バリアートショールーム オーナーブログ
2013.5.29

エベンさんのバリ絵画描き方講座

こんにちは、坂本澄子です。先週のバリも暑かったですが、日本も負けず劣らず蒸し暑くなってきました。近畿と東海地方では早くも今日梅雨入りしたようですね。

今回バリに行って嬉しかったのは花鳥画家のエベンさんと再会できたこと。エベンさんは私が初めてバリを訪れた時に、四日間絵の弟子入りをした人(詳しくはコラムをご覧下さい)。彼の作品が私をウブドに導いてくれたのですから、私にとってある意味、特別な画家さんなのです。そんな訳で、ちょっとお恥ずかしいのですが、絵を習ったときの模写を例に、バリ絵画の典型的な描き方をご紹介したいと思います。制作過程を知っていただくことで、バリ絵画をさらに身近に感じていただければ幸いです。

ブログ30制作プロセス

まず鉛筆で下絵をしっかり描きます。次に黒で陰影をつけます。この時、水をたっぷり含ませたもう一本の筆でぼかすように濃淡をつけるのがポイント。乾いたら、その上に色を重ねます。基本的には背景→手前の順番に塗り重ねていきます。バリ絵画では多くの場合、アクリル絵の具を使います。水彩絵の具と同じように水で溶いて簡単に使える上に、乾くと耐水性なので、作品の美しさを長く保つことができるのです。

ブログ30竹筆仕上げにバリ絵画に特徴的な竹筆が登場。作品に合わせて画家が自作するもので、この作品では、葉の輪郭や葉脈など強調したい箇所にシャープな線を描いたり、プルメリアやオウムのくちばしにハイライトを入れたりするのに使いました。これで絵にグッとメリハリがつきました。最後はエベンさんの作品の最大の特徴である野鳥の羽毛です。細い筆を使っておなかのふかふか感と翼のしなやかさを描き分けていきます。これで二羽のオウムがこの絵の主役になりました。完成〜。

この作品の原画と私の習作模写は今でも我が家に大事に飾ってあります。これを描いた時には、自分がバリ絵画を扱うようになるとは想像すらしていませんでした。思えば不思議な出会いです。これと前後してアートルキサンの木村さんとの出会いがあり、IT業界からバリ絵画という全く別の世界へ道が繋がってしまったのですから。私がこの年齢になってまったく違う世界に飛び込んだのを見て、以前の同僚は「意志あるところには道が拓けるね」と言ってくれました。次に会う時には「思い切ってやってみてよかったね」と言ってもらえるよう、さらに努力を重ねていきたいと思います。

久し振りにエベンさんを訪ねると、変わらぬ笑顔で迎えてくれました。少し前にお客様から「新築のリビングに飾る大きな絵」のご注文をいただき、制作をお願いした作品にかかっているところでした。4月の展示会でもエベン作品は人気が高かったので、7月のバリ絵画展「緑に抱かれる午後」も楽しみにしていて下さいね。

2019.1.19

アトリエ訪問② ラジック

こんにちは、坂本澄子です。

今日もバリのアトリエ訪問記をお届けします。

今週はラジックさん。

正確なデッサンと美しい構図で、熱帯の植物と鳥たちを描いた作品で、「バリアートショールーム」でも人気の画家です。

ラジックさんの最近のトピックスは、バリ絵画の技法を次の世代に「伝える」こと。

バリ絵画の伝統的な技法である、墨で陰影をつけた上に色を重ね、竹筆で描くシャープな輪郭線とぼかしのテクニック。

ラジックさんの素晴らしい作品も、これらの高い技術力がベースにあります。

 


バリ絵画は中世ヨーロッパのマイスター制度に似たところがあり、親方(多くは父親だったり叔父さん)から息子や甥に口伝され、受け継がれてきました。

ラジックさんもバリの若い画家さんたちはもちろんのこと、求められれば、外国人アーティストにも、惜しみなくその技法を伝授しています。

昨年、あるお客様から「ラジックさんに絵を習いたい」とお問合せをいただき、ご紹介して8月に1週間弟子入りされたのですが、「とても熱心に教えていただきました」と、喜んでおられました。

日本に帰国されてからも、メールでのやりとりが続いているそうで、私も嬉しいです。

 

そんなラジックさん、ご自身の制作活動にも意欲的に取り組んでおられますよ!

