2016 謹賀新年
こんにちは、坂本澄子です。
新年あけましておめでとうございます。今年は5年ぶりに東京で新しい年を迎えました。朝6時、外はまだ真っ暗。南東の空高く木星が明るく輝いていました。12月31日の深夜から未明にかけて、月と木星が大接近だったのだそう。残念ながらそちらは見損ねました。
せっかく早く起きしたのですから、初日の出をみなくっちゃ!慌てて屋上にあがってみると、考えることは皆さん同じで、結構集まってらっしゃいます。
東京の日の出は6:50との予報、もうすぐのはずなのですが、水平線の上には厚い層のような雲が。その分時間がかかりそう。暖冬とは言えども、高層ビルの屋上は風が強く、うー、寒い。ブルブル〜^o^;
7時、ようやくお日様が顔を出してくれました!「あけましておめでとうございます」誰からとともなく声が。いいですね〜、ステキな年になりそうな予感。皆さんの笑顔も朝日に照らされてます。そして東京の街も。。遠くには富士山が同じ色に染まっていました。
これを見て、ふと思いました。
絵はそれぞれにすばらしい。画家が渾身の思いで描きあげたのですから。でも、それを見る鑑賞者がいて、その心にビビっと感じるものを与えてこそ、初めてアートと呼べるのではないかと。朝日を受けて輝く万物を見て、そんなふうに感じたお正月でした。
今年も心に響く作品をお届けしていきたいと思います。本年もよろしくお願い致します。
もうひとつの嬉しい話
こんにちは、坂本澄子です。今年もあと2日ですね。ちょっぴり気が重いのが大掃除なのですが、最近いい方法を見つけました。狭いところから始めるんです。トイレとか洗面所とか。比較的簡単に終わるので達成感があり、俄然やる気になってきますよ。ぜひお試しください。私はキッチンの引き出しの整理から始めまーす^o^/
前回、クリスマスにいただいた嬉しいメッセージをご紹介しましたが、実はもうお一人、25日にお届けしたお客様がありました。
墨田区にお住まいのお客様で、最近引越されたお部屋に飾る絵を探して、「バリアートショールーム」を見つけてくださいました。夏の旅行先で見た、野生の赤い大型のインコがとても印象的で、新居に絵を飾るのならそのインコと思っておられたところ、LABAの『椰子リスとインコ』が目に。
「同じ時に見たリスも描かれているではありませんか!絵の雰囲気もひと目見て気に入り、
「一点物なので全く同じというわけにはいきませんが、同じ画家さんにインコとリスをモチーフに似た構図で描いてもらうことはできますよ。3〜4週間お待ちいただけますか」というお返事を差し上げ、ご注文をいただきました。
お客様とやりとりするなかで、もしかするとご結婚かもと感じました。その日は12月16日、小さな作品(24cmx17cm)なので、画家の協力があれば年内もしかするとギリギリ間に合うかも知れません。新居で迎える初めてのお正月に絵があれば…という気持ちが私の中にムクムクと湧き起こってきました。
LABAさんにこのことを伝えると、なんと!同じモチーフでもう一点作品があったのです。LABAさんは一点一点の作品にこだわりのある画家で、たとえ同じモチーフであっても異なる仕上がりになることが多いのですが、この作品に限ってはよく似ていました。
写真をお送りすると、お客様も気に入られ、すぐにバリ島から発送の手配を。こうなると、今度はクリスマスに間に合わせたいと思うのが人情。「バリアートショールーム」では、どんな小さな作品でもお客様に直送することはせず、必ず一旦荷受けし、作品の状態を確認してからお届けするようにしています。今回もそれを守ったため、またまた時間との戦いに^o^;
EMS(国際スピード郵便)の追跡画面とにらめっこする日々が続き、ようやく23日に到着しました。開梱して確認したところ、幸い移送による傷みもなく、作品はとてもよい状態。インコとリスの仲睦まじいその作品にほっこりしながら、すぐにお客様にお送りしました。
そして、25日。お客様からご丁寧なメールをいただきました。「『旅行の時と同じだね』と彼もとても喜んでくれました」私がやきもきしていたことはご存知ないはずですが、「素敵なクリスマスプレゼントになりました」と書き添えていただいているのを見て、思わずじーん。幸せのおすそ分けをいただきました。この作品のインコとリスのようにいつまでもお幸せに〜!
*****
今年もお客様との素敵な出会いがありました。嫁いでいった作品たちはそれぞれの場所で、日々の暮らしをそっと見守っていることでしょう。時々絵に目をとめて、ほっとした気持ちになってくだっていたら、とても嬉しいです。今年も「バリアートショールーム」をご愛顧いただき、ありがとうございました。新しい年が皆様にとりまして、どうか素晴らしい一年でありますように!
