バリアートショールーム オーナーブログ
2014.10.1

大きな絵の持つ魅力・魔力② 大人の絵の愉しみ方

こんにちは、坂本澄子です。今日から10月ですね。私が秋の生まれだからなのか、それとも気候のよさがそうさせるのか、色んなことをモリモリやってみたくなっています^_^ あなたはいかがですか?

前回、大きな絵には全体の構図や絵を構成する要素に、画家としたの色んな工夫や苦労があるというお話をしましたが、今日はその続編として、大人の絵の愉しみ方をご提案したいと思います。

美術館やギャラリーで絵を見るときって、どんなふうに見ておられますか?「わあ、きれい」「おもしろい」といった第一印象だけで終わっていたり、はたまた、キャプションをじっくり読んで、「そうか〜」と妙に納得してたりすること、あったりしませんか? 最後にショップで図録を買うと、何だか「見ました」って気持ちになりますよね。そう言えば、小学生の頃、プリントを提出すると、「みました」スタンプが押されて返ってきましたが、ちょっと似てるかも..です(^o^; 実は、私もかつてはそんな一人で、特に誰もが知っている名画と呼ばれる作品だと「この作品はこう見るもの」という先入観に捕われていました。

ブログ170_絵のはじめそんな私の絵の見方が変わってきたのは、バリ島で画家のアトリエを訪問し、絵の描かれるプロセスを見せてもらうようになってからなんです。ほとんどの画家は新たな作品に着手するとき、イメージした構図に従って、キャンバス上に大まかに色をおいていきます。右の写真はその第一段階が終わったところです。旧約聖書の創世記に、神様はまず天と地を創造された。そして「光よあれ」と言われると光が現れた。そして、光と闇を区別されたというくだりがありますが、まさに天地創造をキャンバス上で実行している感じです。

7割完成

7割完成したところ。この後に人物が描かれ、物語性が付加されました

で、構図を作った上に構成要素を描いていくのですが、この時、あたかもその風景の中に自分自身もいるかのような感覚で、見えるものを描いていくのだそう。そこには、風があり、花の香りがただよい、川のせせらぎが聴こえているかもしれません。五感を働かせて感じるものを描いていきます。そして、人物を描くときには、その人と自分の関係。自分自身を描いているとすれば、その時の心情など、細部に渡って描き込んでいきます。

描き手のそのようなプロセスを経て絵が完成しているのであれば、見る方もその絵の中に自らを置いて、五感を働かせてみるのはいかがでしょうか。例えば、小説を読んでいるとき、自然に感情移入し、その物語の中に自分もいるかのようにハラハラしたり、喜んだり、時に涙したりしてますよね〜? それと同じことを絵でもやってみませんかということなんです。 すると、また別の見方ができ、ひとつの作品に奥行きができると言いますか、立体的な愉しみ方ができますよ。

そんなこともあって、最近どうも大きな絵に惹かれてしまう私です^o^ アンタラさんの最新作『豊穣の女神』もそんなプロセスを踏んで描かれています。次回、そんなお話も織り交ぜながら、続きをお話しま〜す。

季節の変り目、お身体に気をつけてお過ごしくださいね。

 

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2014.9.27

大きな絵の持つ魅力・魔力?!

こんにちは、坂本澄子です。今日はちょっと早起きして、ケンと公園を走ってきました。私は全力疾走、あちらはせいぜい5割といったところ^o^; 早くも脚がガクガクですが、ひんやりとした澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込むと、キンモクセイの甘い香りがしました。

2会場同時開催で行った秋のバリ絵画展が一段落し、ほっとする間もなく、今度は公募展。こちらは楽しみとして続けている自分の絵です。まだ大阪に住んでいた頃、たまたま見た生徒募集のポスターに吸い寄せられるように絵画教室の門を叩いて以来、もう15年以上になります。公募展には4年前から出品していますが、大きな絵が多いのに刺激されて、30号、50号と年々大きくなり、そして今年は100号。長辺が私の身長より長いんです。

ブログ169_行く春今回描いたのは桜の大樹。東京では桜がすっかり終わってしまった4月下旬、山梨県の清里にある清春芸術村(詳しくは4月23日のブログをどうぞ)で見た最後の桜です。薄紅の花びらが音もなく落ちる姿に『往く春』を感じました。そこには、移り行くものの儚さと同時に、しっかりと大地に根を下し、次の季節へと向かう強さがありました。お目汚し、失礼します。