アトリエ兼ギャラリーに飾られた作品を見せていただきました。

その中にとりわけ目を引いた一枚の絵がありました。

バリ島の田んぼでよく見かける白鷺が、水辺に茂る植物や花を背景に描かれ、足元には水紋が装飾的に広がる作品です。

ただ、サイズをお聞きしたら横幅120cmと、かなり大きめでした。

同じモチーフで、日本のお部屋にも飾りやすいサイズでお願いしてみようと思っていますので、どうぞお楽しみに!

そうそう!ラジックさんの絵に触発されて(笑)、私もこんな絵を描いてみました。

 

<関連ページ>

ラジック作品ページ

バリ絵画の描き方

 

2017.3.4

本物の絵のある暮らしー4羽の野鳥たちのその後

こんにちは、坂本澄子です。

春の訪れを感じる朝です。ケン(フレンチブルドッグ♂5歳)のお散歩コースはハクモクレンが満開。その隣では、銀色の毛皮をまとったネコヤナギが芽吹きの時を静かに待っていました。公園の芝生にはイヌノフグリが青い絨毯、その向こうには黄色いタンポポ。ちょっと心豊かな1日の始まりとなりました。

おかげさまで3月1日、バリアートショールームは4周年を迎えました。これもひとえにみなさまのご愛顧の賜物、本当にありがとうございます。感謝の気持ちをこめて、先週から4周年記念セールを始めました。いままでにない半額の作品もたくさんあります。ぜひこちらのご案内ページをご覧くださいませ。

さて、そんな中、以前展示会で作品をお求めくださったM様から、とっても嬉しいお言葉をいただきました。さっそくご紹介させてください。

奥様と男のお子様2人の4人家族。「この4羽の野鳥の絵を僕たち家族の記念にしたい」と仰って、エベンの花鳥画を購入くださったのは2013年。バリアートショールームができた最初の年でした。(ブログ「バリアートのある暮らし⑤」2013/9/14) その頃、下のお子様はまだ赤ちゃんでしたが、いまは4歳、お兄ちゃんは8歳。少し広めのお部屋に引っ越しされ、賑やかな毎日を送っておられるそうです。

life with art_eben「絵のある家っていいですね。おかげさまでうちは二人とも絵を描くのが好きで、特に次男はしょっちゅうです」

と言って、送ってくださった写真がこちら。『4羽の野鳥』と、手前にはお子さんたちの絵が。きっと、下のヒーローと怪獣たちがおにいちゃん、上のフルーツが弟さんの作品ですね。バナナ、いただきま〜す!この壁が一面にアートで埋め尽くされるまで、まだまだたくさん描いてくださいね。あ、バリ絵画もよろしくお願いします(笑

やっぱり、本物の絵って、複製画とは違う、何かしらこう伝わってくるものがありますよね。それが小さなお子様たちにもいい影響を与えてくれたとしたら、こんなに嬉しいことはありません。

日本の家を絵でいっぱいにしたくて、この仕事を始めました。必需品ではないけれど、人の心を豊かにしてくれる大切なものだと思います。初心を忘れずこれからも頑張っていきます。

ちなみにM様は玄関に飾りたいと、さっそくセールをご利用いただきました。また写真を送っていただけるかなあと楽しみにしています。

<関連ページ>

4周年感謝セール

バリ島の人気作家ガルーの風景画小品、アンタラのバリの子供たちがなんと半額を始め、またとない価格が満載です! 3月31日まで

気軽に飾れるバリ絵画

こちらも半額の作品がいっぱい。おこづかいで始める本物の絵のある暮らし。

 

 

 

2016.10.8

絵の具からバリ絵画を見ると 番外編

こんにちは、坂本澄子です。

描き手の視点から絵画を見るこの企画、もともと前編・後編の2回のつもりだったのですが、どうしてもこれはお伝えしたくて番外編を作っちゃいました。

バリ絵画でよく使われるアクリル絵の具、苦手なことはグラデーション、でしたね。でも、花鳥画などで花びらや羽毛に柔らかな陰影をつけたいとき、やっぱり必要なのです。そこで登場するのが竹筆。これを使うと、グラデーションがなんと一瞬でできてしまうのです。

dsc01298竹筆というのはシャープなエッジのついた、竹製のヘラのようなもの。前編でもご紹介した通り、アクリル絵の具は乾くと水に溶けないので、上から色を重ねやすいのが特徴でしたね。その特徴を利用して、少なめの水で溶いた絵の具を竹筆のエッジの部分につけて、最初は強く、後半はシャっと流すようにすると、下色の上に別の色がいい感じにぼけてくれるのです。シャっシャっではなく、狙いを定めてただ一度、シャっ!がポイントです。

