バリアートショールーム オーナーブログ
2014.10.4

想像力up講座:その視線の先にあるものは?

こんにちは、坂本澄子です。秋も深まってきました。空気が澄んで、昼間の景色も夜の街灯りもとてもきれいですね〜。

前回から大人の絵の愉しみ方をご紹介していますが、風景画を愉しむコツは「その風景の中に自分も入ってみること」だと私は思います。

ブログ169_豊穣の女神

そこで、今日はアンタラさんの最新作『豊穣の女神』の風景に入り込んでみたいと思います。

さっそくむっとした熱さが感じられましたか?では、そこには何が見えますか?

やはり、真っ先に目の前の美人に目が行きますよね〜。これはバリ島の神様なんです。『神々の島』バリ島にはたくさんの神様がおられますが、ここに描かれているのは、デウィスリ(Dewi Sri)という「豊穣の女神」なんです。

その他には何が見えますか? 人がたくさんいますね。

171_祈るちょっと拡大してみます。 この小さな塔みたいなものはDewi Sriを祀った祠(ほこら)で田圃ごとに建てられています。右側でひざまずいている女性は豊作を感謝しているようですね。左側の男性は? 丸く束ねられたものがいくつも見えますね。これは刈り取った稲を束ねたものですが、丸い形になるのは、穂先だけを刈っているからなんです。

ブログ171_バンジャールあたりを見回してみると、たくさんの人がいます。何だか楽しそうに働いています。誰々のところはこの前子供が生まれて…、なんて明るい声が聴こえてきそうです。バリ島にはバンジャールと呼ばれる村人たちの自治組織があり、隣組ごとに共同で、農作業、冠婚葬祭、宗教行事など、生活全般に渡る様々なことにあたっています。実りは、家族や隣人たちとの関係を豊かに潤し、それは神様から来るものだと、アンタラさんが教えてくれました。

あなたにはどんな音が聴こえますか。匂いはどうでしょう。

少し先には川が流れていますね。バリ島では雨は北部の山岳地帯に多く降り、その雨水が南部の平野部へと流れますが、1000年以上も続くスバックと呼ばれる仕組み(水利組合)があり、田圃に平等に水が行き渡るようになっています。このスバックのお陰で、バリ島には水を巡る争いがほとんど起こらなかったと言います。

ブログ171_デウィスリ彼方の上空には鳥が群れをなして飛び、どこまでも続く地平線を見ていると心が次第に開いていきませんか。では、ゆっくり視線を手前に戻してみて下さい。稲穂が重そうに実り頭を垂れています。ゆっくりと女神に視線を戻してみると、慈悲に溢れたお顔。でも、女神は一体何を見ておられるのでしょう。この視線の先には何があるのでしょうね。

自由に想像力を働かせて考えてみて下さい。

<関連ページ>

アンタラ特集ページ

アンタラ作品紹介

 

2014.10.1

大きな絵の持つ魅力・魔力② 大人の絵の愉しみ方

こんにちは、坂本澄子です。今日から10月ですね。私が秋の生まれだからなのか、それとも気候のよさがそうさせるのか、色んなことをモリモリやってみたくなっています^_^ あなたはいかがですか?

前回、大きな絵には全体の構図や絵を構成する要素に、画家としたの色んな工夫や苦労があるというお話をしましたが、今日はその続編として、大人の絵の愉しみ方をご提案したいと思います。

美術館やギャラリーで絵を見るときって、どんなふうに見ておられますか?「わあ、きれい」「おもしろい」といった第一印象だけで終わっていたり、はたまた、キャプションをじっくり読んで、「そうか〜」と妙に納得してたりすること、あったりしませんか? 最後にショップで図録を買うと、何だか「見ました」って気持ちになりますよね。そう言えば、小学生の頃、プリントを提出すると、「みました」スタンプが押されて返ってきましたが、ちょっと似てるかも..です(^o^; 実は、私もかつてはそんな一人で、特に誰もが知っている名画と呼ばれる作品だと「この作品はこう見るもの」という先入観に捕われていました。