自分で大きな絵を描くようになって気づいたことは、小さなサイズで描いた構図をそのまま大きくすると薄まった感じになってしまうこと。特に、背景などの空きスペースは結構な面積で、ここをどうしようかといつも悩みます。本当はこの先で公園は終わってるんだけど、木立にしてみようか。その先にはなだらかな山並みが続いて…と、実際に見た風景とは違う妄想の世界が広がり、これがまた結構楽しく、そして癒されます。

ブログ169_豊穣の女神

ANTARA『豊穣の女神』100cmx150cm

「バリアートショールーム」も最近ウィラナタの『光の風景』、アンタラの『豊穣の女神』など大きな作品を扱うようになりました。大きな絵は日本の家に飾ることを考えると難しいのですが、画家の力量が表れると言いますか、絵から伝わってくる力がやはり違うと感じます。強い絵が日常の住空間においてどうなのかという見方(9月24日のブログ参照)もあるかも知れません。それでも、私は「好きな絵と一緒に暮らしましょうよ」とご提案したいです。だって、「絵は飾るものではなく、鑑賞するもの」お客様投稿参照)ですもの。

「新居に絵を飾りたい」と絵画展に足を運んで下さるお客様も多いです。住み替えは絵が「美術館で見るもの」から「うちに飾りたい」に変わるひとつのきっかけですよね。東京・豊洲の住宅展示場「豊洲まちなみ公園」で開催中の「気軽に飾れるバリアート」展では、バリ絵画の入門編としてお求めやすい価格帯の作品13点をご紹介しています。日本の住空間にもなじみやすい花鳥画、風景画を選びました。最新の住宅設備と心地よい暮しをご紹介する15棟の住宅もお待ちしています。すぐお隣は、手ぶらでBBQが楽しめるWILD MAGIC。運河と対岸の摩天楼を眺めながら、秋の好日を過ごしてみませんか。

<関連ページ>

「気軽に飾れるバリアート」展@豊洲 10月26日まで開催中

 

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2014.9.24

『つまらない絵というオシゴト』

こんにちは、坂本澄子です。

秋の絵画展も御陰さまで無事に終了することができました。多くの方に会場に足を運んでいただき、改めて感謝申し上げます。豊洲会場の『気軽に飾れるバリアート』展は住宅展示場「豊洲まちなみ公園」様のご厚意により、1ヶ月間展示を延長することになりました。会場での販売対応は行いませんが、ご自由にバリ絵画に触れていただければ幸いです。現物を見てご納得いただけた際には、ウェブでご購入いただければ光栄です。

さて、この前の日曜日、朝日新聞の生活面のコラム「オトナになった女子たちへ」に『つまらない絵というオシゴト』というタイトルの興味深い記事が載っていました。

ビジネスホテルに飾ってある絵がつまらないという話。

「花だったり山だったり模様だったりするが、まーったく印象に残らない。主張ゼロ、物語ゼロ。あまりにもつまらないので写真に撮って集めたりしていた。やなやつだな〜と思うが、あとで見るともっとつまらないのだった」

ほー、ナニナニと読み進んでみると、あるときふと思いあたったと言うのです。

「歌舞伎役者よりかっこいい黒子さんは嫌だ、ここに僕は います的な工作員は嫌だとなった。気配を消さないとオシゴトにならないんだよなあ……。ああっ、ビジネスホテルの絵もそうじゃない?すごい印象的な絵が頭の上にあったら旅先では疲れちゃうかもしれない。あのつまらない記号のような 絵たちは「なんともない」というオシゴトをちゃんとしていたのだった」

確かに最近、缶コーヒーなどのCMで、縁の下の力持ちにスポットライトをあてたものが人気です。全員主役じゃあドラマが成り立たないのと同じで、地味な仕事を淡々とこなす人も必要だというのはわかります。でもね、絵も同じなんだろうかと、しばし考えさせられました。

実は、その少し前、友人のひとりが言った言葉が、「絵として面白くても、個性が強いとずっとそこにあると疲れちゃう。で、結局、おとうちゃんの部屋に入っててなんてことになるのよね〜」これを聞いて、ご主人の書斎だかなんだかの壁にひっそりと掛けられている、かわいそうな絵を想像して、私としては何だか淋し〜い気持ちになったわけです。きっと友人はその絵があまり好きではないんだろうなぁと。