上の写真は、画家のエベンさんにバリ絵画の描き方を教わったときのものですが、この技法を使ったのが、白のプルメリアの花びらと中央のバナナの葉の茎の部分のぼかしです。エベンさんはこの竹筆を葉っぱのくっきりとした輪郭線を描く時にも使っていました。余談ですが、輪郭線は東洋絵画に特徴的なもの。光による明暗で立体を表現する西洋絵画ではほとんど見られません。

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「青い睡蓮」RAJIG 50x60cm ¥60,000

竹筆は画家が手作りすることが多く、パーツの大小に合わせて様々な幅のものがあります。

花鳥画と言えばこの人!と言われるラジック氏も10本近い様々なサイズの竹筆を使い分けていました。これで、右写真のような花びらのみずみずしさや野鳥の羽毛のやわらかさを表現していくわけですね。

いかがでしたか?絵の具を通してみたバリ絵画。

描き手の感性があふれた絵作りは、写真とは違う絵ならではの魅力ですが、それを下支えしているのは画家の持つ技術力です。今回ご紹介したように、画家それぞれに様々な工夫をしており、それがバリ絵画の質の高さにつながっています。あなたのご自宅にもバリアートをいかがですか?

2015.11.28

絵の具のおはなし

こんにちは、坂本澄子です。

今日は絵の具のお話を。バリ絵画の多くはアクリル絵の具で描かれています。水彩絵の具のように水に溶いて使い、乾くと耐水性になるため、上から自由に色が重ねられます。その手軽さからか、最近は日本の公募展をみても、若いアーティストを中心にアクリルで絵を描く人が増えてきたと感じます。

DSC01298バリ絵画に特徴的な、黒で陰影をつけた上に色を重ねる塗り方には、アクリル絵の具が適していると思います。微妙に色調を変えて、色を塗り重ねることにより、あの深〜い癒しの緑色が出せるのですね。乾きが早い分、難しいのはグラデーション。でも、そこはさすがプロ。ヘラのような形をした竹筆を横向き使って、色と色の境目を丁寧にぼかしていきます。竹筆は縦向きに使うとシャープなラインが描けるスグレモノなのです。

最近は美術学校で絵を学び、西洋技法で制作を行う画家さんも増えてきましたので、モダンなスタイルの作品には油絵の具もよく使われています。バリ島に行った際に、現地で絵を購入して、クルクルと巻いて持ち帰る方もおられると思いますが、油彩の場合はヒビが入りますので、注意してくださいね。持ち帰る場合はアクリル画がオススメです。

さて先日、埼玉県朝霞市にある絵の具メーカーのクサカベさんの工場に伺い、絵の具の製造工程を見せていただきました。油絵の具は顔料に植物油脂を混ぜて作られますが、粘度が高く重いため、化学製品のようにパイプラインで流して…と機械化するは難しいのだそう。町工場の素朴な雰囲気の中で数々の色が生まれていました。

<絵の具は5つの工程からできています>

①ミキサー:顔料と乾性油、さらに助剤を配合して大型ミキサーでよぉ〜く混ぜます。

kusakabe②ロール:混ぜた材料を3本の太いロールに流し入れ、回転させながら練り上げます。これによって、顔料の塊がほぐれて、油と均一に練り合わされます。滑らかでツヤのある絵の具はこの工程からだったんですね。

③品質検査:出来上がった絵の具を色、かたさ、粒子の大きさなどから確認します。これは基準色サンプルと付き合わせ、ほとんどが人の目によるチェックです。

④醸成:絵の具を缶に詰めて寝かせます。これは発色をよくするため。習作用で1週間、プロ用で2〜3週間。最高級品になるとなんと1年も醸成します。

⑤充填:自動充填機でチューブに詰めます。見ていてメカ的に一番面白かった工程。特にラベラーの刷毛がクルクルと回って糊付けしラベルを貼っていくところは単純ですが、実に正確。

驚いたのは、それぞれの工程に思っていた以上に人の手が入っていること。どれくらい練るかも工員さんがヘラを使ってそのかたさを確かめながら細かい調整を行っておられました。

