バリアートショールーム オーナーブログ
2014.4.16

画家の絵に対するこだわり

こんにちは、坂本澄子です。

IMG_2367私も趣味で絵を描いてます。ちょうど今、所属する中央美術協会、東京支部主催の作品展(@世界堂新宿本店内ビャラリーフォンテーヌ)が開かれており、写真の作品を出品しています。タイトルは『冬の華』。これはナンキンハゼといって、花のように見えるのはじつは実なのです。昨年12月、凍えそうな月の夜、真珠のように光る華が夢のように美しく、寒さも忘れてじっと見上げていました。

絵に出会ったのは30代半ば、ちょっと人生に疲れていた頃でした(^o^; たまたま駅前で絵画教室のポスターを見かけて、なぜかその時「やってみようかな」と思ったのです。たまに美術館に行く程度で、特別絵に関心が深かったわけでもないのですけどね。

先生は60歳くらいの女性の画家で、ご自宅で教えておられました。お庭に咲いた花とか、今晩の食卓にのぼる予定の生のサンマとか、様々なものが題材になりました。私は「うまく描かなきゃいけない」と肩に力が入っていたのですが、

先生「坂本さんは最初にこのブドウを見てどう思いましたか?」

 私   「濃い紫がビロードのように見えてとてもきれいだと思いました」

先生「じゃあ、その感じが伝わるように表現してみましょうね」

目から鱗でした。

それまで、仕事でも、家庭でも「かくあるべし」と思い込んでいたことがいかに多かったことか。それが、自分の目を通じて見えた通りに描いてよいと言われたのですから、随分気持ちが楽になりましたよ。

「苦しいとき、哀しいときの方がむしろいい絵が描けるのよ」

この言葉にも励まされました。一見ネガティブに思える感情でも、自分の内部からわき起こる強い力であり、それは生きていることの証。その頃、あるがままの自分を受け入れることができたのは、このひとことの御陰です。

それから十数年、今でも続いているのは、絵を描くことによって励まされたり、慰められたりしたからでしょう。気がついたら、幸せなことに、絵を扱うことが仕事になっていました。

芸術家というと気難しくて、激しいタイプを想像しますが、バリアートショールーム」がおつきあいしている画家さんは皆さん穏やかな方ばかり。でも、ちょっとしたやりとりの中に、強いこだわりや誇りを感じることもあります。

"Hujan" Wiranata

Hujan (雨) WIRANATA

例えば、風景画を描くウィラナタ(Wiranata)さんは自然に対する畏敬の念を持った人。その恵みと同時に厳しさや怖さも知り、自然と共存するバリ人ならではの強い思いがあります。

また、写実人物画に定評のたるアンタラ(Antara)さんとはこんなことも。このクラスの画家になるとアトリエを訪問しても在庫はほとんどなくいつも注文制作をしていますが、過去の個展の図録を見て「こんな感じで」と安易なお願いをしたところ、「同じものは描きたくない」と毅然と言われました。そこで、「じゃあ、何かテーマを設けて描いていただけませんか?」という話から『Balinese Beauty4部作』となったわけです。

そんなアンタラ(Antara)さんに肖像画を描いてもらえたら…とずっと憧れていましたが、最近ようやくその機会に恵まれました。今、木炭デッサン画を描いてもらっています。アンタラ(Antara)さんの目に私はどんなふうに映っているのか、ちょっと怖くもあり、そして楽しみでもあります。

コメントをどうぞ

2014.4.12

2本の染め糸が織りなす奇跡の模様グリンシン

こんにちは、坂本澄子です。

「バリアートショールーム」一周年記念展示会の2日目(3月30日)のこと。東京の天気は雨と強風で大荒れ。「これじゃ、お客様に来ていただけないなぁ」とため息をついていたら、ガラスの向こうから傘を持って歩いてくる人影が。よく見ると、バリ舞踊をされているNさん。きれいでやさしくて、昨秋公演を見せていただいて以来のファンです。

グリンシンの衣装に身を包んだ少女たちそのNさん、アンタラさんの個展の作品集をご覧になると興奮気味に「これ、すごいですよ!」。何だろうと覗き込んでみると、舞踊衣装に身を包んだ少女たちが描かれていました。