ブログ168_メインバナービジネスホテルのように不特定多数の人が出入りする場所では、絵はできるだけ主張もせず、個性もないものがいいのかも知れない。あまり好きでない絵がベッドの頭の上にあると、確かに寝つき悪そう。でもね、自分が持つ絵なら、画家の個性にあふれ、そこから見る人の想像力が広がっていくような絵がいいと、私は思ってしまうのです。だから、ご夫婦揃って気に入った絵を買っていただきたいし、時には二人してそれを見ていい時間を過ごしていただきたいなあと思っているのです。絵は空間を彩ると同時に、同時に楽しむものだと思うからです。

今回もそんな素敵なご夫婦が何組もいらっしゃいました。あ、もちろんソロ充の方も^o^

ブログ168_ボリちなみにバリ島サヌールのリゾートホテルには「バリアートショールーム」でも扱っている若手新進作家ボリさんのこんな作品が枕元を飾ってま〜す。到着早々、バリにどっぷり浸れそうですね〜(笑)

 

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2014.9.20

バリ絵画展『豊穣の大地』、主役が到着します

こんにちは、坂本澄子です。

秋のバリ絵画展『豊穣の大地』、御陰さまで今回も無事にスタートしました。ホームページを見て、初日オープン前から来てくださったお客様もあり、大変光栄です!

ブログ167_アンタラさて、この絵画展の主役が本日12時に到着します。ANTARA(アンタラ)さんの『豊穣の大地 – Dewi Sri』です。バリ島を発って日本に届いたのが一週間前、今朝一番で栃木の額縁屋さんの工場まで車を飛ばし、先程車に積み込んだところ、現在麻布十番に向かっています^_^

絵画展に来られるお客様はアート好きな方ばかりなので、お話していてとても楽しく、色んな刺激をいただいています。絵の魅力って、技術的な巧さはもちろんですが、画家の個性ですよね。その人独特の色使いや構図に音楽的な要素を感じたり、描かれた場面から物語を想像したりして、一枚の絵から広がっていく世界ってとてつもなく広いなあと毎日感じています。

PP001例えば、LABA(ラバ)さんの作品の緑。バリ絵画のプンゴセカンスタイル(熱帯花鳥画)は緑が基本ですが、どの画家の作品の緑とも違うとても豊かな緑です。少しずつ違った色を幾重にも塗り重ねて出した緑で、他とは深みが違うんです。例えて言えば、何十種類ものスパイスを加えて煮込んで寝かして作ったカレーとでも言いますか、味の深みが全然違うんです。しかも、ただ色んな色を混ぜればいい訳ではなく、響き合う色がうま〜く使われているんですよ。まるで、調和した弦の響きみたいです。

「新しいオフィスに観葉植物の代わりに緑の絵を飾りたい」と来場されたお客様がいらっしゃいました。とても素敵なお考えだと思いました。内装が出来上がった段階で、何枚か絵をお持ちして、実際にあてて見ていただくことになりました。

また、別のお客様がLABAさんの絵をご覧になって、「稲穂や背景を様式化しているのが、この作家さんの特徴ですね」と言われました。確かに…! そんなふうに、お客様とお話することで改めてその絵のおもしろさがどんどん広がっています。

ZY005それから、SOKI(ソキ)さんやARIMINI(アリミニ)さんの作品には、バリ独特の世界観やそこから来る文化・風習が描かれていますから、それらをご説明するようにしています。すると、「へえ、そうなんですか」とひとつひとつの場面をじっくり見ていただけます。また、物語性だけではなく、色使いにも画家のセンスがあふれています。鮮やかな色なんですが、ひとつひとつが主張し過ぎることなく、全体として統一感があるがあるのはさすがだなあと思います。例えば、ソキさんの『バリ島』を見ると、北部が聖峰アグン山をはじめとする山岳地帯、南部が平地というバリの地形がよくわかります。朱は豊穣の大地のイメージです。

秋のバリ絵画展『豊穣の大地』、バリ島の美術館に選ばれた6人の作家たちの魅力あふれる作品を展示しており、見どころ満載ですよ。是非実際の作品をご自身の目でご覧になってくださいね。お待ちしてます! 詳しくはこちらを。

