バリアートショールーム オーナーブログ
2015.12.26

クリスマスに心温まるできごと

IMG_1513こんにちは、坂本澄子です。みなさまはどんなクリスマスをお過ごしでしたか? 私はン10年ぶりのホールケーキ。シャトレーゼという山梨の甲府に本社のあるケーキ屋さんのもので、私はここのモンブランが大好きなのです。和栗をふんだんに使い、見た目もレースのようにかわいらしいクリスマス・ケーキ、クリームの上品な甘さと素材の味わいがお口の中でクロスオーバー。ついつい大胆にカット….、今はただただウェストが心配です^o^;

さて、そんなクリスマスにお届けした一枚の絵を巡って、心温まるできごとがありました。

Facebookに掲載した作品写真(セール期間、毎日一点ずつご紹介しています)をご覧になり、「土の匂いを感じました」と購入してくださった世田谷区のあるお客様。実は3年前にも同じ作家(ケパキサン)の作品をお求めくださっています。お礼のメールの中でそのことに触れると、「相性なんでしょうね」と^_^

さっそく発送の準備をしながら、木の額縁に小さな節があるのに気がつきました。この額縁は自然の木から切り出されたままの木材を使用して作られています。そのため、同じ材質であっても一点ずつ模様が異なるのです。この額縁は小枝を取った跡が節になってそばかすのように点在していました。ふと不安になり、「もし気になられたら、ご遠慮なく仰ってください」と書き添えて、作品を送り出しました。

そして、12月25日、お客様からメッセージが。

1412708_952458498162392_8640563005110774924_o「到着しました。額縁、むしろいい感じですよ。写真よりも現物の方がステキです。いいクリスマスになりました」

発送した後もずっと気になっていました。ほっとすると同時に、温かいものが心の中に広がっていくのを感じました。人もそれぞれ顔形が異なるように、木にもそれぞれ個性があります。つるりとした美人もいれば、この木のように熱帯の森の中で小枝をいっぱい伸ばしたわんぱくものも。自然の姿を受け入れ、「いい感じ」と言ってくださったお客様に感謝し、そんな味のある額縁に包まれた作品を愛おしく思いました。

絵はベッドのそばに飾られるそう。「目覚めの瞬間、この空気感で清々しい一日のはじまり」と楽しみにされていました。さっそく今日もステキな一日になりそうですね。

「2015歳末感謝セール」、いよいよ後3日となりました。ほぼ全作品が10-20%off。気になっていた作品がもしまだありましたら、あなたに買っていただくのを待っているのかも知れません。ぜひお手元にいかがですか。年内のお届け、まだ間に合いますよ〜!

おすすめ作品をこちらのページでまとめてご覧になれます。

 

2015.12.23

2015歳末感謝セール あと一週間!

こんにちは、坂本澄子です。

もうすぐクリスマス。街には家族や恋人、友達のためにプレゼントを選ぶ幸せな笑顔で溢れていますね。欧米では、クリスマス前にショッピングのために1、2時間仕事を抜けて外出ができる職場も多いそう。

まだプレゼントを買っていない方も、贈る相手がいないと嘆いている方も、今年一年頑張ったご自分へのプレゼントを忘れていませんか? 新しい年はいい絵と迎えましょうよ。

あなたの気持ちにぴったりのイチオシ作品をご紹介します。ビビッときたら画像をクリック、作品詳細がご覧いただけます。

 

お部屋の空気を変えてくれる大きな絵

お部屋に入った瞬間、目に飛び込んでくる。そんなインパクトのある作品なら。大きな作品は年内送料無料でお届けします。

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バリ絵画といえばやっぱり花鳥画というあなたへ

深い緑に癒されます。絵の向こうはまるでバリ島。お部屋に小さなオアシスはいかが

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いつかはほしいと思っていた、二大女流作家の作品

ガルー、アリミニ。バリ絵画を代表する人気作家の絵がある暮らし

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ちょっとした場所に飾れる小さな作品

手間を惜しまず丁寧に描きこまれています。見所満載、毎日新しい発見が嬉しい小品たち

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気になる作品は見つかりましたか。今なら年内にお届けできますよ!