「これはトゥンガナン村に伝わるグリンシンというとても珍しい織物なんですよ」とNさん。

通常、イカット(絣(かすり)は緯糸か経糸のどちらかを染めて織るのが一般的ですが、このグルンシンは経糸、緯糸の両方をに染めて織るため、ダブル・イカットとも呼ばれています。縦横の糸の柄が合うように、点と点を合わせていくとても緻密な作業を繰り返し、完成して初めて模様になるというもの。高度な技術を要するため、この技法が見られるのは世界でもバリ東部にあるこのトゥンガナン村、インドのパトラ、そして日本の結城紬、備前絣、芭蕉布、大島紬だけなのです。

下の写真の左がイカット(絣織り)、右がダブル・イカット(グリンシン)です。

e002-songket_j e002-songket_k

赤・黒・白の3色を用いますが、これはヒンドゥ教の3大神であるブラフマー、ウィシュヌ、シヴァを表す色で、グリンシンという言葉の意味はグリン(=病気)、シン(=なし)、つまり無病息災への願いが込められているというわけです。この貴重な織物、トゥガナン村では奉納舞踊などの祭事の盛装として大切に用いられているそうです。

グリンシン拡大図「バリで時々見かける踊りの絵は、衣装の描写が適当だったりするのですが、アンタラさんの絵はとても丁寧に忠実に描いていらっしゃいますね」とNさん。

そうなんです^o^ アンタラさんは美術大学(the Indonesian Fine Arts Institute)で西洋絵画を学んだ画家ですが、絵の題材はバリの伝統的なものを取り上げています。在学時に最優秀デッサン及び絵画学生として表彰された程の写実描写力を持ち、卒業後わずか3年で「バリ・アートフェスティバル」の招待画家になるなど早くから頭角を現しました。人物はもとより衣装の生地にもこだわり(写真)、模様の美しさや丁寧に織り込まれた質感が伝わってきます。

ところで、現在バリに住む人々の多くは14世紀にお隣のジャワ島から渡来した人たちの子孫、トゥンガナン村の村人たちがいわゆるバリ島の先住民と言われています。今でも純血を保つために村人以外との結婚が許されていない特別な村だとか。またまた、ミステリアスなバリの一面を見せてもらいました。

アンタラさんのどの作品も衣装が素敵ですよ。過去の作品(折りたたんである部分)も見て下さいね。

 *****

出典:日本船主協会「海運資料室」

出典:日本船主協会「海運資料室」

さて、ここで前回のクイズの答えです。正解は「東京湾から出て行くところ」です。この船、タンカーなのですが、東京湾に入ってくるときは船内のタンクに石油をたっぷりと載せているので、その重みで船体の中程まで海に沈みます。あの写真はぷっかりと浮いてる感じでした。これはつまり空になった状態ということなのです。ちなみに水面に浮かんだ線を喫水線と呼ぶそうです^o^

<関連サイト>

ぶらりっ バリ雑貨の旅 ・・・ 私の大好きなピュア☆ラ☆バリのナナさんのブログから写真と文章を参考にさせていただきました。いつもながらナナさん、取材力がすごいです!

コメントをどうぞ

2014.4.9

ほっとする風景がここにも 〜 横須賀美術館 谷内六郎館

こんにちは、坂本澄子です。

この春最後の桜を求めて三浦半島へ行って来ました。途中、「海辺のミュージアム」として以前から関心を持っていた横須賀美術館に立ち寄ったのですが、そこに併設されている谷内六郎館で懐かしい作品に出会いました。

週刊新潮1谷内六郎。ある年齢以上の方はご記憶の片隅にあるのではないでしょうか。週刊新潮の表紙を25年にわたり飾っていた、絵本のような優しい光景を描く画家です。

1956年の『週刊新潮』の創刊と同時に掲載が始まり、1981年に心不全で亡くなるまで休むことなく描き続けられた表紙絵はなんと1336点。生前画家が「毎日だって僕の絵を見てもらいたいんだ」と熱っぽく語っていた通りの画家人生です。

私が訪れた時は、「いつも鉄道をみてた」をテーマに汽車(電車よりも汽車という呼び名が似合います)のある風景51点が展示されていました。女の子と身体が一回り小さい男の子(多分姉弟なんでしょうね)、ネコなどが登場し、そのやさしい関係性までが情緒溢れる筆致で表現されています。そして、それぞれに400字ほどの「表紙の言葉」が添えられているのですが、これがまた絵に深みを持たせ、記憶の奥底にあった淡い思い出がひとつまたひとつと引き出されていくようで、実に濃厚な時間が過ごせます。