<関連ページ>

秋のバリ絵画展『豊穣の大地』開催要領

メイン作品『豊穣の大地 = Dewi Sri』ができあがるまで

 

 

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2014.9.17

バリ絵画のある暮し⑪ 新生活を彩る鳥たち

こんにちは、坂本澄子です。

空高く、秋を感じる季節になりました。秋のバリ絵画展『豊穣の大地』、いよいよ明日から始まります。麻布十番のパレットギャラリーでの展示会、これで4回目となりました。こちらの会場では、バリ島の美術館に選ばれた作家たち6人の作品を展示します。『気軽に飾れるバリアート』展では引き続き23日までお求めやすい価格帯の作品を展示しておりますので、是非ハシゴして下さいませ^o^

さて、今日はお客様からのお便りのご紹介です。3月の一周年記念展示会にご友人と一緒に来場され、そのご友人からご結婚のお祝いにとエベンさんの花鳥画をプレゼントされた東京都葛飾区のN様です。その後、5月に結婚式を挙げられ、お幸せな毎日を送っておられます。

attachment00『リビングのオフホワイトの壁に葉の深いグリーンが馴染んで、とても素敵でした。大きさもリビングに飾るのにちょうどよいサイズ(80cm×110cm)で豪華な感じです。実は、絵を飾る前、バリの絵は原色のイメージで、落ち着いた雰囲気が好きな主人は、自分たちには合わないのではないかと思っていたらしいのです。でも、この絵は森の静寂が伝わるような色使いで、画家の方のセンスの良さを感じたそうです。とても気に入って、満足しています。私たちの結婚祝いに素敵な絵をプレゼントしてくださった友人に、この絵を出会うきっかけを作ってくださった坂本さんに心から感謝しています。ありがとうございました』

N様、素敵なお便りをありがとうございます。優しいご主人とのほんわかした様子が伝わり、おふたりの新生活にバリから持ってきた絵が彩りを添えていると思うととても嬉しく思いました。明日からの秋の絵画展でも、どうか素敵な出会いがありますように!

エベンさんの花鳥画は残り1点のみとなりました。この『サンタンカと野鳥』も落ち着いた色合いで森の静寂さを感じます。23日まで豊洲で展示していますので、ぜひご覧になってください。

<関連ページ>
バリ絵画のある暮し(お客様からの投稿)一覧
秋のバリ絵画展『豊穣の大地』@麻布十番 開催要領
『気軽に飾れるバリアート』展@豊洲 開催要領

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2014.9.13

国境を超えて意気に感じ合った時間

こんにちは、坂本澄子です。秋晴れのいいお天気です。

写真 (7)今日から23日まで、東京・豊洲にある住宅展示場(スマートハウジング豊洲まちなみ公園)で、『気軽に飾れるバリアート』展を行っています。住宅を購入される際に、絵が一枚ほしいなと思っておられるお客様に、バリ絵画の入門編としてご紹介しています。お求めやすい価格帯の花鳥画を中心に展示販売(対面での販売対応は13〜15日。私も会場におります)しておりますので、よろしかったら是非覗いてみてください。最新のモデルハウス15棟もお待ちしてま〜す^o^/

さて、今日は画家のアンタラ(Antara)さんのお話です。

秋のバリ絵画展『豊穣の大地』のイメージ画像になっているあの作品の作者です。

秋の絵画展で彼の風景人物画をご覧いただきたいと、少し前から制作をお願いしていました。2点ほど写真が送られてきたのが7月初旬のこと。どちらもアンタラさんらしい、真摯な祈りが込められた素晴らしい出来映えでした。ブログ166_アンタラ1特に奥様をモデルに描いたという『海の女神に祈る』は、白い波しぶきを見ていると、耳元にその音が聴こえてくるほど。でも、以前彼のアトリエで見た黄金の大地を描いた絵が忘れられず、日程的にかなりタイトと思いつつも、「豊穣の女神を描いていただけませんか」とお願いしてしまいました。

アンタラさん、すごく頑張ってくれましたよ。バリの画家さんの間ではメールでのコミュニケーションはまだ一般的ではありませんが、大変こまめに連絡をもらいました。時には夜中の2時頃に送られてくることも。時差が1時間あるにしても、こんな時間にまだアトリエにいるのかと思うと、じーんと来ました。そしてついに完成。ところが…。

