ちょっと凹んでいるときも「また頑張ろう」って思えるんですよ。
<関連サイト>
RAJIG作品 ・・・O様が購入された作品のアーティスト
「ある夏の日の思い出」・・・蓮を描いたこんな作品もあります
バリアートのある暮らし③見るたびに新しい発見
こんにちは、坂本澄子です。今週は生まれ故郷の広島に帰ってきています。残念ながらずっとお天気が悪く、今日は朝からずっと雨で肌寒いくらい。週末には高校時代に所属したブラスバンド部の友人たちに◯◯年ぶりに会います。昔の友人に会っていつも思うことは、不思議とすっと時間が戻るんですよね。人は環境によって変わる部分もあるけれど、本質的にはやはり変わっていないような気がします。どう思われますか:)
「バリアートのある暮らし」、今日はバリの細密画をご自宅に購入された東京都町田市Y様からのメッセージです。Y様はそれがきっかけでバリに興味を持ち、その後初めてバリ島を訪れたそうです。
絵を持つ生活ってどんな感じなんだろう
絵を持つ生活というのがどんなものかそろそろ味わってもいいかなと思いました。美術館にはよく行くけど、家で見るのはせいぜいポスター。バリ絵画は手の届く価格でいい作品が多いので、プロの画家さんの肉筆に日々触れ合う生活を試してみたくなりました。
ほんのりピンクと青みがかったグレー
ライさんの絵「牛飼いのレース」を見たのは4月の絵画展の時でした。美少女や、存在感ある豹や蛙、熱帯花鳥の中で、細密画はちょっと地味なので、最初はあまり注目していなかったのです。
ところが、あらためて近づいて見て、最初に気がついたのは旗に数字が書いてあることです。「081」とか「916」とか。ということは、これは昔話の絵ではなくて、わりと最近の風俗なんだと気が付きました。そう思って見てみると、二頭ずつ組んだ牛が牽いている車に御者が乗り、綱を引きながら鞭を揮う、それが何組も何組もひしめき合う、というとてもダイナミックな構図だと気づきました。「犇めく、とはまさにこのことだ!」と愉快になりました。
登場している人物が皆んな楽しそうに見えてきて、まだ行ったことがない(その時点で)バリ島の、威勢良い楽しげな生活が想像出来ました。そして、遠くからぼんやり見ていた時には、あまりぱっとしない中間色の絵のように感じていたのですが、興奮した牛や観客たちのほんのりピンクがかった肌の色と、遠景の淡く青みがかったグレー、という色彩の対象がとても鮮やかに感じられることに気が付きました。
大きな題材を描いた印象的な絵は、玄関とかリビングとかお客様を招く場所に向いているでしょうけど、寝室にはこういうよくよく見ると味がある絵の方が、毎日毎日見ても飽きないです。
違う刺激が気持ちいい
バリ島に行く前は、どんなところだろうかと色々と想像するきっかけを与えてくれました。そして、バリに行った後は、現地の風景や現地でみた絵画を懐かしく思い出しています。あと、普段目にするもののほとんどが、文字(文書)か動画(テレビとか)なので、目に対して違う刺激を与えてくれて、気持ちよいです。
Y様、分析的な感想をありがとうございました。バリの伝統モチーフをびっしりと描き込んだ細密画は見れば見るほど味があります。Y様のように小さな作品の向こうにある”まだ見ぬ土地”に思いを馳せるのも、絵画の楽しみ方のひとつですよね。それがきっかけでバリに旅したり、また逆に、その時の光景を思い出したり。
秋のバリ絵画展「秋の夜長を愉しむ」では、そんなバリの伝統絵画の小品を集めます。10月6日(日)限りの開催ですので、今からスケジュール入れておいて下さいね。併設コーナーでは、「バリアートショールーム」掲載作品のほとんどをご覧になれますよ。(バリ直送作品を除きます)
<関連サイト>
ライさんの細密画・・・クリキ村で培われた精緻な細密画の世界
アリミニさんの細密画・・・バリ絵画を代表する女流画家です。漫画家さくらももこさんも絶賛。
バリアートのある暮らし②子供の頃の風景
こんにちは、坂本澄子です。「バリアートショールーム」のトップページをリニューアルしました。お求めやすい価格の作品が一覧で見れる「気軽に飾れるバリ絵画」のコーナーを新設、また、新着ニュースを目につきやすい位置に移動しました。バリアートショールームの新しい顔、是非見てやって下さいね!