ブログ170_絵のはじめそんな私の絵の見方が変わってきたのは、バリ島で画家のアトリエを訪問し、絵の描かれるプロセスを見せてもらうようになってからなんです。ほとんどの画家は新たな作品に着手するとき、イメージした構図に従って、キャンバス上に大まかに色をおいていきます。右の写真はその第一段階が終わったところです。旧約聖書の創世記に、神様はまず天と地を創造された。そして「光よあれ」と言われると光が現れた。そして、光と闇を区別されたというくだりがありますが、まさに天地創造をキャンバス上で実行している感じです。

7割完成

7割完成したところ。この後に人物が描かれ、物語性が付加されました

で、構図を作った上に構成要素を描いていくのですが、この時、あたかもその風景の中に自分自身もいるかのような感覚で、見えるものを描いていくのだそう。そこには、風があり、花の香りがただよい、川のせせらぎが聴こえているかもしれません。五感を働かせて感じるものを描いていきます。そして、人物を描くときには、その人と自分の関係。自分自身を描いているとすれば、その時の心情など、細部に渡って描き込んでいきます。

描き手のそのようなプロセスを経て絵が完成しているのであれば、見る方もその絵の中に自らを置いて、五感を働かせてみるのはいかがでしょうか。例えば、小説を読んでいるとき、自然に感情移入し、その物語の中に自分もいるかのようにハラハラしたり、喜んだり、時に涙したりしてますよね〜? それと同じことを絵でもやってみませんかということなんです。 すると、また別の見方ができ、ひとつの作品に奥行きができると言いますか、立体的な愉しみ方ができますよ。

そんなこともあって、最近どうも大きな絵に惹かれてしまう私です^o^ アンタラさんの最新作『豊穣の女神』もそんなプロセスを踏んで描かれています。次回、そんなお話も織り交ぜながら、続きをお話しま〜す。

季節の変り目、お身体に気をつけてお過ごしくださいね。

 

2014.9.27

大きな絵の持つ魅力・魔力?!

こんにちは、坂本澄子です。今日はちょっと早起きして、ケンと公園を走ってきました。私は全力疾走、あちらはせいぜい5割といったところ^o^; 早くも脚がガクガクですが、ひんやりとした澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込むと、キンモクセイの甘い香りがしました。

2会場同時開催で行った秋のバリ絵画展が一段落し、ほっとする間もなく、今度は公募展。こちらは楽しみとして続けている自分の絵です。まだ大阪に住んでいた頃、たまたま見た生徒募集のポスターに吸い寄せられるように絵画教室の門を叩いて以来、もう15年以上になります。公募展には4年前から出品していますが、大きな絵が多いのに刺激されて、30号、50号と年々大きくなり、そして今年は100号。長辺が私の身長より長いんです。

ブログ169_行く春今回描いたのは桜の大樹。東京では桜がすっかり終わってしまった4月下旬、山梨県の清里にある清春芸術村(詳しくは4月23日のブログをどうぞ)で見た最後の桜です。薄紅の花びらが音もなく落ちる姿に『往く春』を感じました。そこには、移り行くものの儚さと同時に、しっかりと大地に根を下し、次の季節へと向かう強さがありました。お目汚し、失礼します。

自分で大きな絵を描くようになって気づいたことは、小さなサイズで描いた構図をそのまま大きくすると薄まった感じになってしまうこと。特に、背景などの空きスペースは結構な面積で、ここをどうしようかといつも悩みます。本当はこの先で公園は終わってるんだけど、木立にしてみようか。その先にはなだらかな山並みが続いて…と、実際に見た風景とは違う妄想の世界が広がり、これがまた結構楽しく、そして癒されます。