ブログ138_谷内六郎この展示が面白いのは、「週刊新潮」の実際の表紙が4点ほど展示されており、原画との対比を楽しめること。画家は制作にあたり水彩と併せて砂や鑞などの素材も取り入れているのですが、当時の写真・印刷は原画とは異なった風合いを出しており、これがまた、退色したインクの味わいと共になんとも言えないレトロな感じを創り出しているんです。まさに時の経過が生み出すアートですね。

谷内六郎館では年間4回、約50点ずつ作品を入れ替えながら展示をしており、次は4月12日から同じく<週刊新潮表紙絵>展で、今度は家族をテーマにした展示『家族の時間』が始まるそうです。

 谷内六郎さんが描き続けた家族愛、懐かしい風景、素朴な人々、夢見るような空想世界は「バリアートショールーム」でご紹介しているウブドの画家たちが表現しているものとどこか似ている気がします。失われつつある…、でも、これからもずっと大切にしていたいものです。

横須賀美術館屋上からの眺めところで、横須賀美術館は海に向かって建つモダンな白い建物。思わず入ってしまいたくなるような佇まいです。地元作家の作品を中心に昭和の匂いを感じる作品を所蔵・展示しています。屋上展望室に上がると向かいに房総半島が見えました。東京湾に荷物を運ぶ大型船舶がゆっくりと行き交い、穏やかな春を感じる一日でした。

ここでオマケのクイズです。

船の向きはどちら?谷内六郎館は白い箱を2つ並べて真ん中をガラスの通路でつなげたような構造をしています。左の写真はその通路から海を撮ったもの。ぱっと見て答えてください。この船は東京湾に入ってくるところでしょうか。それとも出ていくところでしょうか? 答えは土曜日のブログで^o^

 

<関連サイト>

横須賀美術館ホームページ

 

コメントをどうぞ

2014.4.5

ほんものの絵のある暮しを始めませんか?

こんにちは、坂本澄子です。昨日からの強い風を受け、東京では桜が散り始めました。桜は色々な美しさを見せてくれますが、私は散り際の桜の儚さに惹かれます。いつか自分でも描いてみたいと思っています^_^

ところで、個人的に一番好きな画家はマグリットです。中学校の美術の教科書で『ピレネーの城』を見て以来のファンで、あの不思議な雰囲気が何ともたまりません。数年前に渋谷のbunkamuraミュージアムでマグリット展が行われた時には3回も観に行きました。中でもよかったのが『光の帝国』、わざわざ順路を戻って観たくらいなのです。背景の空は真昼、なのに手前の建物は灯りのともった夜、現実にはあり得ない光景を描いた作品です。

最後に観に行ったのは最終日でした。興奮さめやらぬまま展示室を出るとそこはミュージアム・ショップ。絵はがきやポスター、MoMA(ニューヨーク近代美術館)で売っているマグリットの空がプリントされた傘など様々なマグリットグッズに混じって、大きな複製画が展示されていました。65,000円くらいだったと思いますが、注文制作しますとのこと。「これを見るたびに不思議の世界への旅ができる」という期待感いっぱいで、思わず衝動買いしてしまいました。

マグリット『光の帝国』そして待つこと2週間、ついにその作品が到着。縦が1m近くあり、ずっしりと重い額縁に入っていました。娘に手伝ってもらい壁にかけて眺めると…。残念ながら、そこにあの感動はありませんでした。精巧に作られた印刷物というだけの印象だったのです。美術館で実際の作品を目にした直後だったから、素敵に思えたのでしょう。今も寝室に飾っていますが、ほとんど観ることもなく、部屋のインテリアの一部として同化してしまっています(T^T)

私と似た経験をした人、案外多いんじゃないでしょうか。日本人はポスターやリトグラフ(版画)を買う人が多いですよね。欧米人は版画も買いますが、有名作家、無名作家に関わらず絵はオリジナル(原画)と思っています。世界に一点しかない、一筆一筆に想いを込めて描かれた作品だからです。