 

2015.12.12

海を見ながら考えたこと

こんにちは、坂本澄子です。伊豆にドライブ中です。湘南の海岸通りの国道を走っていると、12月とは思えない暖かさと強い風で、海は波乗りを楽しむたくさんの人で賑わっています。信号待ちをしている間に一人また一人と、渡っていくのはウェットスーツに身を包み、板を小脇にかかえたサーファーたち。なんと自転車に乗って。きっと地元の人なんでしょうね。

それで思い出したのが、スバルのフォレスターのCMです。先日ちょっとした物議を醸していました。スピッツの『渚』が爽やかに流れる中、「最近サーフィンを始めた夫。しかも、真冬に…」と、ちょっとぼやき気味の妻。息子と一緒に海へ付き合い、失敗して何度も海に投げ出される夫の姿を、車にもたれて寒そうに見ています。帰りは疲れて後ろの座席で眠る夫の代わりにハンドルを握り…、確かそんなシーンでした。

ところが、これに対して、「奥さんをそんなふうに使うなんて許せない」「うちなら離婚モノ」と反論が続々。思いもしない事態にきっとスバルさんはビックリ大慌てだったことでしょう。

一方、「それはあり」と反応したのは当のサーファーの妻たち。出勤前にひと乗りしたい夫を起こし、冬の海へ車を走らせることもままあるそうで、「夫はサーフィンさえやらせておけば、その他のことに関してはすべてオッケー」「朝の海で摂る朝食は清々しく、子供のためにもいい」「そもそも、サーフィンは危険なもの、私が見てなきゃ、とてもひとりでは行かせられない」など、いたって肯定的。ハイシーズンには、自分はやらないけど夫についてきた妻同士で話に花が咲くこともあるのだそうです。

このやりとりを見て思ったのは、切り出されたあるシーンの背景には、実は様々な物語があるということ。本人たちでないとわからない、特別なものもあり、同じような体験を持つ人に強い共感を呼ぶわけです。

「バリアートショールーム」のお客様の中には、新居に飾る絵を探しにこられるカップルもおられます。おふたりのこれまでにはきっといろんな思い出があり、それらを象徴する風景や場面、音楽があることでしょう。そんな感覚に合った絵に出会えるといいですよね。それを見るたびそのときの気持ちにすっと戻れる。それがアートの果たせる役割、価値ではないでしょうか。

image1 (5)注文制作をお勧めする場合もあります。自分たちの姿を絵の風景の中に描いてほしいといったご相談はもちろん、思い出の場面や大切なものを組み合わせることも、絵なら可能です。

左はサーフィンが趣味というおふたりのために描いたイメージ画。これを元にイメージのすりあわせを行い、その後、本画制作はバリ島のプロのアーティストの手に委ねます。バリはサーフィンのメッカでもあります。どんな作品に仕上がるか今から楽しみです。

そんなことを考えているうちに熱海まで来ました。いい天気、海がとても青いです。皆様もよい週末をお過ごしください。

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2015.12.5

地上25cmからの風景 〜 有明埠頭編

こんにちは、坂本澄子です。

今日は久しぶりに、ケンのお散歩日記『地上25cmからの風景』をお届けします。2014年3月以来ですからなんと1年半ぶり。海を間近に見たくなって、ポカポカ陽気の中、有明埠頭まで遠征してきました。

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ケンはどこにいるでしょう。

ケンは新しい道を歩くのが大好き。普段のお散歩でも行ったことのない方へグイグイと引っ張っていきます。小さくてもブルドッグ、その力たるやもう大変。野生の血が騒ぐのでしょうかね。どんぐりがいっぱい落ちてても、黄色い花がきれいでも、そんなことはおかまいなし。ひたすら、クンクンしながら丹念にパトロールしました。