絵が大き過ぎて(100cmx150cm)、国際郵便では送れないと言われたのです(汗)。エアカーゴのドアツードア・サービスで見積もるととんでもない金額に(顔面蒼白)。画家がここまで頑張ってくれたのだから、何としても間に合わせたい。しかし、油彩だとヒビが入ってしまうので、丸めて送ることはできません。その時、

「ベースはアクリルで描いてるから丸めても大丈夫」

ブログ166_アンタラアトリエそれはまるで天からの声のように聴こえました。アクリル絵の具でベースを描いた後、油絵の具で細部を仕上げる”ミクストメディア”の技法で制作してくれていたのです。湿度の高いバリではこの方が早く絵の具が乾くので、待ち時間が減り、短期間でも完成度の高い作品が描けるのだそうです。

こうして無事に発送され、毎日、追跡サイトを見てはハラハラと待つこと一週間、日本に昨日届き、現在額装中です。日本とはキャンバスのサイズ規格が異なるため、木枠から作成してキャンバスを張り直す必要が生じ、ごめんなさい、初日にはどうしても間に合いませんでした。20、21日の週末2日間、展示します。

 国境を超えて、言葉も価値観も違う人と仕事をする。皆様のお仕事でもきっとそんな機会が増えていらっしゃるのではないでしょうか。日本人同士でも「伝わらな〜い」と思うことが多いのに、グローバルで仕事をするのはさぞかしご苦労が多いことでしょう。私の場合も、アンタラさんはインドネシア、シンガポールなどで売れっ子作家、描けば売れるという状態ですから、冷静に考えると、ここまで付き合ってくれる必要はなかったでしょう。でも、これ程頑張ってくれたのは、バリ絵画を日本に紹介したいという私の思いを意気に感じてくれたからだと思うんです。どんな仕事であっても、結局は人と人との信頼だと思った出来事でした。

この作品、秋のバリ絵画展『豊穣の大地』に見に来てくださいね。あ、豊洲の方にも是非お越し下さい^o^ どちらもお待ちしています!

<関連ページ>

“Featured Artist” アンタラ特集    2分の動画で画家の素顔を紹介しています。

秋のバリ絵画展『豊穣の大地』 9月18日(木)〜21日(日)@東京・麻布十番

『気軽に飾れるバリアート』展  9月13日(土)〜23日(祝) @東京・豊洲

 

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2014.9.10

いよいよバリ絵画展ウィーク〜2会場で開催

ブログ165_スーパームーンこんにちは、坂本澄子です。

中秋の名月、残念ながら日本はほとんどの地域であいにくのお天気でした。でも、昨夜はスーパームーンが雲の間から時折顔を見せてくれました。ご覧になられましたか? 埼玉県のS様からまんまるお月様の写真を送っていただきました。ブログ165_スーパームーン2私も撮りました。確かにいつもよりひとまわり大きいですね! 荒川区の公園で涼しい夜風に吹かれながら夜空を見上げていたら、蚊の猛攻にあってしまいました。私って刺されやすいんです(^o^;

さてさて、秋の絵画展シーズンが近づいてまいりました。これまであまりお知らせしていなかったのですが、9月18日から始まるバリ絵画展『豊穣の大地』と併行して、9月13日(土)〜23日(祝)に豊洲の別会場にて『気軽に飾れるバリアート』展を同時開催します。こちらではお求めやすい価格の作品を展示販売。会場での販売対応は13〜15日の3日間ですが、それ以降も期間中は施設の営業時間中いつでもご自由にご覧いただけますので、ぜひお気軽にご来場くださいね。気に入った作品があれば、ウェブからご購入もいただけますよ。

それぞれのバナーを押すと作品一覧がご覧になれます。一部ですが、スペースの関係で展示されない作品もありますので、詳しくは各作品の詳細ページでご確認下さいね。

ブログ165_バナー1 ブログ165_バナー2

では、会場でお会いできますことを楽しみにしています!

