メルマガ会員募集中デス!
こんにちは、坂本澄子です。私の生まれ故郷の広島がいま大変なことになっています。実家のあたりは土砂災害を免れましたが、それでも、大雨に加えてかつて経験したことのない激しい雷に眠れない夜を過ごしたと、年をとった両親が話してくれました。 広島は瀬戸内海に面した穏やかな気候の土地で、いつも守られているような感じを持っていましたが、試練はいつどんな形で与えられるかわからないものですね。被災された方に心からお見舞い申し上げます。
バリ島に住む人々は、自然に対して常に畏敬の念を抱いています。肥沃な大地が豊かな水によって潤され、多くの実りがもたらされる一方で、古来より自然災害の発生も多い島です。人知を遥かに超えた存在に対して、バリの人々は祈るという行為をごく自然に行い、神々への信仰が生活の基盤を成していると感じます。
そんなバリ島の生き方を、「豊穣の大地」と題して9月の絵画展ではご紹介したいと思っています。だんだん開催日が近づいてくると、何か抜けていることはないか、来て下さった方に喜んでいただけるだろうかと、不安ばかりが募りますが、小さな頭で考えてクヨクヨするよりも、私も肩の力を抜いて、心静かに祈ってみようと思います^_^ 秋のバリ絵画展「豊穣の大地」(9月18日〜21日@パレットギャラリー麻布十番)、是非お越し下さいませ。
さて、7月のサイトリニューアル後、「メルマガ会員募集」のバナーが出ていることにお気づきになられましたか? 現在、水曜日と土曜日の週2回、ブログを投稿していますが、きっとわざわざは見にいらっしゃらないですよね。そこで、月に一度、これは読んでいただけると嬉しいなと思うことをぎゅっと凝縮してお届けしたいと思いました。また、多くの方がご覧になるサイトではなかなか書けないことも、メルマガならもっと自然に書けちゃうかも知れません。ぜひお読みいただき、ご意見・ご感想もお寄せいただければ嬉しいです。
でも、メールアドレスを下さった方にブログのダイジェスト版では申し訳ないですよね。そこで、会員ならではプレミアを毎月ひとつお届けしたいと考えています。ちなみに、9月号の特典はバリアートショールームでアクセスNo.1のこの作品に関するものです。「え、何なに?」と思われた方はぜひ会員登録をお願いします!
続けることの大切さ、人とのつながり
こんにちは、坂本澄子です。
残暑お見舞い申し上げます。先週、隅田川の屋形船に乗ってきました。品川を出発した後、15の橋をくぐりながら隅田川をのぼり、浅草・桜橋の手前でスカイツリーを見て折り返し、お台場のレインボーブリッジを回って戻る2時間30分の船旅。昼間の水上バスを含めて大好きなコースです。水上から見上げる東京はいつもと視線が変わってとても新鮮です。江戸時代に荒川と呼ばれていた頃の小さな史跡が河岸に見られ、大きな時代の流れにあって変わらないものにほっとします。でも、記念写真はスカイツリーをバックに撮ってしまうところが、何とも…(^o^;
昨日、懐しい方からメールをいただきました。セルダル・バシャラさん、外資系転職コンサルタントをされているトルコ人です。ご縁があって、前職時代に個人コーチングを1年半ほど受けたことがあるのですが、親日家で、本が普通に読めるほど、日本語が堪能。
懐かしいお名前に思わず「!!!」とメールを見ると、
「懐かしく思い、久しぶりにサイトを拝見致しました。お元気そうなご活躍、大変嬉しく思いました」
ありがとうございます!
「サイト上の一つの表現が気になり、ご連絡しようと思いました」
え?!