10年に渡り親しくさせてもらっていたアメリカ人がいました。以前外資系企業に勤めていた関係で、ご自宅に英会話のレッスンに行くようになったのがきっかけですが、英語を習う必要がなくなっても、月に1〜2回はおじゃましてはおしゃべりしたり、時には相談事をしたりしていました。どの部屋にも大小の絵が飾ってありました。もちろんどれも原画です。同じ作家ばかりではないのですが、同じ空間の中で美しく調和を保っていました。それはしっかりとした審美眼を持ち、自身の嗜好で集めた作品だからでしょう。

それを見て、日本は随分豊かになったけれども、芸術を日常に取り入れるという点では欧米に比べて遅れていると感じました。そう思うと有名な画家の複製画を部屋に掛けている自分が何だか恥ずかしくなってきました。うちにもほんものの絵があるといいなあ。かと言って、いきなり高価な絵を買う訳にもいきません。

ガルー『椰子の実の収穫』そんな時に出会ったのがバリ島の絵画、その質の高さには正直驚きました。親から子へと代々受け継がれる伝統絵画、ウブドには多くの優れた画家がいます。(その理由についてはこの記事をどうぞ)しかも、オランダ統治下で西洋絵画の影響を受けてさらに磨かれ、様々なスタイルへと進化していきました。

私も最初は花鳥画に目にとまりましたが、ブログ56_秘密よ風景画、人物画など多くのセレクションがあるのも魅力。ウブドのギャラリーで売られている絵は玉石混淆ですが、地元の美術館(プリ・ルキサン美術館ネカ美術館アルマ美術館)に所蔵されている作家、画家名鑑『BALI BRAVO』に掲載されている作家のものであればまず大丈夫です。そんな一流作家の作品でも、物価が日本の5分の1以下のバリでは「手の届く価格」で買えるのです。これなら私でもほんものの絵を持てると思いました。

バリ絵画は日本でも紹介されていましたが、ほとんどがネット販売、そのため価格帯も2〜3万円のインテリア絵画が中心でした。ほんもののバリ絵画を紹介するにはやはり実物を見てもらうしかないと始めたのが、この「バリアートショールーム」です。

この1年様々なお客様との出会いがありました。それぞれに絵を買う理由は違いましたが、ある時には絵がご自身の想いを代弁してくれたり、また、ある時には創造力をふくらませてくれたりと、それぞれの形で絵との知的交流を愉しんでおられるようです。お客様からのお便りはこちらをご覧下さい。

この春、あなたもほんものの絵のある暮しを始めてみませんか。

バリ島の美術館に作品所蔵されている画家の作品はこちらです。

GALUH, WIRANATA, ARIMINI, LABA, SOKI

また、10万円以下で気軽に飾れる作品を1周年感謝価格で販売中です。詳しくはこちらをどうぞ。

 

コメントをどうぞ

2014.4.2

ただいま制作中! ウィラナタ70cmx100cmの大作

こんにちは、坂本澄子です。

「バリアートショールーム」1周年記念展示会にご来場ありがとうございました。人気の花鳥画を中心に一部の作品につきましては感謝セールを継続しています。対象作品はこちらをご覧下さいね。

東京では桜がちょうど見頃を迎えています。ケンのお散歩は毎朝学校の回りを一周するので、薄紅色の花景色にやさしい気持ちになります。

バリ島では一昨日(3月31日)はニュピ(バリ暦での新年)でした。ニュピについては以前ブログでもご紹介しましたが、島全体を清める儀式が数日前から始まり、当日は誰もが家で静かに祈る静寂の一日となります。ウブドはこの夜空が澄み渡り、星がとても綺麗だったそうです。

それぞれの国にそれぞれの美しさがありますね。

さて、今日はドイツ人画家シュピースの影響を強く受け、幻想的な熱帯風景画で世界中に熱烈なコレクターを持つWiranata(ウィラナタ)さんの近況のご紹介です!