ほどなく、有明埠頭につきました。お弁当を買って海を見ながら食べている人もちらほら。コンビニのお弁当でもこれなら何倍もおいしくなりそう。魚釣りをしている人もいます。何が釣れるのでしょうね。後ろからそっと覗いてみましたが、まだ収穫なしの様子。東京湾は意外にキレイで、浅瀬は底がちゃんと見えるのにはちょっと驚きでした。

image1 (8)ここは東京ビッグサイトのすぐ隣に位置する場所。青い空をバックに建物がとても映えていますね。さっそく写真をぱちり。東京湾に長く突き出したこの埠頭は公園になっています。ゆりかもめの車両基地がすぐ側にあり、国際展示場駅から引き込み線が長く伸びていました。昼間なので車両らしきものは見当たりませんでしたが、夜になるとここに帰ってくるのですね。

ゆりかもめは無人運転されていますが、乗客を降ろした後、この基地に戻ってくるときもそうなのかしら。月明かりの下、高架の上を音もなく走り、ひっそりとした基地に戻ってくる無人電車を想像すると、なんだか『銀河鉄道の夜』の世界。

image1 (7)さて、10分も歩くと、つきあたりが見えてきました。そこは鉄鋼埠頭、鉄の会社の物流拠点が集まっています。ドックには一隻の船が停泊していました。ケンは船に入りたそうで、柵のないドックを海ギリギリまで引っ張るので、勢いあまって海に落ちてしまうのではと、私の方はもうハラハラし通しです。

そんなこんなで、気がつくと2時間も経っていました。知らない道を歩くって、おもしろいですよ。この道はどこに続いているんだろうって、動物本能を刺激されます。次の一週間もまた新たな気持ちで頑張れそうです。ぜひみなさまもお試しくださいませ。

さてさて、「2015歳末感謝セール」好評開催中です。ほぼすべての作品が10-20%off。12/28までですから、この機会をどうぞお見逃しなく〜! 

 

2015.11.14

私を支えてくれたもの 

こんにちは、坂本澄子です。

215002898今日は『Moments of Flowers』を聴きながら書いています。このCDは、1989年の夏、郷里の広島に帰省した際に、あるお店でたまたま購入したものです。ドイツ人ピアニストGambheeraの奏でる繊細な音色とやさしい旋律に癒されます。

当時、私はITの会社で法人のお客様担当の営業をしていたのですが、3年目の大スランプに苦しんでいました。なにしろ、女性の営業なんてほとんどいなかった時代で、営業所の中でも紅一点。最初の年は上司や先輩がサポートしてくださり初契約、2年目もそのビジネスの継続でなんとか形になりました。しかし、3年目ともなると一人前の営業として結果を出すことが期待されていたのです。

気分を切り替えようと、休暇中はできるだけ仕事のことを考えないようにしていました。そして、手に取ったのが癒しの音楽だったというわけです。

確かに癒されました。心に沁みるような音色。情景が浮かんでくるような美しい旋律。でも、癒されることと、問題が解決されることとは別物だとわかるのに時間はかかりませんでした。仕事に戻ると、そこに現実の問題が待っていましたから。

問題の解決を助けてくれたのは、やはり人でした。私の場合は、あるお客様との出会いでした。娘のような年の私のつたない提案にも熱心に耳を傾けてくださり、その会社が抱えておられた問題を解決できないかを模索されていました。その方のお役に立ちたい一心で、会社に戻って似た事例がないか探しまわり、またお伺いするのを何度繰り返したでしょうか。そんな私を見た(見るに見かねた)先輩たちもこんな資料もあるよと持ってきてくださったり。こうして、頼りにされることが、少しずつ自信へと繋がっていったのです。