さて、今日もバリアートのある暮らしを楽しんでおられるお客様からのメッセージをご紹介します。世田谷区のT様(40代男性・会社役員)はまだバリに行ったことはないそうですが、この作品に惹かれた理由が、私が初めてバリに出会った時ととても似ています。お送りいただいた内容をそのままご紹介しますね。
①なぜバリアートを?
私が生まれ育った土地に近い土臭さと水の様子、周囲の動植物の息吹が感性に近かったと感じました。この絵の情景から周囲で何が起こっているのか想像(妄想?)するとなかなか癒されます。
②この作品は何を与えてくれますか?
人や動物や植物の息吹を感じることができます。生きている限り、好むと好まざるとにかかわらず、たくさんの生命に囲まれていることを再認識させられますね。
まずそう感じる背景の一つ目は、幼い頃の感覚を思い出し、心の拠り所としての安堵感でしょうか。幼少期は背も低いので地面が近い。大人になると見逃しがちな小動物や花などが、次から次へとたくさん視界に飛び込んできた感覚を思い起こさせます。
二つ目は、世の中というか大地というか、世界はたくさんの自然の反応によって進化して来たと思います。その事実は変わらない中、現代は人間の行動を中心に物事を捉えて一喜一憂しすぎている気がします。人間の傲慢さとも言えるかもしれませんが、事実は圧倒的に自然の力の方が大きい。そう思うと別の見方ができると思います。(人間の所作が影響を与えている部分ももちろんありますが)日々の生活の中では、無意識にタコツボ思考に陥っていたり、本質的でないことに囚われたりしていることに気づかされます。
③どんなお気持ちに?
人間だけでなくすべてを含む大きな世界の中で、冷静かつ本質を考えるきっかけになっていること、これからも世界が変化し続けるワクワク感で前向きな気持ちになれます。生命の息吹を感じ、それらのたくさんの関わりからこれからも楽しいことが起こりそうな気がしています。限りある人生、一期一会です。ひとのつながりって、いいですね。
T様、素敵なメッセージをありがとうございます。私も初めてバリ(ウブド)を訪れた時、大自然に対して抗うことなく、その恵みを感謝していただき共存する姿に、共感するものを感じました。私たちってついつい自分の力で何とかしようとしてしまいますよね。そんな自分がまるで同じ場所をクルクルと回っているちっぽけな存在に思えたのです。ウブドの朝は早く、夜明けと共に農夫は田んぼに出ます。空が次第にその表情を変えていき、ゆっくりと時間が流れていきました。
忙しいビジネスパーソンほど、行き詰まったように感じる時がありますが、そんなとき、ふっと肩の力が抜ける風景が側にあると、実に力強いですね。
<関連サイト>
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ケパキサン氏の作品 T様が作品を購入された幻想風景画家(シュピース・スタイル)
バリアートのある暮らし①ずっと前から知ってた風景?
こんにちは、坂本澄子です。週末の雨の後、東京は朝夕かなり涼しくなり、イヌのケンのお散歩が随分楽になりました。今週で8月も終わり。去り行く夏を惜しみつつ、秋の楽しみに思いを馳せる今日この頃です。皆さんはいかがお過ごしですか?
今日から『バリアートのある暮らし』と題し、新シリーズをスタートします。以前はお客様の投稿写真を紹介していましたが、アートのある暮らしってどんな感じ?と突っ込んでみると、実に様々な楽しみ方をされていることがわかりました。きっと皆さんも共感されるところがあるのではないでしょうか。
今日は東京都文京区のK様(70代女性・会社経営)からのメッセージです。お送りいただいた内容をそのままご紹介します。
バリ経験者ならこの感覚わかると思います。実際、多くの方が同じ感想を口にされました。
①なぜバリアートを購入されたのですか?
バリの絵がどんなものか興味半分に展示会に伺いました。そこで見た白い花と緑の葉、そして美しい鳥の絵が、なぜかずーと前から知っていた絵に出合ったようで、無性に欲しくなってしまいました。でもその絵は既に買い手が決まっているとかで、同じような鳥のない絵を購入しました。翌日、坂本さんから電話があり、鳥の描いてある方の絵が欲しかったのでは?鳥の方を買ってくださった方がもう少し大きい絵がほしいということで手放されるのでよかったらどうぞと言われ、二つ返事で鳥の方に替えていただきました。縁があったのでしょうね。この絵は大きさも色合いも私の家の居間にぴったりで、毎日眺めて楽しんでいます。
新築した家の壁に、いろいろな絵を掛けてみましたが、どれもしっくりこなくて、本当にこの絵に出会えてよかったと思っています。
②その作品は何を与えてくれますか?