こうして完成した絵の具。同じ量でも色によって値段が随分違います。その差、約5倍。ちなみに一番高いのがバーミリオン(朱色)。原料が高いのと、荒い粒子を細かくすりつぶす分、工程が増えるためなのだそうです。

絵の具は日本国内はもちろんアジアにも出荷されています。もしかすると、バリ島で描かれている絵も日本で作られた絵の具が使われているかもしれませんね。ご興味のある方は、「エベンさんのバリ絵画の描き方講座」(blog 2013/5/29)でバリ絵画の描き方を紹介していますので、読んでみてくださいね。

さてさて、第6回バリアートサロンを開催します。16時からの回はまだ若干お席に余裕があります。12時まで申し込み受付中ですので、今年最後ですので、ぜひこの機会にどうぞ!申し込みはこちらから。お待ちしています。

2015.3.25

初めてのアートに花鳥画② 飾りやすい横長サイズ

こんにちは、坂本澄子です。

前回はバリ絵画の入門編として、日本人に最も親しみやすい花鳥画から、熱帯の森に棲む動物たちを描く巨匠LABA氏の作品をご紹介しました。今日はその第二弾として、「飾りやすい」1:2の横長作品をご紹介しま〜す。

これまで「バリアートショールーム」では、エベン氏の花鳥画を中心に横長サイズを扱ってきましたが、毎回すぐに売れてしまう人気ぶり。ソファの後ろに飾ってよし、チェストの上に飾ってよし..と、場所を選ばず、すぐに素敵な空間が作れるスグレモノです。

写真はエベン氏が描いた『キバタンとプルメリア』です。キバタンはオウムの一種で、冠羽が特徴。通常は右の鳥のように一本伸びているだけですが、左の鳥のように扇のように広げることができるのです。きっとエベン氏は左の雄鳥が雌鳥にモーレツアプローチ?しているところを表現したかったのでしょうね。

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 『キバタンとプルメリア』EBEN 40cmx80cm アクリル画 24,000円(バリ島からの配送料込み)

このキバタンは野鳥画家EBEN氏の好きなモチーフのひとつで、初めて彼のアトリエで絵を教わったときも、この鳥を題材にバリ絵画の手ほどきをうけました。羽毛の柔らかい感じを出すのがとても難しいのですが、EBEN氏の持つ筆が、薄めの黒ですっと影を引くだけで、胸元のフワフワ感が出てくるのを魔法のように感じたものです。その時の様子は2013年5月のブログに「バリ絵画の描き方講座」としてご紹介していますので、あわせてどうぞ^_^

残念なことに、そのEBEN氏、現在は専業画家をやめ、銀行に勤務されています。大学では法律を学び、40歳を超えて何か別の可能性を切り拓いてみたくなったのかも知れません。銀行マンとしての仕事という人生の新しい側面を得て、氏の作風にも新たな息吹がふきこまれるかも。そんな気持ちで見守っていきたいと思います。「キバタンとプルメリア」は画家として最盛期の頃に描かれた貴重な作品です。

そして、もう一点。同じく野鳥画家、特に文鳥を描かせたらこの人と定評のある、RAKA氏の『ランと文鳥』をご紹介します。氏の作品はご覧の通り、様式化された描き方とグラデーションの使い方に特徴があり、モダンなインテリアにも難なく馴染みます。シンプルなシルバーのボックスフレームに額装してお届けします。

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 『文鳥とラン』RAKA 40cmx80cm アクリル画 38,000円(バリ島からの配送料込み)

私自身もEBEN氏の特大の作品(100cmx200cm)を自宅に飾っています。初めてバリ絵画に出会うきっかけとなったのが氏の作品でした。そこから、様々なスタイルを持つバリ絵画の幅広さ、奥深さに引き込まれ、バリ絵画を日本に紹介する仕事を始めました。

手頃な価格で日本人の感性にも合うバリの花鳥画、あなたの初めてのアートにいかがでしょうか。実物は5月18日(月)〜23日(土)@東京・京橋で開催予定の春のバリ絵画展2015でご覧になれますよ〜! 50点を一堂に展示しますので、花鳥画以外にも様々なバリ絵画のスタイルを楽しんでくださいね。