ブログ169_豊穣の女神

ANTARA『豊穣の女神』100cmx150cm

「バリアートショールーム」も最近ウィラナタの『光の風景』、アンタラの『豊穣の女神』など大きな作品を扱うようになりました。大きな絵は日本の家に飾ることを考えると難しいのですが、画家の力量が表れると言いますか、絵から伝わってくる力がやはり違うと感じます。強い絵が日常の住空間においてどうなのかという見方(9月24日のブログ参照)もあるかも知れません。それでも、私は「好きな絵と一緒に暮らしましょうよ」とご提案したいです。だって、「絵は飾るものではなく、鑑賞するもの」お客様投稿参照)ですもの。

「新居に絵を飾りたい」と絵画展に足を運んで下さるお客様も多いです。住み替えは絵が「美術館で見るもの」から「うちに飾りたい」に変わるひとつのきっかけですよね。東京・豊洲の住宅展示場「豊洲まちなみ公園」で開催中の「気軽に飾れるバリアート」展では、バリ絵画の入門編としてお求めやすい価格帯の作品13点をご紹介しています。日本の住空間にもなじみやすい花鳥画、風景画を選びました。最新の住宅設備と心地よい暮しをご紹介する15棟の住宅もお待ちしています。すぐお隣は、手ぶらでBBQが楽しめるWILD MAGIC。運河と対岸の摩天楼を眺めながら、秋の好日を過ごしてみませんか。

<関連ページ>

「気軽に飾れるバリアート」展@豊洲 10月26日まで開催中

 

2014.9.24

『つまらない絵というオシゴト』

こんにちは、坂本澄子です。

秋の絵画展も御陰さまで無事に終了することができました。多くの方に会場に足を運んでいただき、改めて感謝申し上げます。豊洲会場の『気軽に飾れるバリアート』展は住宅展示場「豊洲まちなみ公園」様のご厚意により、1ヶ月間展示を延長することになりました。会場での販売対応は行いませんが、ご自由にバリ絵画に触れていただければ幸いです。現物を見てご納得いただけた際には、ウェブでご購入いただければ光栄です。

さて、この前の日曜日、朝日新聞の生活面のコラム「オトナになった女子たちへ」に『つまらない絵というオシゴト』というタイトルの興味深い記事が載っていました。

ビジネスホテルに飾ってある絵がつまらないという話。

「花だったり山だったり模様だったりするが、まーったく印象に残らない。主張ゼロ、物語ゼロ。あまりにもつまらないので写真に撮って集めたりしていた。やなやつだな〜と思うが、あとで見るともっとつまらないのだった」

ほー、ナニナニと読み進んでみると、あるときふと思いあたったと言うのです。

「歌舞伎役者よりかっこいい黒子さんは嫌だ、ここに僕は います的な工作員は嫌だとなった。気配を消さないとオシゴトにならないんだよなあ……。ああっ、ビジネスホテルの絵もそうじゃない?すごい印象的な絵が頭の上にあったら旅先では疲れちゃうかもしれない。あのつまらない記号のような 絵たちは「なんともない」というオシゴトをちゃんとしていたのだった」

確かに最近、缶コーヒーなどのCMで、縁の下の力持ちにスポットライトをあてたものが人気です。全員主役じゃあドラマが成り立たないのと同じで、地味な仕事を淡々とこなす人も必要だというのはわかります。でもね、絵も同じなんだろうかと、しばし考えさせられました。

実は、その少し前、友人のひとりが言った言葉が、「絵として面白くても、個性が強いとずっとそこにあると疲れちゃう。で、結局、おとうちゃんの部屋に入っててなんてことになるのよね〜」これを聞いて、ご主人の書斎だかなんだかの壁にひっそりと掛けられている、かわいそうな絵を想像して、私としては何だか淋し〜い気持ちになったわけです。きっと友人はその絵があまり好きではないんだろうなぁと。

ブログ168_メインバナービジネスホテルのように不特定多数の人が出入りする場所では、絵はできるだけ主張もせず、個性もないものがいいのかも知れない。あまり好きでない絵がベッドの頭の上にあると、確かに寝つき悪そう。でもね、自分が持つ絵なら、画家の個性にあふれ、そこから見る人の想像力が広がっていくような絵がいいと、私は思ってしまうのです。だから、ご夫婦揃って気に入った絵を買っていただきたいし、時には二人してそれを見ていい時間を過ごしていただきたいなあと思っているのです。絵は空間を彩ると同時に、同時に楽しむものだと思うからです。