<関連ページ>

バリ絵画展『豊穣の大地』@麻布十番 開催要領

『気軽に飾れるバリアート』展示即売会@豊洲 開催要領

 

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2014.9.6

『2つのバリ島』作家自身が語るこの絵の見どころ

こんにちは、坂本澄子です。

tomuさんのご自宅に2点並べられた『2つのバリ島』

tomuさんのご自宅に2点並べられた『2つのバリ島』

前回のブログで、「tomuさんのロンボク島旅日記」をご紹介しました。そのtomuさんが「バリアートショールーム」に注文制作を依頼して下さったのが『2つのバリ島』です。写真をご覧の通り、対をなす作品で、左が昨年11月に制作された『バリ島』。島をかたどった上にバリの文化・風習がぎっしりと詰まったエネルギー溢れる作品、バリ好きにはもうたまりませ〜ん。そして、右が「神々の島」としてのバリを描いてほしいとご要望いただいて7月に完成した新作です。

実は、画家のソキさんもそのような絵は描いたことがなかったそうで、最初はやや戸惑い気味。しかし、ご注文主の意図を知ると「やってみましょう」と意欲を見せて下さいました。祈って構図のイメージが与えられてからはスムーズに進んだというこの作品、作家自身にその見どころを語ってもらいました。

ひとつひとつ指差しながら、説明してくれたソキさん

ひとつひとつ指差しながら熱っぽく説明するソキさん

『バリ島2 〜 誕生、生活、死 〜』

バリ島には実に多くの祭礼があり、古来人々は人生の様々な局面で八百万(やおろず)の神々に守られていると信じています。そんな人生のハイライトが、聖峰アグン山を背景にヤングアーティスト派に特徴的なシンメトリーな構図で描かれています。それぞれの祭礼にはちゃんと意味があるんだよと熱く語っていただきました!

人の一生と神々の関わり

スクリーンショット 2014-09-04 22.09.52スクリーンショット 2014-09-04 22.10.34スクリーンショット 2014-09-04 22.10.51

この様子は『バリ島の一流アーティストたち』の動画シリーズ第3弾として、近々公開予定ですのでお楽しみに〜。

ZY005さて、もう一方の『バリ島』はソキさんの人気の定番作品です。そこで、バリアートショールームからのご提案、ここに思い出の場所を入れて、あなただけの『バリ島』を制作してみませんか。1カ所カスタマイズする形で同じ金額でお受けします。

ブログ164_ゴア・ガジャ遺跡私ならウブド郊外にある古代遺跡ゴア・ガジャを描いてもらいたいなぁと、先日写真を送って、その部分のサンプルを描いてもらいました。こんな感じで絵の中に入れることができます。ちょっと『ウォーリーを探せ』な気分^o^

ちなみに右が私、左の男性はガイドのイッポンさんです(^o^;

これらの作品はtomuさんのご厚意で、9月18日(木)〜21日(日)に行われる秋のバリ絵画展『豊穣の大地』に特別展示されます。ご希望がございましたらご注文制作もお受けしますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

<関連ページ> これらの2作品が制作される様子をご紹介しています。

『バリ島』ご注文制作の実況中継

『バリ島2』 作家×注文者が創り上げた一枚の絵

 

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2014.9.3

さらに素朴での〜んびりした島、ロンボク島旅日記

こんにちは、坂本澄子です。

陽射しはジリジリと暑い…、でも、朝晩はひんやりとしてきましたね。秋の訪れを感じます。昨日、素敵なお便りをいただきました。送ってくださったのは会社員兼写真家のtomuさん、このブログやFacebookアルバムでもよく写真を使わせていただいています。そのtomuさんが元同僚を訪ねて初めてバリを訪れたのが5年前、以来すっかりハマってしまい、毎年8月になると「忘れ物を取りにバリに行く」のが習慣に。忘れ物とは、日々の慌ただしさの中で忘れてしまっている大切なこと。バリはいつもそれらを思い出させてくれるのだそうです。

スクリーンショット 2014-09-03 1.54.53tomuさんがバリ島を訪れる度に必ず脚を伸ばすのがロンボク島。写真の通り、バリのすぐ隣にある島です。実は、私はまだ行ったことがないのですが、tomuさんからのお便りを読んで、次回は絶対に行こうと思いました。そんなtomuさんの「ロンボク島旅日記」、素敵な写真と共にご紹介します。

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ロンボク島はバリ島のお隣の島です。
ロンボクの意味はインドネシア語で、唐辛子とのこと。ロンボク島での唐辛子の栽培がさかんなのでこの名前がついたようです。

ブログ163_ロンボク空港バリ島からは国内便(プロペラ機)で30分の自然豊かな島です。バリ島は開発がかなり進み、街中ではかなり人やバイクがごちゃごちゃしていますが、このロンボク島はの〜んびりしてます。
空港は国際空港なんですよ!!現地の方々がたくさん見学に来られていて、ビックリしますよ。トラックとかでみんなで乗って来て、飛行機を見て空港を見て敷地内に宿泊して帰っていく。そんな国際空港です。

空港から街中へのハイウェイは直線の道路が続いています。道の両側にはスイカやカボチャを売る露天が並びます。時々、チドモ(馬車)が車やバイクに混ざって走ってます!! 