そのことは、ビジネスも結局は「人と人との繋がり」から生まれるのだと気づかせてくれました。相手を思って一生懸命したことは必ず伝わり、それが相手からプラスの波動となって戻ってくる、そしてまたそれに応えたいと思うといった相互作用です。その考えはその後も仕事をする上で大きな拠り所となりました。

絵画も音楽と同じで、問題自体の解決をしてくれるものではありません。でも、あの夏に出会った音色たちが、折に触れては頭の中に流れて私を力づけてくれたように、いい絵もよい脳内空間を作り出してくれることがあります。すると、不思議にもう少しだけ頑張ってみようという気持ちになれるのです。

そんな素敵な絵と出会うお手伝いをさせていただくこの仕事も「人と人との繋がり」以外の何物でもありません。11月29日(日) 第6回バリアートサロンでも、作品との出会い、そして、人と人としての出会いがあることを願っています。お申し込みをお待ちしています。

<関連ページ>

第6回バリアートサロンのご案内

2015.11.4

モノより思い出を大切にする時代へ

こんにちは、坂本澄子です。

有明ショールームは東京ビッグサイトの近くにあります。昨日は近隣のパーキングに至るまでクルマでぎっしり。何かと思えばモーターショーです。最近は自動運転技術が急速な進歩を遂げ、早くも実用化に向け実験段階なのだそう。クルマをめぐる社会のあり方そのものが大きく変わろうとしていますね。

例えば、高齢化が進む過疎の村ではクルマは生活する上での大事な移動手段。でも、遠出するわけではないので、必要な時に利用できれば十分だし、年齢とともに運転が心配という声も。そんなとき、呼ぶと自動運転車が自宅前まで来てくれて、指示する場所へ連れていってくれる。そんな夢のような未来もそう遠いことではないかも知れません。

そんな中、昨日嬉しいことがありました。

そのお客様は初めてご自宅に飾る絵を探して、昨年からネットでいろんな絵をご覧になっていました。洋画、日本画、アフリカの絵に至るまで、ありとあらゆるジャンルを。そして、目に留まったのが「バリアートショールーム」にあった一枚の絵、ラジックさんの花鳥画でした。花の迫力はもちろん、飛んでいる鳥のふくらみがとてもかわいらしくリアルに感じられたそうです。

ところが、お客様が迷っておられる間に、その絵が売れてしまったのです。それから、またいろいろな絵をご覧になったそうですが、「何度も諦めようとしたけれども、やっぱりあの絵が一番いいと思った」と、お声をかけてきてくださいました。ラジックさんにそのことをお伝えすると大変喜んでくださり、同じ構図で注文制作を受けてくださることになったというわけです。

日本ではご自宅に本物の絵を持つ人はまだそれほど多くはないですが、モノ重視の価値観から「目には見えないけど大切な何か」を重んじる風潮へと変わっていく、ひとつの表れではないかと感じています。

冒頭のクルマの話は「持つこと」の意味が変化していることの現れですが、同じように価値観の変化がアートの分野にも起こる気がしています。つまり、絵を持つことが資産価値や一種のステイタスだったのが、絵が毎日の生活に潤いを与えてくれたり、思い出を想起させてくれたり、さらには、それを大切な人と分かち合うことで喜びを感じさせてくれたりと、モノとしての価値から、所有することによって波及的にもたらされる精神的な価値へと変化していくのではないかと思っています。

初めて絵を持つ入り口としても、バリ絵画は間違いなくオススメです。500年もの伝統を持つ技術的にもしっかりした絵であると同時に、お求めやすい価格からのラインナップ。また、幅広いスタイルがあり、好みにあったものを見つけやすいところも魅力です。

ブログ198_サラスワティそんな「初めての絵」を見つけていただきたくて、「2015 歳末感謝セール」を実施中です。サイト掲載のほとんどの作品が10-20%off。しかも、10万円以上の作品は、年内は送料無料でお届けします。