今回もそんな素敵なご夫婦が何組もいらっしゃいました。あ、もちろんソロ充の方も^o^

ブログ168_ボリちなみにバリ島サヌールのリゾートホテルには「バリアートショールーム」でも扱っている若手新進作家ボリさんのこんな作品が枕元を飾ってま〜す。到着早々、バリにどっぷり浸れそうですね〜(笑)

 

2014.9.13

国境を超えて意気に感じ合った時間

こんにちは、坂本澄子です。秋晴れのいいお天気です。

写真 (7)今日から23日まで、東京・豊洲にある住宅展示場(スマートハウジング豊洲まちなみ公園)で、『気軽に飾れるバリアート』展を行っています。住宅を購入される際に、絵が一枚ほしいなと思っておられるお客様に、バリ絵画の入門編としてご紹介しています。お求めやすい価格帯の花鳥画を中心に展示販売(対面での販売対応は13〜15日。私も会場におります)しておりますので、よろしかったら是非覗いてみてください。最新のモデルハウス15棟もお待ちしてま〜す^o^/

さて、今日は画家のアンタラ(Antara)さんのお話です。

秋のバリ絵画展『豊穣の大地』のイメージ画像になっているあの作品の作者です。

秋の絵画展で彼の風景人物画をご覧いただきたいと、少し前から制作をお願いしていました。2点ほど写真が送られてきたのが7月初旬のこと。どちらもアンタラさんらしい、真摯な祈りが込められた素晴らしい出来映えでした。ブログ166_アンタラ1特に奥様をモデルに描いたという『海の女神に祈る』は、白い波しぶきを見ていると、耳元にその音が聴こえてくるほど。でも、以前彼のアトリエで見た黄金の大地を描いた絵が忘れられず、日程的にかなりタイトと思いつつも、「豊穣の女神を描いていただけませんか」とお願いしてしまいました。

アンタラさん、すごく頑張ってくれましたよ。バリの画家さんの間ではメールでのコミュニケーションはまだ一般的ではありませんが、大変こまめに連絡をもらいました。時には夜中の2時頃に送られてくることも。時差が1時間あるにしても、こんな時間にまだアトリエにいるのかと思うと、じーんと来ました。そしてついに完成。ところが…。

絵が大き過ぎて(100cmx150cm)、国際郵便では送れないと言われたのです(汗)。エアカーゴのドアツードア・サービスで見積もるととんでもない金額に(顔面蒼白)。画家がここまで頑張ってくれたのだから、何としても間に合わせたい。しかし、油彩だとヒビが入ってしまうので、丸めて送ることはできません。その時、

「ベースはアクリルで描いてるから丸めても大丈夫」

ブログ166_アンタラアトリエそれはまるで天からの声のように聴こえました。アクリル絵の具でベースを描いた後、油絵の具で細部を仕上げる”ミクストメディア”の技法で制作してくれていたのです。湿度の高いバリではこの方が早く絵の具が乾くので、待ち時間が減り、短期間でも完成度の高い作品が描けるのだそうです。

こうして無事に発送され、毎日、追跡サイトを見てはハラハラと待つこと一週間、日本に昨日届き、現在額装中です。日本とはキャンバスのサイズ規格が異なるため、木枠から作成してキャンバスを張り直す必要が生じ、ごめんなさい、初日にはどうしても間に合いませんでした。20、21日の週末2日間、展示します。

 国境を超えて、言葉も価値観も違う人と仕事をする。皆様のお仕事でもきっとそんな機会が増えていらっしゃるのではないでしょうか。日本人同士でも「伝わらな〜い」と思うことが多いのに、グローバルで仕事をするのはさぞかしご苦労が多いことでしょう。私の場合も、アンタラさんはインドネシア、シンガポールなどで売れっ子作家、描けば売れるという状態ですから、冷静に考えると、ここまで付き合ってくれる必要はなかったでしょう。でも、これ程頑張ってくれたのは、バリ絵画を日本に紹介したいという私の思いを意気に感じてくれたからだと思うんです。どんな仕事であっても、結局は人と人との信頼だと思った出来事でした。

この作品、秋のバリ絵画展『豊穣の大地』に見に来てくださいね。あ、豊洲の方にも是非お越し下さい^o^ どちらもお待ちしています!