「Pickup Artistとはナンパ師の意味となってしまいます。その代わりに「Featured Artist」等にされた方がいいかもしれません」
ひゃー、おはずかしいーーー。ジャパニーズエイゴの典型ですね…。
さっそく修正しました。バナーの方はデザイナーさんにお願いしているので週明けに。読んで下さった皆様、本当にごめんなさい(大汗)
外資系転職コンサルタントなんて言うと、ジョブホッピングで年収アップを目指すと思われるかも知れませんが、バシャラさんは転職(するかも知れない)という人生のイベントを通じて、もう一度自分に向き合い、成長することを主眼に活動されています。奥様は日本人で、こちらでの生活も長いので、日本特有の考え方や職場環境も理解された上で、日本人とは異なる視点でヒントをいただけるのがとても魅力でした。人生80年、この先、どんなふうに仕事をしたいのか、どのように社会と関わっていきたいのか、随分考えました。
その後、私はバリ島に出会い、思いがけない道へと進むことになったのですが、その時に贈って下さった言葉は、「とにかく続けること。自分でビジネスを始める人は多いけど、1年たらずでやめる人がとても多い。僕の場合も、ずっとブログを読んでくれて、5年経って初めてコンタクトしてくれた人もいるくらいだよ」
あれから1年半、色んなことがありました。バリ絵画を通じて、なくしかけた大切な何かを思い出してほしいと始めたこの仕事、まだまだ道半ばはありますが、絵画展を行うたびに共感して下さる方が少しずつ増えていくことをとても嬉しく思っています。そして、私のことを思い出して、ホームページを見てくださったバシャラさんにも感謝です!
9月18日(木)〜21日(日)、秋の絵画展『豊穣の大地』@麻布十番を行います。『バリ島の美術館に選ばれた作家たち』に掲載作品を展示しますので、是非お越し下さいませ。アンタラさんの新大作も特別展示の予定です。
<関連ページ>
ピックアップアーティスト改め(^o^; フィーチャードアーティスト
#002「光で心の情景を描き出す WIRANATA」
#001「バリ島に生きる人々を描く ANTARA」
秋の絵画展『豊穣の大地』 9月18日(木)〜21日(日)@パレットギャラリー麻布十番
セルダル・バシャラ 著書『あなたの年収アップ力と人間力をひきだす99の話―How to Imagine Your Future―』もおすすめです。
蓮、睡蓮… 夏の花が思い出させてくれるもの
こんにちは、坂本澄子です。あっという間にお盆も終わり、「行ってしまわないで〜、夏」といった今日この頃ですが、お元気でお過ごしですか? 早く涼しくなってほしいと思う一方で、あと少しだけ夏でいてほしいと願うのはわがままでしょうかね^_^;
夏の花というとまず思い浮かべるのが、ひまわり、あさがおですよね。夏休みの宿題には、あさがおの観察日記、ひまわりの絵と大活躍してくれました。それがある時期から、その不思議な形とエキゾチックな雰囲気にひかれて、私にとっては蓮が夏の花に。大きくふくらんだつぼみが、早朝まだ誰も起きていない時間にポンと微かな音をたてて開くのだと(真偽のほどは不明)聞いたのはかれこれ20年前。私の蓮に対する関心は急上昇し、その頃住んでいた家のお風呂の壁にペンキで蓮の絵を描いたくらいです^o^。木造の古い家だったため、冬は震えながら入るほど寒〜いお風呂場。写真の通りお恥ずかしい絵ですが、黄色に塗った壁の上にピンクの花びらが大きく開いた蓮は、南国に対する憧れを感じさせ、穏やかなひとときを過ごせたものです。当時はまだバリのバの字も縁がなかった私ですが、今思うと、潜在意識の中にまだ見ぬ島への憧憬があったのかも知れませんね。そして、その気持ちは今もずっと続いています。
最近、蓮や睡蓮に対して、一種独特な感情を持っているのはどうやら私だけではないと感じることが多くなりました。万人うけをするのはひまわりだけど、蓮もある種の人たちから根強い支持を受けているようです。そこで今日は、「バリアートショールーム」の作品から蓮と睡蓮をご紹介します。過ぎ行く夏に今しばらく留まっていてほしいとの願いを込めて20%Offの特別価格です。こんな私の蓮論(?)に共感いただける方は、ぜひ作品の方もじっくりご覧になって下さいね。
蓮はTIRTA, 睡蓮はGAMAの作品です。蓮は意外に葉っぱが難しいのですが、TIRTAさんの描く蓮のしなるような茎のしなやかさ、不規則な形の葉っぱの連なりがとても気に入っています。GAMAさんもその睡蓮好きは筋金入り。自宅アトリエ&ギャラリーには写真の通り、熱帯睡蓮を描いた作品が所狭しと掛けられているんですよ。ちなみに、蓮も睡蓮もスイレン目の植物で、ヨーロッパでは両方を総称してLotusと呼んでいるそうです。
写真をクリックしていただくと、作品全体の写真がご覧にいただけます。冷たいものでも飲みながら、ごゆっくりどうぞ!