ロンボク島の風土は海峡を挟んでいるバリ島とは気候や動植物が違っているようです。

私は少し写真を撮るのですが、晴れた空はバリ島の空より青く澄んでいます!空は高く時間はゆっくりと流れてゆきます。腕時計は外してしまいましょう。必要ありませんよ。飛行機の時間だけかな〜。

ブログ163_海ロンボク島の絶景ポイントはスンギキビーチから見るバリ島のアグン山に沈む夕日!!そして、ギリアイランド3島があります。ギリトゥラワンガンは ナイトスポットもあるリゾートアイランド。ギリアイルは本島から一番近いファミリー向けのお手軽なアイランド。そして、そして、一押しはギリメノ!!真ん中の島です。自然のままの海岸が続いています。白いビーチには青珊瑚や赤珊瑚が流れ着いてます。波の音を聴きながらビンタンビールを飲むのが最高です。大きな夕日を見て一眠りして、夜中のビーチに出てみるとそこには満天の星空が広がっています。天の川がみえますよ。きっと南十字星も見えてるのでしょうね。

自然豊かで人々の笑顔が素敵なロンボク島!バリ島まで来たら行かなきゃもったいない。もったいない。

お気に入りの単行本と水着を持って出掛けましょう!ロンボク島へ! 

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ブログ163_天の川ちなみに、tomuさん、ホテルの庭で撮影をしていたところホテルのガードマンに怪しまれ、

「何をしてる?」と職務尋問。

ビックリして、「ビンタン!ビンタン!スター!スター!フォト!フォト!」と大慌てで撮った写真を見せたところ、ガードマンに大笑いされ、無事無罪放免となったそうです^o^;

9月18日(木)〜21日(日)の秋のバリ絵画展「豊穣の大地」には、tomuさんのご厚意で、ソキさんに注文制作した「2つのバリ島」を特別展示します。詳しくはこちらを。次回ブログでこの「2つのバリ島」の見どころをバッチリご紹介しちゃいますよ。

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2014.8.30

銀座4丁目の街角で出会ったかわいいアーティスト

こんにちは、坂本澄子です。

つい先日のこと。銀座4丁目の交差点を歩いていると、高校生くらいの女の子が独りで路上ライブをやっていました。ちょうど仕事帰りの人が増えた始めた時間帯で、小雨混じりのお天気にも関わらず、何人もの人が青信号を見送って、アルトサックスのちょっぴりメランコリックな音色に聴き入っていました。

これが聴かせるというか、何ともまあいい感じなんですよ。伴奏は録音したものを流しているのですが、ピアノソロの間も、まるで側で一緒にやっているかのような間の取り方。堂々としたもんです。 そうこうしてるうちに、ビルの軒先で聴いていたご婦人が1000円札を持って近づいていきました。「頑張ってくださいね」、多分そう言われたのだと思います。女の子は少し驚いたようにその人を見ると、媚びることなく、とても自然な感じでお礼を言って受け取りました。

ほんのひと時のことですが、居合わせた人の多くがいい気持ちでその場を後にされたのではないかと思います。何かを表現したい人がいて、それを五感でもって受けとめる人がいる。そして、互いの作用によってプラスの波動が生まれる、芸術ってこういうことなのかなって思いました。こんな素敵なパフォーマンスが増えるといいですね。

CIMG9559私がおつきあいしているバリ島の画家さんたちも、皆それぞれに一流の表現者です。アンタラさんとは、ある制作についてメールでもよくやりとりするのですが、彼は作品の持つ精神的な作用をとても大切にしています。見る人を穏やかな精神へと導く絵を描きたいと、常に意識しているのだそうです。先日も、彼のプロの画家としての志の高さを感じる出来事がありました。それについては、また次の機会にお話しますね。

それでは、8月最後の週末をゆっくりお過ごしください。

 

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