初めは気がつかなかったのですが、良く見ると実に繊細な絵で、思わず手で触ってみたくなる感じです。ひょんなことで私は35年ほど前に、一度バリに旅したことがあります。なんの下調べもせずに訪れたバリは木々のみどり、苔のみどりの美しいところでした。プルメリアやブーゲンビリアの花、竹の木琴のような楽器を使った独特な音楽にも魅了されたものです。この絵を見ているとそんな若い日の不思議な思い出がよみがえってきます。
③それを見るとどんなお気持ちに?
明るくて楽しいけれど穏やかな気持ちになります。
K様、素敵なお話ありがとうございました。これからも作品を見る度に、バリを旅しているような気分を味わって下さいね。
【関連サイト】おうちでバリの休日気分
EBEN花鳥画 K様が作品を購入された花鳥画家。4万円〜とお求めやすく、素晴らしい出来映え。
TIRTA花鳥画 野鳥やプルメリア、蓮などEBENと似たモチーフで、より柔らかな作風です。
バリ絵画のあるお部屋②
こんにちは、坂本澄子です。今日は『バリ絵画のあるお部屋シリーズ第二弾』。さっそくお客様から送っていただいたお写真とコメントを紹介します。
世田谷区S様 書斎 ARIMINI 35cmx38cm
お住まいをリフォームされたのを機に書斎に飾る絵を探して、7月のバリ絵画展にお越しいただきました。多忙な経営者として週末もお仕事をされるご自宅の書斎は、S様にとってはまさにお城。アリミニ作『バリ島物語Ⅰ』を選ばれました。「暗い色調ですが、全体の色のバランスや構図が素敵です。バリの庶民の旺盛な日常生活と宗教的な伝統が神秘的に混じり合った作品」と大変気に入られたご様子。写真の通り、お部屋にもしっくり溶け込んでいますね。
リビングなど人が集まる場にはぱっと目を引く大きめで鮮やかな色使いの絵が好まれますが、書斎にはこのようにじっくり見て楽しめる小品もお勧めです。バリ島の生活を描いたアリミニ作品は構図と色の配置が絶妙でまさに珠玉と言えます。お仕事の合間の気分転換に、ちょっとしたイマジネーション・トリップはいかがでしょう。
大田区K様 玄関 LABA 40cmx50cm
リビングに飾ってある絵をそろそろ取り替えたいとお考えだったK様、バリの花鳥画をご覧になり、深い緑の密林につがいのオウムが憩うLABA作品を気に入っていただきました。もとはリビング用のつもりが、ご覧の通り、玄関に置かれた何とも雰囲気のある木の椅子ととても合っているのを見て、急遽予定変更。「玄関が素敵になりました。とても嬉しいです」とのコメントと共に、お写真をお送りいただきました。
玄関は訪問客が最初に目にする場所。住む人の個性やセンスが感じられる場所です。ご自身の嗜好に合った絵画や小物をうまく使って空間を演出できるといいですね。お客様との会話も弾むことまちがいなし。
世田谷区M様 書斎 EBEN 65cmx110cm
お部屋の模様替えをして書斎の雰囲気を変えたいと、バリ絵画展に来場されたM様。『バリアートショールーム』のブログや作品紹介ページをご覧になり、候補を2点に絞った上で現物の最終確認にお越しになりました。いずれもエベンの横長の作品でしたが、会場に来られてからも奥様とメールのやりとりをしながら、悩まれることおよそ30分。最終的にチョイスされたのが4羽の色鮮やかな野鳥が美しい作品でした。理由をお聞きしてステキだったのは、奥様とお子様2人の4人家族の明るい雰囲気に似ているからとのこと。作品はM様の書斎に飾られていますが、ご家族全員で楽しまれているようで、「書斎が一気に明るくなりました。息子2人も毎日眺めていて、大喜びです」とのコメントをいただきました。
横長の絵はリビングや廊下などある程度の広さのスペースを彩るのに重宝します。手軽に空間の雰囲気を変えられますので、是非お試し下さい。
【参考作品】
書斎におすすめしたい小作品:アリミニ『バリ島物語Ⅱ〜ハヌマンの誕生〜』、サンジン『チャロナラン』
お客様を明るくお迎えする玄関に:ガマ『虹の雀躍』、ラバ『カエルの親方』、ラバ『LOVE,LOVE』、ティルタ『プルメリア』
リビングのどこからも目を引く作品:エベン『プルメリア』、エベン『森の囁き』、ティルタ『アグン好日』、ラバ『若豹の憧憬』、ソキ『実りの季節』、ボリ『陽光の微笑Ⅰ』