2014.9.17

バリ絵画のある暮し⑪ 新生活を彩る鳥たち

こんにちは、坂本澄子です。

空高く、秋を感じる季節になりました。秋のバリ絵画展『豊穣の大地』、いよいよ明日から始まります。麻布十番のパレットギャラリーでの展示会、これで4回目となりました。こちらの会場では、バリ島の美術館に選ばれた作家たち6人の作品を展示します。『気軽に飾れるバリアート』展では引き続き23日までお求めやすい価格帯の作品を展示しておりますので、是非ハシゴして下さいませ^o^

さて、今日はお客様からのお便りのご紹介です。3月の一周年記念展示会にご友人と一緒に来場され、そのご友人からご結婚のお祝いにとエベンさんの花鳥画をプレゼントされた東京都葛飾区のN様です。その後、5月に結婚式を挙げられ、お幸せな毎日を送っておられます。

attachment00『リビングのオフホワイトの壁に葉の深いグリーンが馴染んで、とても素敵でした。大きさもリビングに飾るのにちょうどよいサイズ(80cm×110cm)で豪華な感じです。実は、絵を飾る前、バリの絵は原色のイメージで、落ち着いた雰囲気が好きな主人は、自分たちには合わないのではないかと思っていたらしいのです。でも、この絵は森の静寂が伝わるような色使いで、画家の方のセンスの良さを感じたそうです。とても気に入って、満足しています。私たちの結婚祝いに素敵な絵をプレゼントしてくださった友人に、この絵を出会うきっかけを作ってくださった坂本さんに心から感謝しています。ありがとうございました』

N様、素敵なお便りをありがとうございます。優しいご主人とのほんわかした様子が伝わり、おふたりの新生活にバリから持ってきた絵が彩りを添えていると思うととても嬉しく思いました。明日からの秋の絵画展でも、どうか素敵な出会いがありますように!

エベンさんの花鳥画は残り1点のみとなりました。この『サンタンカと野鳥』も落ち着いた色合いで森の静寂さを感じます。23日まで豊洲で展示していますので、ぜひご覧になってください。

<関連ページ>
バリ絵画のある暮し(お客様からの投稿)一覧
秋のバリ絵画展『豊穣の大地』@麻布十番 開催要領
『気軽に飾れるバリアート』展@豊洲 開催要領
2013.12.3

Life with Balinese Art

作品を購入されたお客様からのお便りと写真

写真をクリックすると投稿記事がご覧になれます。

    作家  タイトル  Title  紹介ページへ
 ガルー  残照の家路  Homeward in the afterlight
 アリミニ  バリ島物語I  Life around Hinduism
 ラバ  LOVE, LOVE II  LOVE, LOVE II
 ソキ   バリ島  Bali Island
 実りの季節  Rice in bloom
 ライ  牛飼いのレース  Racing cows
 ガマ  夏の輪舞  Rondo in the summer
 ラジック   蓮  Lotus
 一夜限り咲く花  Fragile
 エベン  プルメリアと野鳥  Plumeria and birds
 野鳥の森  Birds forest
 ティルタ   アグン好日  Good day
 プルメリア  Plumeria
 ケパキサン  光移ろう黄昏の風景  Watching the light
2013.9.14

バリアートのある暮らし⑤ある家族の肖像

こんにちは、坂本澄子です。今週はバリから新作が届き、成田に通関手続きに行ったり、届いた作品を写真撮影したりと、10日後に迫った秋の絵画展の準備に忙しくなってきました:)

今日はある家族をご紹介します。お父さんにお母さん、5歳と1歳の男の子の4人家族です。7月の絵画展にお父さんが来られ、悩んで悩んで、そして、エベンさんの野鳥画に決められました。その時、奥様とメールでやりとりされている姿がとっても微笑ましく、私も暖かい気持ちになりました。そこにはこんな素敵な物語がありました。

「この絵は家族をイメージして買ったんだよ」ー 30代男性・会社員M様

そもそもどうして絵を?

中央の赤い鮮やかな鳥が奥様、右の小さな2羽が子供たち(M様談)

M様によると、中央の赤い鮮やかな鳥が奥様、右の小さな2羽が子供たち、そして左端の黄色い鳥がご自身だとか。

 年齢を経てくると志向が変わってきまして、学生時代や社会人でも若いころは、洋服とか友人との遊びとか、そういったものにお金を使っていたのですが、結婚して家族中心の志向になると、買うものが変わってきているんですね。昔は一生マンションなんて買うつもりなかったのですが、子供が生まれるタイミングで買ったりですとか。

そんな中、自分が一番、家族といて心地が良い家という場所を、更に快適になるよう、絵を飾ってみたいなあと思ったんです正直、一生、自分が絵を買うようなことがあるとは、思ってもみなかったのですが、不思議です。