Wiranataアトリエ前にて

アトリエ前にて

インドほど厳密ではありませんが、ヒンドゥ教徒が90%以上を占めるバリ島にもカースト制度が残っています。Wiranata、お姉さんのGaluh(ガルー)、弟さんのKepakisan(ケパキサン)たちAgung Familyはカーストの最上位レイヤー(王族,僧侶)に属し、中でもWiranataさんはファミリーの長男として一族の祭事に関する責任をずっしりと負っています。

バリ島では通常男性は結婚しても生家に留まります。そのため、敷地の中にそれぞれの家族が住む棟が立ち並び、東側に人間に関する儀礼を執り行う棟(Bale Dangin)が、家寺改修の祭事そしてアグン山側の角には祭礼を行う家寺(Sanggah)が建っているのが、バリ民家の一般的な構造です。Wiranataさん一家も弟のKepakisanさん一家と同じ敷地内に住み、アトリエも共用です。

Wiranataさんのお宅ではこの家寺の100年ぶりの改修工事が行われました。一族全員が集まるのも100年ぶりとのことで、総出(きっとすごい人数)で儀式、奉納を執り行なったそう。写真を見ても気合いのほどが伝わってきますね。

Wiranata制作中そんな中、昨年10月にお願いした70cmx100cmの新作は、ジャカルタ、シンガポールのギャラリーからも注文が相次ぐところようやく着手してもらい、構図が出来上がったところです。

先日の展示会でも、「朝のひんやりとした空気が伝わってきますね」と言われた方がおられましたが、本当にそうなんです。姉のGaluhさんが水田の水面に写る空を描くことでやわらかな光を表現しているのに対して、Wiranataさんの作品は光と影のコントラストから来る強さを感じます。

この新作、これからどんなふうに仕上がっていくのか楽しみですね。

9. kampung pohon bambuWiranataさん、Galuhさんの作品は首都ジャカルタでもここ数年価格が上昇傾向にあり、新作はもちろん、絵画オークションなどの二次流通でも安定した価格で取引されています。インドネシアの経済成長を反映してか、物価が5分の1以下の現地にあっても高価な作品がどんどん売れています。

「バリアートショールーム」ではこれからも現地並みの価格で作品をご提供していきます。

<関連ページ>

 Wiranata 作家&作品紹介

Galuh 作家&作品紹介

ウィラナタ、ガルー作品の実勢販売価格

1周年記念セール継続中

 

コメントをどうぞ

2014.3.29

美術館に所蔵されている作家の絵が買えるんです

写真 (4)こんにちは、坂本澄子です。

一周年記念展示会が始まりました。絵画展の度に足を運んで下さるお客様も少しずつ増えてきました。本当にありがとうございます。

そんなあるお客様から伺ったお話です。

*****

実は、子供たちが大きくなって少し気持ちにゆとりもできてきましてね。マンションをリフォームしたのを機会に家具も一式買い替えたんですよ。休日にはひとりでふらっと美術館に行くこともあり、絵には興味がありました。

でもふと気づくと、うちの壁にはカレンダーと美術館で買ったポスターくらいしか飾られてないんですよ。せっかくリフォームして家具にもこだわっているのに、これでいいんだっけって思ったんですが、画廊に絵を買いに行くなんて敷居が高いし、そこまではお金はかけられませんよ。

そんなある日、たまたまネットでバリ絵画を見たんです。私はバリに行ったことはないのですが、こんないい絵がこの値段で買えるのかと正直驚き、展示会に出向いて寝室に飾る小さな絵を買いました。バリの風物がぎっしりと描き込まれた細密画で見るたびに新たな発見があり、プロの画家が描いたほんものの絵を持つ楽しみとはこういうものかと思いました。

ボーナスをもらったとき、展示会で見て気になっていたガルーさんの小品を買いました。美術館に作品が所蔵されている画家の絵がうちにある、そう思うと毎日帰るのがちょっと嬉しくなります。玄関に飾っているので、誰かが来ると必ず絵の話になります。本当は蘊蓄を語りたいところですが、ぐっとこらえつつ内心は嬉しくてしかたない今日この頃です。

*****

Bariart130912_06このお話を聞いてとても嬉しくなりました。

バリ絵画はバリ好きだけのものではなく、毎日を心豊かに暮らしたい方であれば、どなたにも喜んでもらえるんだと思ったからです。

明日30日まで表参道で「バリアートショールーム」1周年記念展示即売会をやっています。ご来場が難しい方のために、30、31日の2日間は感謝価格でウェブからもご購入いただけるようにします。今夜零時に公開しますので、こちらを見て下さいね。

今、あなたのお部屋の壁には何がかけられていますか。ほんものの絵のある暮し、始めてみませんか!

バリ島の美術館に作品所蔵される作家の絵が揃う「バリアートショールーム」です!