<関連ページ>

“Featured Artist” アンタラ特集    2分の動画で画家の素顔を紹介しています。

秋のバリ絵画展『豊穣の大地』 9月18日(木)〜21日(日)@東京・麻布十番

『気軽に飾れるバリアート』展  9月13日(土)〜23日(祝) @東京・豊洲

 

2014.9.3

さらに素朴での〜んびりした島、ロンボク島旅日記

こんにちは、坂本澄子です。

陽射しはジリジリと暑い…、でも、朝晩はひんやりとしてきましたね。秋の訪れを感じます。昨日、素敵なお便りをいただきました。送ってくださったのは会社員兼写真家のtomuさん、このブログやFacebookアルバムでもよく写真を使わせていただいています。そのtomuさんが元同僚を訪ねて初めてバリを訪れたのが5年前、以来すっかりハマってしまい、毎年8月になると「忘れ物を取りにバリに行く」のが習慣に。忘れ物とは、日々の慌ただしさの中で忘れてしまっている大切なこと。バリはいつもそれらを思い出させてくれるのだそうです。

スクリーンショット 2014-09-03 1.54.53tomuさんがバリ島を訪れる度に必ず脚を伸ばすのがロンボク島。写真の通り、バリのすぐ隣にある島です。実は、私はまだ行ったことがないのですが、tomuさんからのお便りを読んで、次回は絶対に行こうと思いました。そんなtomuさんの「ロンボク島旅日記」、素敵な写真と共にご紹介します。

*****

ロンボク島はバリ島のお隣の島です。
ロンボクの意味はインドネシア語で、唐辛子とのこと。ロンボク島での唐辛子の栽培がさかんなのでこの名前がついたようです。

ブログ163_ロンボク空港バリ島からは国内便(プロペラ機)で30分の自然豊かな島です。バリ島は開発がかなり進み、街中ではかなり人やバイクがごちゃごちゃしていますが、このロンボク島はの〜んびりしてます。
空港は国際空港なんですよ!!現地の方々がたくさん見学に来られていて、ビックリしますよ。トラックとかでみんなで乗って来て、飛行機を見て空港を見て敷地内に宿泊して帰っていく。そんな国際空港です。

空港から街中へのハイウェイは直線の道路が続いています。道の両側にはスイカやカボチャを売る露天が並びます。時々、チドモ(馬車)が車やバイクに混ざって走ってます!! 

ロンボク島の風土は海峡を挟んでいるバリ島とは気候や動植物が違っているようです。

私は少し写真を撮るのですが、晴れた空はバリ島の空より青く澄んでいます!空は高く時間はゆっくりと流れてゆきます。腕時計は外してしまいましょう。必要ありませんよ。飛行機の時間だけかな〜。

ブログ163_海ロンボク島の絶景ポイントはスンギキビーチから見るバリ島のアグン山に沈む夕日!!そして、ギリアイランド3島があります。ギリトゥラワンガンは ナイトスポットもあるリゾートアイランド。ギリアイルは本島から一番近いファミリー向けのお手軽なアイランド。そして、そして、一押しはギリメノ!!真ん中の島です。自然のままの海岸が続いています。白いビーチには青珊瑚や赤珊瑚が流れ着いてます。波の音を聴きながらビンタンビールを飲むのが最高です。大きな夕日を見て一眠りして、夜中のビーチに出てみるとそこには満天の星空が広がっています。天の川がみえますよ。きっと南十字星も見えてるのでしょうね。

自然豊かで人々の笑顔が素敵なロンボク島!バリ島まで来たら行かなきゃもったいない。もったいない。

お気に入りの単行本と水着を持って出掛けましょう!ロンボク島へ! 