絵を買う楽しみ
こんにちは、坂本澄子です。 昨日は展示会でお店番をやっていました。と言っても、いつものバリ絵画ではありません^_^ 中央美術協会(1952年設立の美術公募団体)主催の『アートバザール』展、会員を中心に約40名がはがきサイズから4号サイズまでの小さな作品を数点ずつ出品し、どなたでも購入できる価格で展示販売しています。今年で8回目の開催になりますが、私は今回初出品、Facebookアルバム『バリのパレット』でご紹介した4点を展示させてもらっています。
東京駅八重洲口から階段を降りたところに広がる八重洲地下街、ここにある「ギャラリー八重洲・東京」が会場。昨日はお盆のためか地下街を通行する人たちも少なめで、来場者の受付をしつつ、ゆっくり鑑賞できました。選考委員の先生による立派な額縁に入った絵でも1〜2万円という値付けに心は動きます。カップに無造作に生けられた花をおもしろいタッチで描いた作品、心が晴れ晴れするような青々とした夏山。金魚ばちをまんまるな目で見ているネコ。金魚の方も食われてたまるかと同じようにまんまるな目をしているのが何とも微笑ましい作品などなど、思わず買いたくなるような絵がいっぱい。あれこれ悩んで楽しい時間をたっぷりと過ごした後、最初の花の絵を購入しました。税込9000円也〜♪
私が絵を描くのは個人的な楽しみとして続けているもので、バリ絵画の活動とは異なるものですが、絵を楽しむことの本質は同じだなと感じたことがありました。
プロ、アマに関わらず、絵を描く時、作者は何かを表現したくて画用紙やキャンバスに向き合っています。実際にある風景や人物を自分の目を通して見た具象として再現する場合もあれば、自分の内部で何らかの化学反応を起こさせて再構成する場合もあります。いずれにしても、作家の内面(Mind, Soul, Spirit)から来る何らかがその作品に宿り、波動として伝わってきます。一方、受け手も日々様々な思いを抱えて生きており、そこにも波動がある。両者の周波数が合ったときに、共振する状態になるのではないかと思いました。よく、心が振えたとか、鳥肌がたったなんて言いますけど、絵という媒体を通しているだけで、実は、人と人が出会うことと全く同じではないでしょうかね、気が合ったと言いますか^_^
これは、美術館で絵を見ているだけではなかなか経験できないことです。(買おうと思えば)買って、持ち帰って、一緒に暮らせるんだという状況下だと、受け手の絵に対する心の開き方が全然違うということを、今回身を以て経験しました。
『アートバザール』展、日曜日16時までやっています。興味を持たれたら、是非足を運んでみてください。絵を買う楽しみがもっともっとフツーのことになればいいなあと願っています。
『アートバザール』展@ギャラリー八重洲・東京 (入場無料)東京駅八重洲口から徒歩2分
満月、そしてビンタンビール
こんにちは、坂本澄子です。
スーパームーン、ご覧になりましたか? 今年最大の大きさだったそう。バリでもとても綺麗な満月が見られたそうです。
相変わらずの蒸し暑さですが、こんなとき思い出すのが、バリ島で飲んだビンタンビール。乾いた喉にゴクゴク飲めるライトな感じがたまりません。そのビンタンビールに新しいお味が登場しました。ビンタンラドラー ビール&レモン、通称レモンビール。バリ雑貨通販「ピュア☆ラ☆バリ」のななさんのブログでその存在を知りビックリ。さぞかし、さっぱりした酸味がリフレッシュ効果満点だろうな〜と勝手に想像していたら、実は「甘っ」という感じなのだそう。アルコールも2%とかなり低めなので、ビールの苦みが苦手な人は一度試してみては。詳しくは『バリ雑貨店スタッフたちのへんてこバリ島生活』をどうぞ。
さて、「バリアートショールーム」のピックアップアーティスト、今回は幻想的な光の風景でファンを魅了するウィラナタを取り上げましたよ。先月末、新作鑑賞会『光の風景』でご来場くださった皆様と一枚の作品を前に語り合いましたが、そんな彼の魅力がぎゅっと詰まった内容になってます!アトリエでインタビュー、制作風景はもちろん、今回特別にご自宅の敷地内を案内してもらい、ばっちりビデオカメラにおさめてきました。バリの民家ってこんなふうになってるんですね^o^