例えば、芸術・芸能の神様『サラスワティ』を描いた左の作品、通常ですと、送料込み(関東地区)で123,726円のところ、税込価格108,000円に。

また、「第6回バリアートサロン」(11月29日@有明ショールーム)では、今年アクセスの多かった人気作品を中心に、実物をご覧いただくことができます。年内の展示はこれが最後となります。

どうぞこれらの機会をお見逃しなく、本物の絵のある暮らしを始めませんか。

 

2015.10.31

今年もやります!歳末感謝セール

こんにちは、坂本澄子です。今年も早いものであと2ヶ月ですね。

皆様は秋の夜長をどんなふうにお過ごしですか。私は夜はうちで絵を描いていることが多いのですが、そんなときにいつもかけている、最近お気に入りのCDがあります。『RELAXIN’ MUSIC SPA – ASIAN PIANO-』(feat. 花鳥風月Project) ピアノとガムランによるデュエット。ノスタルジックなピアノの音色に、ガムランの素朴でぬくもりのある音が寄り添う10曲。毎日聴いていても飽きない嬉しいアルバムです。

これから冬に向かう季節、おうちで過ごす時間が長くなりますよね。そんなとき、いい絵が一枚あるだけで、とても心豊かな時が過ごせます。心に響く音楽を聴きながら、香り高いお茶を飲み、絵を眺める贅沢な時間はいかがですか?

というわけで、今年もやります、歳末感謝セール。

今年はなんと、通常セール対象外の美術館所蔵作家の作品を含め、新作(題名に-New-と記載)及び注文制作以外のほぼ全作品が10-20%off。さらに、10万円以上の作品は送料も無料にしちゃいます。11月1日〜12月28日までの期間限定、早い者勝ちですので、気になる作品はいますぐチェックしてくださいね。

「バリ島の美術館に選ばれた作家たち」掲載作品(注文制作は除く) 10%off

「気軽に飾れるバリアート」掲載作品(新作は除く) 10〜20%off

これらの作品は実物をご覧いただけます。

2015 人気アクセスTOP10作品」(下記画像をクリック)は11月29日(日)の「第6回バリアートサロン」で実物をご覧いただけます。それ以外の作品につきましても、リクエストいただければ、当日会場に展示致しますので、どうぞお気軽にお問い合わせフォームからご連絡くださいませ。(ただし、売れ切れの場合はご容赦ください)

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2015.10.28

お花の絵を注文制作

こんにちは、坂本澄子です。

IMG_5104展示会を行うと、とても嬉しいことに花束を持ってきてくださるお客様がいらっしゃいます。次は手ぶらでお越しくださいねと申し訳ない気持ちになりながら、贈ってくださった方のお心遣いに温かい気持ちになります。

今までで一番心に残っているお花のプレゼントは娘が誕生日にくれたもの。確か小菊か何かだったのですが、当時小学生だった彼女がお小遣いで買える精一杯のプレゼントだったのでしょう。萎れてもなかなか捨てられなくて、「もう枯れちゃったからね」と、自分自身に言い聞かせるように片付けましたっけ。

花のいのちは短いって言いますが、萎れていく姿を見るのは何とも切ないもの。いつからか、贈ってくださった方への感謝の気持ちを込めて、絵に描くようになりました。それを見るたびに優しい気持ちになれますし、何かの折にその絵をお見せすると、とても喜んでくださるのがまた嬉しくて。

まだ、企画段階なのですが、

GALUH 『花を探して』

『花を探して』GALUH
神様にお供えする花を探す若い夫婦。花はバリの人たちの生活にかかせないものです。

お客様に花束を写真に撮って送っていただき、それを元にバリの画家さんに作品にしてもらったらどうかしら…なんて考えています。プチ注文制作です。バリの画家にお願いしてみたいと思ったのは、一年中美しい花々に囲まれ、野の花を摘み、神様に手向ける毎日を送っている人たちだから。花に対する感性はやはり特別なものがあります。