*****

ブログ163_天の川ちなみに、tomuさん、ホテルの庭で撮影をしていたところホテルのガードマンに怪しまれ、

「何をしてる?」と職務尋問。

ビックリして、「ビンタン!ビンタン!スター!スター!フォト!フォト!」と大慌てで撮った写真を見せたところ、ガードマンに大笑いされ、無事無罪放免となったそうです^o^;

9月18日(木)〜21日(日)の秋のバリ絵画展「豊穣の大地」には、tomuさんのご厚意で、ソキさんに注文制作した「2つのバリ島」を特別展示します。詳しくはこちらを。次回ブログでこの「2つのバリ島」の見どころをバッチリご紹介しちゃいますよ。

2014.8.30

銀座4丁目の街角で出会ったかわいいアーティスト

こんにちは、坂本澄子です。

つい先日のこと。銀座4丁目の交差点を歩いていると、高校生くらいの女の子が独りで路上ライブをやっていました。ちょうど仕事帰りの人が増えた始めた時間帯で、小雨混じりのお天気にも関わらず、何人もの人が青信号を見送って、アルトサックスのちょっぴりメランコリックな音色に聴き入っていました。

これが聴かせるというか、何ともまあいい感じなんですよ。伴奏は録音したものを流しているのですが、ピアノソロの間も、まるで側で一緒にやっているかのような間の取り方。堂々としたもんです。 そうこうしてるうちに、ビルの軒先で聴いていたご婦人が1000円札を持って近づいていきました。「頑張ってくださいね」、多分そう言われたのだと思います。女の子は少し驚いたようにその人を見ると、媚びることなく、とても自然な感じでお礼を言って受け取りました。

ほんのひと時のことですが、居合わせた人の多くがいい気持ちでその場を後にされたのではないかと思います。何かを表現したい人がいて、それを五感でもって受けとめる人がいる。そして、互いの作用によってプラスの波動が生まれる、芸術ってこういうことなのかなって思いました。こんな素敵なパフォーマンスが増えるといいですね。

CIMG9559私がおつきあいしているバリ島の画家さんたちも、皆それぞれに一流の表現者です。アンタラさんとは、ある制作についてメールでもよくやりとりするのですが、彼は作品の持つ精神的な作用をとても大切にしています。見る人を穏やかな精神へと導く絵を描きたいと、常に意識しているのだそうです。先日も、彼のプロの画家としての志の高さを感じる出来事がありました。それについては、また次の機会にお話しますね。

それでは、8月最後の週末をゆっくりお過ごしください。

 

2014.8.27

メルマガ会員募集中デス!

こんにちは、坂本澄子です。私の生まれ故郷の広島がいま大変なことになっています。実家のあたりは土砂災害を免れましたが、それでも、大雨に加えてかつて経験したことのない激しい雷に眠れない夜を過ごしたと、年をとった両親が話してくれました。 広島は瀬戸内海に面した穏やかな気候の土地で、いつも守られているような感じを持っていましたが、試練はいつどんな形で与えられるかわからないものですね。被災された方に心からお見舞い申し上げます。

"kehujanan" by WIRANATA

「kehujanan」 by WIRANATA

バリ島に住む人々は、自然に対して常に畏敬の念を抱いています。肥沃な大地が豊かな水によって潤され、多くの実りがもたらされる一方で、古来より自然災害の発生も多い島です。人知を遥かに超えた存在に対して、バリの人々は祈るという行為をごく自然に行い、神々への信仰が生活の基盤を成していると感じます。