美術館所蔵

 「バリアートショールーム」1周年記念展示即売会 開催概要

ウェブからも買える 1周年記念感謝価格

 

コメントをどうぞ

2014.3.26

世界にただひとつの絵を持つ楽しみ

こんにちは、坂本澄子です。

昨日、5日間にわたる麻布十番でのバリ絵画展『神々の宿る島』を終了しました。特に3連休はお天気にも恵まれ、近くにお住まいの方、買い物に来られた方にお立ち寄りいただきました。「バリ絵画をこんなにまとめて見れるなんて」と喜ばれる方も多く、急な開催でしたが、やってよかったです^_^ 

そこで、何人かのお客様から訊かれました。

「なぜバリ絵画なの?」

3つの理由があります。

まず、質の高さ。16世紀以来長年に渡って培われたバリの伝統絵画が西洋絵画とクロスオーバーしさらに磨きが。これほど腕のよい画家が集まっている地域は世界中探してもそう多くはないでしょう。 【バリ絵画の歴史】

次に、様々なスタイル。持つ人の好みや飾る場所によって、幅広い様式から選べるのもバリ絵画の魅力です。花鳥画、風景画、細密画、モダン画…、これが同じバリ絵画かと思うほど印象が異なるんです。 【主要スタイル】

そして最後は価格。バリは日本に比べて物価が安いため、島内の主要美術館で所蔵される一流アーティストの作品が手の届く価格で購入できるというわけです。

「絵は美術館で鑑賞するもの」と思い込んでませんか?

画家の肉筆による作品は描き手の想いやエネルギーに溢れていて、観る人に様々な感情を呼び起こしてくれます。むしろ毎日近くに置いて楽しむものだと思うんです。そんな世界にひとつしかない原画を持つって何だかカッコいい^o^ それができるのがバリ絵画なんです。

「バリアートショールーム」では、ガルーウィラナタソキアリミニなど、プリ・ルキサン美術館ネカ美術館アルマ美術館といったバリ島の主要美術館が所蔵する作家の作品を扱っています。

「夕暮れのうなぎ穫り」ウィラナタ プリ・ルキサン美術館所蔵

「夕暮れのうなぎ穫り」ウィラナタ
プリ・ルキサン美術館所蔵

このクラスの作家になるとアジア市場での作品価格も安定しています。

下表は’11〜’13年のガルー、ウィラナタ姉弟のインドネシアでの作品実勢価格。彼らの作品を今日本で購入できるのは「バリアートショールーム」だけ、40x60cmの新作を50万円で販売させてもらってます。現地価格とほとんど変わりません。日本に比べると物価が5分の1以下の国で、この価格の作品がどんどん売れているのです。おふたりとも注文は待ち行列。ウィラナタさんにお願いしている新作はもう5ヶ月以上も待ってます。6月には何とかと言ってもらってますが^^;  資産価値という点でもご安心いただけるのではないかと思います。

新作はジャカルタの大手ギャラリー、二次流通はLALASATIなどの絵画専門オークションで調査。落札価格に販売手数料22%を加えた金額を表示

新作はジャカルタの大手ギャラリー、二次流通はLARASATIなどの絵画専門オークションで調査。
落札価格に販売手数料22%を加えた金額を表示、100Rp.=1円で日本円に換算しています。

いよいよ、「バリアートショールーム」1周年記念展示即売会が今週末に近づいてきました。2日間限定の記念価格(バリ直送品を除く全作品を10-30%off)、会場にクーポンをお忘れなくお持ち下さいね。開催概要とクーポンの入手方法はこちらです。

また、地方にお住まいのバリ絵画ファンに朗報です。

3月30日(日) 00:00〜24:00、「バリアートショールーム」のサイトにて全作品(バリ直送品を除く)を記念価格で販売します。価格はinformationで30日00:00に発表。24時間限りですので、どうぞお見逃しなく!

コメントをどうぞ

2014.3.22

バリ絵画展『神々の宿る島』@パレットギャラリー麻布十番 初日!