写真の通りでもよし、その花をモチーフに”画家にお任せ”で描いてもらうもよし。A5サイズ(教科書)くらいならお部屋にも飾りやすいですよね。素敵な思い出がプロの画家の手によって絵となる醍醐味を味わっていただき、記念日に毎年一点ずつ増やしていけるような楽しい習慣になっていただければと思っています。

そこで、まずは私自身が体験してみることにしました。どんな作品に仕上がるでしょうか。結果は、後日ブログでご紹介します。

何人かの画家さんにお願いしてみたいと思っています。もし、面白そうと思ってくださる方がいらっしゃれば、特別価格(額縁付き 12,000円程度)でお受けしますので、写真をご用意いただき、ご一緒にいかがですか。お申し込み・お問い合わせはこちらからどうぞ。

 

2015.10.17

いつか見た風景

こんにちは、坂本澄子です。

以前、少しだけお話しましたバリ絵画を題材にした私の絵が完成し、明日10月18日(日)まで東京・上野の東京都美術館で開催中の第67回中美展に出品しています。

ブログ232_夢この絵のタイトルは『夢』。バリ絵画を飾ったソファの上でうたた寝しているうちに、夢と現実の世界の境界が曖昧になっていくところを描いてみました。ここに描かれている画中画は、プンゴセカンの巨匠LABA氏の花鳥画を参考にしたのですが、私にとっては、最初に出会ったバリ絵画のイメージを凝縮したいわばオマージュです。

これを見てくださった、IBM時代の大先輩のOさんから「大好きなオーストラリアの画家の絵を思い出した」とメッセージをいただきました。ジョアンナ・フックという名前までは覚えていませんでしたが、「’91年、小型システムの事業部長をやっていた時にCMに使った絵」だと言われて、確かに思い当たる作品がありました。

それは、背の高い草が、樹々の隙間を埋めつくすように生い茂る密林のジャングル、そこに、南国の鳥が色鮮やかに舞う光景でした。その数年後にオーストラリアのシドニーを出張で訪れたとき、都会でありながら、いたるところに自然を感じられる街はまさにその絵のイメージそのもの。

その頃の私はと言えば、ちょうど仕事がおもしろくなったところで、夜中まで仕事をする毎日。仕事を通じて自己実現…と言えばかっこいいですが、365日仕事のことばかり考えていたわけです。そんなときに「オーストラリアの人は休暇を楽しむために働く」と聞かされ、自分の価値観がぐらりと揺さぶられ、そんな生き方に強烈な憧れを感じたことを覚えています。でも、それから20年、その働き方を変えられなかったんですけどね^o^;

ちなみにそのCM、小型のオフコンでしたが、当時の社長からは『鳥が飛んでるCMでコンピューターが売れるか』と揶揄されたそう。それでも企画を変えず、強力なプロモーションを断行されたのは、何ともOさんらしいエピソードだと嬉しくなりましたが、結果、私のようにぐらりとなった人は少なくなかったようで、当時この分野では後発だった同社が、真剣に参入するという狼煙を上げた最初の製品だったと記憶しています。

生涯現役画家のラバ氏

生涯現役画家のラバ氏

それから月日は流れ、そんなできごとも彼方へと追いやられていましたが、今思うとあのとき潜在記憶に刷り込まれた南国ふうの絵が、バリ絵画に初めて出会ったときの不思議な懐かしさに繋がったのではないかと思います。そこからバリ独特の深い精神性に触れ、のめり込んでいったのはいつも書かせていただいている通りです。

しかし、人生って不思議ですよね。ある日何かのきっかけで大きな方向転換をしたように思えても、実は、そこに至る小さなできごとが長い時間をかけて熟成するように下地作りがなされている。私とバリ絵画の出会いもまさにそんな道のりの向こうに用意されていたものだと思わされました。