その夜は満月でした。アトリエに設えた神棚の前で、ウィラナタさんのお母さんと奥さんが聖水でお清めをされていました。バリにはたくさんの満月の祭礼がありますが、一番有名なのはバリの新年(ニュピ)の前日に行うムラスティ。これは神社のご神体を海岸まで運び海水で清める儀式ですが、家寺(敷地内に建てられたファミリーテンプル)で行うものもあり、満月は一族に永遠の平安をもたらしてくれるのだそうです。
そうそう。9月の絵画展『豊穣の大地』のご案内ページもオープンしましたよ。どちらもどうぞごゆっくり見ていってくださいね^_^
<関連ページ>
ピックアップアーティスト#002 光で心の情景を描き出す画家ウィラナタ
バリ絵画展『豊穣の大地』 バリ島の美術館に選ばれた作家たちの秀作展
バリ絵画展『豊穣の大地 〜 Golden Harvest』
こんにちは、坂本澄子です。
「これからめいっぱい夏を楽しむぞ〜」と思っていたら、暦の上ではもう立秋(8月6日)。その翌日、ふと空を見上げると、何やら秋を思わせるような雲。そのまま、じーっと見ていたら、「空を泳いでいる人」に見えたのですがどうでしょう?!わかります? あ、頭が下ですよ(7時の角度)^o^
ウブドもしばらく雨が続き、肌寒く感じられたそう。気温が20℃を下回った朝もあったとのことで、南半球のバリは冬なんだと実感しました。そんなこんなで、今日は少し早めではありますが、秋の絵画展のお話をしたいと思います。
今年はミュージアム作家を中心に新作を手がけてきました。1月のガルー作品展『静謐のとき』に始まり、ソキとお客様のコラボレーションによる注文制作『バリ島2 〜誕生、生活、死〜』、8ヶ月間完成を待ちに待ったウィラナタ新作鑑賞会『光の風景』、そして、100cmx150cmの大作を制作中のアンタラ。これらの新作をど〜んとまとめて見ていただける機会を作りました。ソキの作品もご注文主様のご厚意により特別にお借りできることになり、2つの『バリ島』を並べて展示します。
題して「豊穣の大地 〜 Golden Harvest」 。バリの大地が育むのは植物だけではありません。そこに暮らす人々の生活を支え、家族や隣人との関係を豊かにし、その一生をよいもので満たしてくれます。そして、絵画を通じて見る人たちにも、心豊かな時を与えてくれるのです。
場所は麻布十番のパレットギャラリー。最初の展示会『青い海を描かない作家たち』でお世話になって以来、今回で4回目となりました。駅から徒歩5分の好立地、麻布という洗練された場所でありながら、下町のような温かさを感じる街で、9月18日(木)〜21日(日)の4日間開催します。一流であり、毎日にそっと寄り添ってくれる作品たちに是非会いに来てください。
そしてもうひとつ、ほぼ同時開催するのが『気軽に飾れるバリアート』展@豊洲まちなみ公園。9月13日(土)〜15日(祝)は花鳥画を中心に、9月20日(土)〜23日(祝)は伝統絵画、細密画を展示します。バリアートショールームのウェブサイト『気軽に飾れるバリアート』のコーナーで気になる作品がありましたら、是非この機会に実物を見にいらして下さい。どなたでもご自由にご覧いただけます。
<関連ページ>
『気軽に飾れるバリアート』 5万円前後で購入できる一点物をご紹介しています
神社でバリ祭の意外な組合せ
こんにちは、坂本澄子です。いや、暑いですね〜。東京36℃、もう溶けそうです。日陰を選んでジグザグ歩き、御陰で約束に遅れそうになり、走ると汗がドーッ(^o^;
そんな猛暑の中、さらに熱かったのが阿佐ヶ谷バリ舞踊祭(8月2日、3日)。実は、阿佐ヶ谷でバリのお祭りがあることはこれまでも聞いていましたが、「神社でバリのお祭り…?!」という気持ちが拭えず、参加したのは今回が初めてなんです。で、実際に行ってみて、中身の素晴らしさはもちろんのこと、「なぜ神社?」という疑問もスッキリしました。
阿佐ヶ谷神明宮の境内にはお能も行われるという立派な舞台が設えられ、その前は手入れの行き届いた広い芝生。ゴミ一つない気持ちのよい場所がこのバリ舞踊祭の会場。バリ島でも、奉納舞踊は降臨した神々をもてなすために神社の境内で舞われます。その共通点と、しっくりと調和した神社×バリ、に納得しました。