プルメリアと野鳥、どちらにするかでかなり悩まれていましたね。

 改めて今回の絵にして良かったと思うのですが、4人家族で4羽の鳥で、子供が小さい頃の一つの記念になったと思います。そして、「この絵は家族をイメージして買ったんだよ」と子供たちに、今だけでなく、将来にわたって話ができる、そうしたいと思うのは、この作品が私に与えてくれる一番大きいことじゃないかと思います。子供が大きくなると、「それは何度も聞いた。もういいよ」とか言われると思いますが(笑)

実際に書斎に飾ってみて、いかがですか?

 この絵を見ていると、幸せな気持ちになります。家族が絵の周りに集まったり特に、下の子は小さいので動物が大好きで、よく絵を指差しながら「オーッ!」とか言ってます。

それから、ここで仕事をすることが多いのですが、少し疲れたときに、絵をみていると、気持ちが落ちつきます。休憩の時に、よくボーっとみています。

 

もともと仲のよいご家族ですが、その絆をさらに強めるために、この絵が一役買っているとお聞きして、私も本当に嬉しいです。

<参考サイト>

秋の絵画展特集

お客様から送っていただいたお部屋の写真(8/10ブログより)

エベン作品 ちなみに、M様が悩まれたもうひとつの絵「プルメリア」もエベンさんの作品です。

2013.8.28

バリアートのある暮らし①ずっと前から知ってた風景?

こんにちは、坂本澄子です。週末の雨の後、東京は朝夕かなり涼しくなり、イヌのケンのお散歩が随分楽になりました。今週で8月も終わり。去り行く夏を惜しみつつ、秋の楽しみに思いを馳せる今日この頃です。皆さんはいかがお過ごしですか?

今日から『バリアートのある暮らし』と題し、新シリーズをスタートします。以前はお客様の投稿写真を紹介していましたが、アートのある暮らしってどんな感じ?と突っ込んでみると、実に様々な楽しみ方をされていることがわかりました。きっと皆さんも共感されるところがあるのではないでしょうか。

今日は東京都文京区のK様(70代女性・会社経営)からのメッセージです。お送りいただいた内容をそのままご紹介します。

文京区K様「ずっと前から知ってた風景?」

バリ経験者ならこの感覚わかると思います。実際、多くの方が同じ感想を口にされました。

①なぜバリアートを購入されたのですか?

バリの絵がどんなものか興味半分に展示会に伺いました。そこで見た白い花と緑の葉、そして美しい鳥の絵が、なぜかずーと前から知っていた絵に出合ったよう、無性に欲しくなってしまいました。でもその絵は既に買い手が決まっているとかで、同じような鳥のない絵を購入しました。翌日、坂本さんから電話があり、鳥の描いてある方の絵が欲しかったのでは?鳥の方を買ってくださった方がもう少し大きい絵がほしいということで手放されるのでよかったらどうぞと言われ、二つ返事で鳥の方に替えていただきました。縁があったのでしょうね。この絵は大きさも色合いも私の家の居間にぴったりで、毎日眺めて楽しんでいます。

新築した家の壁に、いろいろな絵を掛けてみましたが、どれもしっくりこなくて、本当にこの絵に出会えてよかったと思っています。

 ②その作品は何を与えてくれますか?

エベン作品写真初めは気がつかなかったのですが、良く見ると実に繊細な絵で、思わず手で触ってみたくなる感じです。ひょんなことで私は35年ほど前に、一度バリに旅したことがあります。なんの下調べもせずに訪れたバリは木々のみどり、苔のみどりの美しいところでした。プルメリアやブーゲンビリアの花、竹の木琴のような楽器を使った独特な音楽にも魅了されたものです。この絵を見ているとそんな若い日の不思議な思い出がよみがえってきます。

③それを見るとどんなお気持ちに?

 明るくて楽しいけれど穏やかな気持ちになります。

K様、素敵なお話ありがとうございました。これからも作品を見る度に、バリを旅しているような気分を味わって下さいね。

【関連サイト】おうちでバリの休日気分

EBEN花鳥画  K様が作品を購入された花鳥画家。4万円〜とお求めやすく、素晴らしい出来映え。

TIRTA花鳥画 野鳥やプルメリア、蓮などEBENと似たモチーフで、より柔らかな作風です。

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