次回はそんなLABA氏とご長男ARSANA氏の新作をご紹介します。ARSANA氏は父親譲りの深い緑の密林と野鳥を題材とした作品を得意としながら、独特の視点が斬新な構図を作り出すことに成功しています。

<関連ページ>

LABA作品ページ・・・ARSANA氏の作品もこちらに掲載しています

 

2015.10.14

たかが結婚、されど結婚 〜バリ島編〜

こんにちは、坂本澄子です。先日初めて尾瀬ヶ原に行ってきました。ちょうど湿原が黄金色に染まる季節、秋色に包まれた一日を過ごしました。

さて、バリの結婚式の続編です。

一夜明けると、ムダムディ(mudamudi)と呼ばれる村の青年会の人たちが騒ぎにやってきます。こんどは結婚式を手伝ってくれた村の人たちや親戚を労う番。お酒やタバコを山のように振る舞います。こんなふうにバリで結婚式と言うと大抵2日がかりです。

『八重咲きのハイビスカスと野鳥』RAJIG

『八重咲きのハイビスカスと野鳥』RAJIG

最近は経済的に豊かになり、自宅ではなく、レストランや美術館を貸し切りでパーティをするお金持ちも出てきました。また、招待状もかなり力が入っていて、プロのカメラマンを雇って「これはモデルさん?!」かと思うくらいにカッコよく演出、自分大好きの現代っ子らしい一面もみられます。

バリの人たちの結婚観は全体的に見ると、日本の30〜40年くらい前の感じ。女性が男性のうちにお嫁に行く感が今でも強いですが、ここ数年、結婚に対する考え方も変わりつつあります。

『ふくろう』LABA

『ふくろう』LABA

昨年12月のブログでもご紹介しましたように、仕事を持つ女性が増え、チャナンも自分で作らず買う人も多くなりました。また、いわゆるできちゃった婚をしたものの、うまくいかずに離婚…という日本でもよくあるパターンも。バリ島では離婚は難しいと言われてきましたが、女性の経済力を背景に最近増えているそうです。

こんなふうに、先進国と同じ様相を呈する一方で、バリ島にはカースト(階級)制度がまだ残っており、階級の高い女性が低い男性と結婚することを好ましくないと思う人も。お付き合いしている人と無理やり引き離されたり、親から勧められるままに好きでもない相手と結婚することになったり。そうすると時々起こるのが駆け落ち。結婚式の数日前から外出が禁じられるのは、こういったことも背景にあるみたいです。

さて、ここでお知らせです。

「バリで最もすぐれた画家のひとり」とイタリア画壇も絶賛するRAJIG氏(ラジック)とプンゴセカンの巨匠LABA氏(ラバ)の花鳥画5点をウェブにアップしました。

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『ロータス』RAJIG

最近はすっかりモダン・スタイルに転向したRAJIG氏ですが、画面から張り出すように描く以前の画風に根強いファンも。そこで、ラジック氏のアトリエを訪問し、人気のロータスなどとっておきの4点を出していただきました。写真の作品(『八重咲きのハイビスカスと野鳥』)は二羽が並んで花を眺めていますが、好きなことを一緒にできる相手がいると、楽しさも倍になりますね。

近頃、子育てに積極的に参加する男性の姿を見かけるようになりました。LABA氏の『ふくろう』は福を呼ぶ鳥としてバリ島でも人気のモチーフですが、この作品をみていると3つの卵をちょっぴり得意そうに守っているのは案外お父さんかも、という気がしてきました。

子育ても人生も共同作業。相手にいつも感謝の気持ちを忘れずにいたいですよね。そんな日々の小さな積み重ねが幸せな結婚を作ってくれる、そう思う今日この頃です。

<関連ページ>

ラバ作品ページ・・・アルマ美術館も所蔵するプンゴセカンの巨匠

ラジック作品ページ・・・ロータスは必見ですよ!