入場無料、出演者の皆さんはボランティア。広い境内がほぼいっぱいの盛況ぶりです。屋台でビンタンビールにエビせん、テンペ(大豆を発酵させたものを油で揚げた料理、というよりおつまみに近い。納豆とチーズを足して2で割ったようなお味で、結構後をひく)、サテを仕入れ、芝生に座って準備OK。
舞踊は生ガムランとの共演で、花びらを撒くウエルカムの舞に始まり、かわいい傘を持って舞う踊り、迫力いっぱいの闘鶏の舞「サブン・ガン・アヤム」、老人っぽい動作がなんともコミカルな「トペン・トゥア」(写真)と続きます。皆さん、毎年バリまで出かけては研鑽を重ねる踊り手さんばかりですが、10年以上やってもまだほんの入口と思うほど奥が深いのだそう。2日(土)の舞踊の〆は30分にも及ぶ「クビャール・レゴン」。最初は静かな動作で始まり、次第にその激しさを増していく迫力に見入ってしまいました。
そして、土曜日のプログラム最後のワヤン(影絵芝居)。私の座っていた場所はちょうどスクリーンを横から見る位置にあたり、舞台裏の様子もしっかり見ることができました。スクリーンのすぐ裏側には大きな油壺がぶら下げられ、そこに差し込んだ木の棒に火をつけて、スクリーンを照らします。
板で隔てられているとは言え、語り部の顔のすぐ前で火が赤々と燃えているのは、何とも熱そう。両脇から2人がかりで火に油を注いでは大きな炎を保つ中、語り部は謡のような独特の調子をつけながら古代語と日本語を交互に使い、両手は人形を操り、さらに足は打楽器で効果音をきざみ…、「一体ひとりで何役こなしているのだろう」と思ったとき、このあかりが神社の社を照らし、幻想的な風景を創り出しているのに気づきました。芝生で見ていると涼しい風が。
その夜、バリ祭で可憐な舞を披露された舞踏家のNさんから、こんなメッセージが届きました。
「バリの踊りや絵画がもっと多くの方に知って頂けて、その素晴らしさ感じて頂けると良いですね! そう信じてこれからも精進しようと思います!」
そう思わせる何かがあるんですよね。ボランティアで出演された皆様(ちなみにワヤンの語り部さんは午後の新幹線に飛び乗って浜松から参加されたそう)、会場の観客との調和と一体感。また、来年も会いたい、そう思いました。素敵な時間をありがとうございました。
アンタラ新作『海の女神に祈りを捧げる』
こんにちは、坂本澄子です。
心洗われるような作品に出会いました。Pickup artist #001でご紹介しているアンタラさんの最新作『海の女神に祈りを捧げる』です。覚えておられる方もおられるかも知れませんが、バリアートショールームの最初の絵画展のタイトルが『青い海を描かない作家たち』でした。同じバリでも、海辺のリゾートとは違う世界があることをお伝えしたかったので、敢えてこのタイトルを選んだのですが、実際、バリ島のおヘソのあたりに位置するウブドの人たちが海に出かけることは滅多にありません。1年に一度の大切な日を除いては。
バリ暦の新年ニュピは島中が祈りと静寂に包まれる日、その前には島中を浄化する一連の儀式が行われます。そのひとつがムラスティ。ウブドの寺院のご神体を村人総出で海辺まで運び海水で清める日です。そのムラスティに海辺で祈りを捧げる女性を描いたこの作品、白濁する波しぶきがどこまでも続き、久々に心洗われるような感動を覚えました。
モデルは少し若かった頃の奥様(今も十分お綺麗です^_^)、そして、海辺の村サヌールの近くのこの浜辺は、アンタラさんが最も楽しかった思い出として語ってくれた、家族旅行をしたときに見た海だそう。バリの人、特にウブドに住む人たちはバンジャールと呼ばれる共同体で生活しているため、毎週のように共同で行う農作業や祭礼があり、旅行などで村を離れること自体がとても珍しいことなのです。
ところでこの作品、今ちょっと考えていることがあり、そのために描いてもらった長さ150cmの大作3点のうちの一つなんです。右の作品『真夏の祭列』もそう。このお話についてはまたの機会にお話しますね。
今日も暑い一日になりそう。お身体に気をつけてお過ごしください!