こんにちは、坂本澄子です。「バリアートショールーム」が麻布十番に帰ってきました。

バリ絵画展『神々の宿る島』初日、ちょっと風は冷たいけどもうすっかり春の日差しのお彼岸です。坂の上のお寺にお墓参りをした帰りというご夫婦、麻布十番にショッピングに来られたお友達どうしなど、12時のオープンと同時に次々とご来場いただきました。

ショーウィンドウに飾られたガルーの2作品

 通りに面したショーウィンドウに飾ったGALUHさんの新作「椰子の実の収穫」「花を探して」。さすが、やっぱり通りがかりの人の目を引いています。あけぼのと黄昏それぞれの異なる光のやわらかさを繊細なタッチで描いた作品を覗き込むように見て行かれる方がたくさんおられましたよ。

 

花鳥画

次に目につくのが花鳥画。中でもEBENさんの作品は今回も人気です。「玄関に飾ってるベルギーのタペストリーがもう2年になるので、そろそろ別のものを探してたところ」とお近くにお住まいという年配の男性。はい、花鳥画はこれからの季節にぴったり。お玄関に入ったときの雰囲気が随分変わりますよ。横長サイズは飾りやすくおすすめです。

ソキ『BALI ISLAND』

 正面に飾られたSOKIさんの「BALI ISLAND」はショーウィンドウからも見え、「これ、いいね」とじっくり見て行かれる方がたくさんおられました。友人がプレゼントしてくれたバリの写真集を側に置いていると、作品に描かれたものと写真とを見比べられる方も。「描かれているものがわかって見ると面白さが深まりますね」と言っていただけると、もう嬉しい〜^o^

TIRTAさんの蓮の絵『ある夏の日の思い出』をじっと見つめて「きれいね」と一言。年配のご夫人です。「毎夏、上野公園の不忍池が蓮でいっぱいになるでしょ。あ、私の撮った写真見てくれる」と携帯の写真を見せていただきました。弟さんを亡くされたばかりだそうで、「塞いでしまってたんだけど、素敵な絵を見せてもらって少し気持ちが明るくなったわ」と話し込んで行かれました。元気をもらったり、時には慰められたり、絵には人の心に働きかける力がありますね。

ちょっぴり照れくさかったのが、作品のタイトルに関心を持っていただいたこと。実は、バリの画家さんはタイトルに頓着しない人も多いので、その作品に込めた思いをお聴きしながら、日本語と英語のタイトル両方を私の方で考えているのです。短いタイトルの中に画家の意図をどのように表現しようかと悩むのは楽しい作業ですが、ちゃんと見て下さる方がいることに感激しました。

洗練された麻布の地にあって、どこか下町の薫りがする。麻布十番という街の持つ魅力に今回も魅了されています。

このバリ絵画展、25日(火)まで麻布十番のパレットギャラリーでやっています。開催概要はこちらを見てくださいね。

(※29日、30日に表参道で開催予定の1周年記念展示即売会とは異なりますので、お間違いなく)

コメントをどうぞ

2014.3.19

ケンのお散歩日記『地上25cmから見た風景 〜 春が来た!』

こんにちは、坂本澄子です。

満開のさくらケンの毎朝のお散歩コースの桜が咲きました。しかも、この数日の陽気で一気に満開。春がきた!と思ったら、パレットギャラリーのオーナーから久し振りの電話。昨年の春、夏とバリ絵画展を行った麻布十番のあのギャラリーです。秋以降は予約がいっぱいで、このところご無沙汰気味だったのですが、「急にキャンセルが入ったので、この3連休に展示をやりませんか」とのこと。こんなとき思い出してもらえるのって嬉しいですね。

バリ絵画展『神々の宿る島』3月21日(祝)〜25日(火)@パレットギャラリーを開催。

昨秋以降の新作を中心に、バリ絵画の各スタイルを代表する作品20点を厳選して展示します。音楽で言うとまさにベストアルバム!

SOKIさんの話題の作品『バリ島』も展示します。絵の前に座って、じっくりご覧下さいね。見れば見るほど新しい発見がありますから。3連休は私も会場にいますので、描かれたモチーフのご説明などもさせていただきますよ^o^

春・春・春です。

冬の間、ソファの上で丸くなってたケン(注:ケンはイヌです、ネコではありません)は「散歩に行くよ〜」と言っても、「えー、行くんですかぁ?」でした。

散歩中のケン。地顔がけんか売ってる?!写真の通り、地顔からしてケンカ売ってる風なので、散歩中のワンコを見ると、「遊ぼー」って駆け寄ってみるものの、「わんわんわんわん(怒)」とほぼ100%の確率で吠えられ…(^o^;

そこで、彼も考えたみたいです。

最近は他のワンコを遠目に見つけてもわざと気づかないフリをしてるんです。道端の草を嗅いだりしながら、相手が至近距離に近づくタイミングをじっと待ち、向こうが気づくと、おもむろに「おや、いらっしゃったんですか」みたいに振り返り、お互いに花を突き合わせてクンクンクン。

お、ケン、やるじゃん!