そんなバリ島の生き方を、「豊穣の大地」と題して9月の絵画展ではご紹介したいと思っています。だんだん開催日が近づいてくると、何か抜けていることはないか、来て下さった方に喜んでいただけるだろうかと、不安ばかりが募りますが、小さな頭で考えてクヨクヨするよりも、私も肩の力を抜いて、心静かに祈ってみようと思います^_^ 秋のバリ絵画展「豊穣の大地」(9月18日〜21日@パレットギャラリー麻布十番)、是非お越し下さいませ。 

さて、7月のサイトリニューアル後、「メルマガ会員募集」のバナーが出ていることにお気づきになられましたか? 現在、水曜日と土曜日の週2回、ブログを投稿していますが、きっとわざわざは見にいらっしゃらないですよね。そこで、月に一度、これは読んでいただけると嬉しいなと思うことをぎゅっと凝縮してお届けしたいと思いました。また、多くの方がご覧になるサイトではなかなか書けないことも、メルマガならもっと自然に書けちゃうかも知れません。ぜひお読みいただき、ご意見・ご感想もお寄せいただければ嬉しいです。

「黄昏の静謐」 GALUH

「黄昏の静謐」 GALUH

でも、メールアドレスを下さった方にブログのダイジェスト版では申し訳ないですよね。そこで、会員ならではプレミアを毎月ひとつお届けしたいと考えています。ちなみに、9月号の特典はバリアートショールームでアクセスNo.1のこの作品に関するものです。「え、何なに?」と思われた方はぜひ会員登録をお願いします!

 

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2014.8.23

続けることの大切さ、人とのつながり

こんにちは、坂本澄子です。

ブログ163_浴衣姿残暑お見舞い申し上げます。先週、隅田川の屋形船に乗ってきました。品川を出発した後、15の橋をくぐりながら隅田川をのぼり、浅草・桜橋の手前でスカイツリーを見て折り返し、お台場のレインボーブリッジを回って戻る2時間30分の船旅。昼間の水上バスを含めて大好きなコースです。水上から見上げる東京はいつもと視線が変わってとても新鮮です。江戸時代に荒川と呼ばれていた頃の小さな史跡が河岸に見られ、大きな時代の流れにあって変わらないものにほっとします。でも、記念写真はスカイツリーをバックに撮ってしまうところが、何とも…(^o^;

昨日、懐しい方からメールをいただきました。セルダル・バシャラさん、外資系転職コンサルタントをされているトルコ人です。ご縁があって、前職時代に個人コーチングを1年半ほど受けたことがあるのですが、親日家で、本が普通に読めるほど、日本語が堪能。

懐かしいお名前に思わず「!!!」とメールを見ると、

「懐かしく思い、久しぶりにサイトを拝見致しました。お元気そうなご活躍、大変嬉しく思いました」

ありがとうございます!

「サイト上の一つの表現が気になり、ご連絡しようと思いました」

え?!

「Pickup Artistとはナンパ師の意味となってしまいます。その代わりに「Featured Artist」等にされた方がいいかもしれません」

ひゃー、おはずかしいーーー。ジャパニーズエイゴの典型ですね…。

さっそく修正しました。バナーの方はデザイナーさんにお願いしているので週明けに。読んで下さった皆様、本当にごめんなさい(大汗)

外資系転職コンサルタントなんて言うと、ジョブホッピングで年収アップを目指すと思われるかも知れませんが、バシャラさんは転職(するかも知れない)という人生のイベントを通じて、もう一度自分に向き合い、成長することを主眼に活動されています。奥様は日本人で、こちらでの生活も長いので、日本特有の考え方や職場環境も理解された上で、日本人とは異なる視点でヒントをいただけるのがとても魅力でした。人生80年、この先、どんなふうに仕事をしたいのか、どのように社会と関わっていきたいのか、随分考えました。

その後、私はバリ島に出会い、思いがけない道へと進むことになったのですが、その時に贈って下さった言葉は、「とにかく続けること。自分でビジネスを始める人は多いけど、1年たらずでやめる人がとても多い。僕の場合も、ずっとブログを読んでくれて、5年経って初めてコンタクトしてくれた人もいるくらいだよ」

あれから1年半、色んなことがありました。バリ絵画を通じて、なくしかけた大切な何かを思い出してほしいと始めたこの仕事、まだまだ道半ばはありますが、絵画展を行うたびに共感して下さる方が少しずつ増えていくことをとても嬉しく思っています。そして、私のことを思い出して、ホームページを見てくださったバシャラさんにも感謝です!