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一枚の絵を前に語り合った夜
こんにちは、坂本澄子です。昨日はウィラナタ新作鑑賞会『光の風景』にたくさんの方にお越しいただき、ありがとうございました。初めての交流型の展示会で、何かと行き届かない点があったのではないかと思いますが、作品の素晴らしさについては皆様に喜んでいただけたのではないかと思います^_^ 小さなギャラリーがいっぱいになるほどの盛況ぶりで、本当に感激致しました。ささやかな活動ではありますが、これからもバリ島のよい作品をご紹介していきたいと思っています。
『一枚の絵』という名の下、ギャラリーにたった一枚の絵だけを展示するという、本当に贅沢な企画でした。Art Space RONDOのオーナーの丸山則夫さんと小林清美さんが照明を初め様々な工夫してくださって、とても居心地のよい空間ができあがりました。写真のように作品の前に置かれた長椅子に座っていただき、初めて居合わせた人どうしで絵から広がる様々な語らいが始まり、ほとんどの方が1時間近くいてくださいました。
4時のオープニングから時間が経つにしたがって、窓から入る光が移り変わり、実際に絵の中でも日暮れが進行しているような錯覚を覚えるほど。「見るたびに違った印象を受ける絵だよね〜」と、どなたかがおっしゃると、「ほんとそうですよね。こちら側から見ると、棚田の高低差が感じられますよ」「あら、私の方から見ると、たんぼの水面が鏡のように光って見えます」と会話が始まり、そのうち、皆さん場所を移動されたりして^_^
実は、この会話から気がついたのですが、この作品、どの角度から見ても見どころと言いますか、新たな発見があるのです。さすが、画家が半年以上向き合ってようやく完成されたもの。その間に、あらゆる角度から見てこの絵の空間が美しくあるよう手がかけられたことを改めて感じました。昨日の雰囲気を画家のウィラナタさんにもお伝えしたいと思います。
この作品、こちらにアップしましたので、ぜひご覧くださいませ。
次回展示会は9月18日(木)〜21日(日)@パレットギャラリー麻布十番です。こちらも楽しい企画になるよう準備を進めてまいります。
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いよいよ今度の火曜日 ウィラナタ新作鑑賞会『光の風景』
こんにちは、坂本澄子です。
いよいよ来週火曜日に迫ったウィラナタ新作鑑賞会『光の風景』、最終のご案内をさせていただきま〜す♪
そもそも、なぜ一日だけ、しかも平日を選んだのか
「バリアートショールーム」では、あなたの毎日に寄り添うような作品をお届けしたいと思っています。例えば、ちょっと疲れて帰ってきたとき、あるいは、今日も頑張ったぞ〜と帰ってきたとき、それぞれの顔で「おかえり」と迎えてくれる、そんな絵でありたい。
ですから、わざわざ週末ではなく、仕事帰りにふらっと立ち寄っていただける空間をめざしました。頭の中をからっぽにして、一枚の絵と向き合ってみませんか。「最近、パートナーとの会話が足りないなぁ」と思っているあなたは、夕方に銀座で待合せして、絵を見た後は久し振りに外でお食事、なんていかがですか?そして、「本物の絵を持ちたい」と思っておられるあなたは、そんな思いに応える一枚に出会えるかも知れません。
いつもの夕方、いつもとちょっと違う時間を過ごしてみませんか? 詳しくはこちらをご覧ください。
場所は銀座1丁目の奥野ビル(地図)。昭和7年築の元高級アパート、当時からとてもモダンな建物だったそうで、現在は知る人ぞ知るギャラリービル。会場のArt Space RONDOは5階の一番奥にありますので、手動式扉のエレベーターでお上がりください。ひとつだけお願いは、エレベーターを降りるときに内扉(黄色の蛇腹みたいな扉)をしっかり閉めてくださいね。完全に閉まっていないと、下から呼んでも動かないのです(^o^;
当日は16:00〜20:00の間、ご都合のよい時間にお越し下さい。ひとりで静かに鑑賞するもよし、居合わせた人たちと語りあうもよし。心地よく絵に向き合っていただくために、照明も工夫しています。ワインも少しご用意していますので、よろしかったら気分をリセットするのに一口どうぞ。
たった1枚の絵を展示、これは「バリアートショールーム」にとって初めての試みです。この作品はそれくらい時間をかけて心ゆくまで鑑賞していただきたいと思いました。今回は1日だけですが、喜んでいただければ、またアンコール企画をさせていただきます。
それでは、お会いできるのを楽しみにしています〜!
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ウィラナタ画家&作品紹介 *今回はサイト未掲載の新作を展示します