でもね、内心は嬉しくて嬉しくてしょーがないので、急に興奮&炸裂状態に。当然、相手はギョっとして「わー、ビックリするじゃないか。わんわんわんわん(怒)」…結局いつものパターン…(^o^;

でも、春は嬉しい。

ユキヤナギいつもはぼーっと通り過ぎてしまう散歩コースですが、ケンが立ち止まるのにあわせて、地面を見下ろすと、そこかしこにつぼみがほころんでいます。思わず腰を落として、ケンの目線で見てみました。冷たい風にさらされながらもじっと耐えていた小さな固いつぼみたち。今、それがひとつまたひとつと開いていきます。

あなたに素敵な春が訪れますように^_^

ブログ133_新芽がいっぱい「バリアートショールーム」も御陰さまで1歳。まだ小さな歩みですが、新しい春に向かい、次なる一歩を踏み出したいと思います。感謝の気持ちを込めて、「1周年記念展示即売会」開催します。サイト掲載の全作品40点を実際にご覧いただけます。詳しくはこちらをご覧くださいね!

<関連ページ>

バリ絵画展『神々の宿る島』@麻布十番 ・・・バリ絵画の各スタイルから厳選20点を展示(3月21日〜25日)

バリアートショールーム1周年記念展示即売会@表参道・・・3月29、30日

コメントをどうぞ

2014.3.15

観光客とバリの人々との出会いを描く

こんにちは、坂本澄子です。

前回のブログで、ユニークなおサルさんの絵で有名なASTAさんをご紹介しましたが、実は他にも気になっている画家さんがいるんです。

I Ketut Sadiaさん。ジャーナリズムや観光客とバリの人々の出会いを題材に取り上げて注目を集めている画家です。

SADIA作品ウブドから車で30分、バトゥアン村に彼のアトリエを訪ねてみました。ここはオランダ植民地時代も外国人が少なかった地域で、そのため西洋絵画の影響を受けず、バリ伝統絵画の特徴が現在も色濃く残っています。暗めの色彩を用いて神話などの場面をぎっしり描き込むのがこのスタイルの特徴の中、Sadiaさんのポップで明るい作風は異彩を放っていました。

実は、Sadiaさんを紹介してくれたのは、同じく画家の兄のBendiさんなのです。アジア芸術への玄関口としての役割を担う福岡県立美術館。ここで企画展を行ったこともあるというBendiさんの作品をプリ・ルキサン美術館で見てご自宅を訪ねたのです。アトリエにはたくさんの作品があり、どれもすばらしいかったのですが、お部屋に飾ることを考えたときに、バトゥアン・スタイルに特徴的な暗めの色遣いがちょっと気になりました。するとBendiさん、「弟の作品なら気に入るんじゃないかな」となった訳です。

制作中のSadia氏アトリエに伺った時、Sadiaさんは写真のように大きな作品を制作中。中国の方からの依頼とのことで、中国風の建物とバリの人々が描かれていました。そういえば、ここ数年中国からの旅行者が急増しており、バリと中国を融合させた作品の注文が多いとか。日本+バリをテーマに描いてもらうとどんな作品になるのでしょうね。いつかお願いしてみたいと思っています。

バトゥアン村ところで、バトゥアン村はウブドとは趣が異なり、時の積み重ねを感じるしっとりした住宅街です。どことなく生まれ故郷の街並みに似ているような気もしますね^_^

「バリアートショールーム1周年記念 展示即売会」では、バリ絵画の様々なスタイルの作品約40点がご覧いただけます。バトゥアン・スタイルARIMINI氏の作品を展示します。ぜひ遊びに来て下さいね。3月29日(土), 30日(日)@表参道でお待ちしています!

「バリアートショールーム1周年記念 展示即売会」開催概要

 

コメントをどうぞ