9月18日(木)〜21日(日)、秋の絵画展『豊穣の大地』@麻布十番を行います。『バリ島の美術館に選ばれた作家たち』に掲載作品を展示しますので、是非お越し下さいませ。アンタラさんの新大作も特別展示の予定です。

<関連ページ>

ピックアップアーティスト改め(^o^; フィーチャードアーティスト

#002「光で心の情景を描き出す WIRANATA

#001「バリ島に生きる人々を描く ANTARA

秋の絵画展『豊穣の大地』 9月18日(木)〜21日(日)@パレットギャラリー麻布十番

セルダル・バシャラ 著書『あなたの年収アップ力と人間力をひきだす99の話―How to Imagine Your Future―』もおすすめです。

 

2014.8.20

蓮、睡蓮… 夏の花が思い出させてくれるもの

こんにちは、坂本澄子です。あっという間にお盆も終わり、「行ってしまわないで〜、夏」といった今日この頃ですが、お元気でお過ごしですか? 早く涼しくなってほしいと思う一方で、あと少しだけ夏でいてほしいと願うのはわがままでしょうかね^_^;

ブログ162_蓮夏の花というとまず思い浮かべるのが、ひまわり、あさがおですよね。夏休みの宿題には、あさがおの観察日記、ひまわりの絵と大活躍してくれました。それがある時期から、その不思議な形とエキゾチックな雰囲気にひかれて、私にとっては蓮が夏の花に。大きくふくらんだつぼみが、早朝まだ誰も起きていない時間にポンと微かな音をたてて開くのだと(真偽のほどは不明)聞いたのはかれこれ20年前。私の蓮に対する関心は急上昇し、その頃住んでいた家のお風呂の壁にペンキで蓮の絵を描いたくらいです^o^。木造の古い家だったため、冬は震えながら入るほど寒〜いお風呂場。写真の通りお恥ずかしい絵ですが、黄色に塗った壁の上にピンクの花びらが大きく開いた蓮は、南国に対する憧れを感じさせ、穏やかなひとときを過ごせたものです。当時はまだバリのバの字も縁がなかった私ですが、今思うと、潜在意識の中にまだ見ぬ島への憧憬があったのかも知れませんね。そして、その気持ちは今もずっと続いています。

DSC02764最近、蓮や睡蓮に対して、一種独特な感情を持っているのはどうやら私だけではないと感じることが多くなりました。万人うけをするのはひまわりだけど、蓮もある種の人たちから根強い支持を受けているようです。そこで今日は、「バリアートショールーム」の作品から蓮と睡蓮をご紹介します。過ぎ行く夏に今しばらく留まっていてほしいとの願いを込めて20%Offの特別価格です。こんな私の蓮論(?)に共感いただける方は、ぜひ作品の方もじっくりご覧になって下さいね。

蓮はTIRTA, 睡蓮はGAMAの作品です。蓮は意外に葉っぱが難しいのですが、TIRTAさんの描く蓮のしなるような茎のしなやかさ、不規則な形の葉っぱの連なりがとても気に入っています。GAMAさんもその睡蓮好きは筋金入り。自宅アトリエ&ギャラリーには写真の通り、熱帯睡蓮を描いた作品が所狭しと掛けられているんですよ。ちなみに、蓮も睡蓮もスイレン目の植物で、ヨーロッパでは両方を総称してLotusと呼んでいるそうです。

写真をクリックしていただくと、作品全体の写真がご覧にいただけます。冷たいものでも飲みながら、ごゆっくりどうぞ!

PP023 PP017 「清々しい朝の儀式」 『貴婦人たちの雅宴』 PP027-03 PP024-02 PP026-02