感謝をこめて。
クリスマスに心温まるできごと
こんにちは、坂本澄子です。みなさまはどんなクリスマスをお過ごしでしたか? 私はン10年ぶりのホールケーキ。シャトレーゼという山梨の甲府に本社のあるケーキ屋さんのもので、私はここのモンブランが大好きなのです。和栗をふんだんに使い、見た目もレースのようにかわいらしいクリスマス・ケーキ、クリームの上品な甘さと素材の味わいがお口の中でクロスオーバー。ついつい大胆にカット….、今はただただウェストが心配です^o^;
さて、そんなクリスマスにお届けした一枚の絵を巡って、心温まるできごとがありました。
Facebookに掲載した作品写真(セール期間、毎日一点ずつご紹介しています)をご覧になり、「土の匂いを感じました」と購入してくださった世田谷区のあるお客様。実は3年前にも同じ作家(ケパキサン)の作品をお求めくださっています。お礼のメールの中でそのことに触れると、「相性なんでしょうね」と^_^
さっそく発送の準備をしながら、木の額縁に小さな節があるのに気がつきました。この額縁は自然の木から切り出されたままの木材を使用して作られています。そのため、同じ材質であっても一点ずつ模様が異なるのです。この額縁は小枝を取った跡が節になってそばかすのように点在していました。ふと不安になり、「もし気になられたら、ご遠慮なく仰ってください」と書き添えて、作品を送り出しました。
そして、12月25日、お客様からメッセージが。
「到着しました。額縁、むしろいい感じですよ。写真よりも現物の方がステキです。いいクリスマスになりました」
発送した後もずっと気になっていました。ほっとすると同時に、温かいものが心の中に広がっていくのを感じました。人もそれぞれ顔形が異なるように、木にもそれぞれ個性があります。つるりとした美人もいれば、この木のように熱帯の森の中で小枝をいっぱい伸ばしたわんぱくものも。自然の姿を受け入れ、「いい感じ」と言ってくださったお客様に感謝し、そんな味のある額縁に包まれた作品を愛おしく思いました。
絵はベッドのそばに飾られるそう。「目覚めの瞬間、この空気感で清々しい一日のはじまり」と楽しみにされていました。さっそく今日もステキな一日になりそうですね。
「2015歳末感謝セール」、いよいよ後3日となりました。ほぼ全作品が10-20%off。気になっていた作品がもしまだありましたら、あなたに買っていただくのを待っているのかも知れません。ぜひお手元にいかがですか。年内のお届け、まだ間に合いますよ〜!
おすすめ作品をこちらのページでまとめてご覧になれます。
2015歳末感謝セール あと一週間!
こんにちは、坂本澄子です。
もうすぐクリスマス。街には家族や恋人、友達のためにプレゼントを選ぶ幸せな笑顔で溢れていますね。欧米では、クリスマス前にショッピングのために1、2時間仕事を抜けて外出ができる職場も多いそう。
まだプレゼントを買っていない方も、贈る相手がいないと嘆いている方も、今年一年頑張ったご自分へのプレゼントを忘れていませんか? 新しい年はいい絵と迎えましょうよ。
あなたの気持ちにぴったりのイチオシ作品をご紹介します。ビビッときたら画像をクリック、作品詳細がご覧いただけます。
お部屋の空気を変えてくれる大きな絵 お部屋に入った瞬間、目に飛び込んでくる。そんなインパクトのある作品なら。大きな作品は年内送料無料でお届けします。 |
バリ絵画といえばやっぱり花鳥画というあなたへ 深い緑に癒されます。絵の向こうはまるでバリ島。お部屋に小さなオアシスはいかが |
いつかはほしいと思っていた、二大女流作家の作品 ガルー、アリミニ。バリ絵画を代表する人気作家の絵がある暮らし |
ちょっとした場所に飾れる小さな作品 手間を惜しまず丁寧に描きこまれています。見所満載、毎日新しい発見が嬉しい小品たち |
気になる作品は見つかりましたか。今なら年内にお届けできますよ!
大切な思い出と花束をアートで残す
こんにちは、坂本澄子です。
門出を祝福してもらうとき、結婚をお祝いしてもらうとき、誕生日を祝ってもらうとき…、人生のいろんな場面でお花をいただくことがあります。贈ってくださった方のあたたかい気持ちが込められた瑞々しい花たち。特別な人からいただいた花束だとなおさら、その美しさが永遠に続いてくれたらと思いますよね。
私は展示会などでお客様からお花をいただくと、一番綺麗なときに絵に描いて残しています。今回はそれをバリ島のプロの画家さんにお願いしてみました。ソキさんの『バリ島』をイメージした、色とりどりのお花がぎっしりとつまった大きな花束がモデルです。
制作はバリのアーティスト、ティルタさん。プルメリアや蓮など南国の花はお手のものですが、洋花がどんなふうに仕上がるか、楽しみにしていました。そして、出来上がったのがこちらの作品です。
殺風景な白い壁がぱっと花が咲いたように明るくなりました。花びら一枚一枚まで細密に描かれ、オリエンタルな魅力に溢れる作品です。このサイズ(18cmx25cm)なら、ちょっとした場所に飾れ、目に入るたびに、エールを送ってもらっている気分になれますね。
また、例えばこんな場面で、奥様にサプライズ・プレゼントはいかが?
ある日曜日、「サークル活動の発表会があるから」と奥様がお出かけ。旦那様はお忙しいし、実はあまり興味がないので、わざわざ見に行くほどではないけれど、奥様が楽しそうなのは歓迎。「あぁ、行っといで」と 心よく送り出す。そして、「お花をいただいたちゃった」と、大喜びで帰宅した奥様を見て、「それはそれはよかったね
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「バリアートショールーム」では、大切な思い出と花束を、絵にしてお届けします。写真をお送りいただくだけで、約1ヶ月後には「世界にひとつだけの絵」が完成です。
- サイズ:18x25cm
- 技 法:アクリル/紙
- 価 格:12,000円(作品のみ)
額縁、マットはお好きなものを実費(3,000円〜)にてお選びいただき、額装してお届けします。別サイズ、キャンバスでの制作も承りますので、お問い合わせ、ご注文はこちらからお気軽にどうぞ。
ウェディング・ブーケを「永遠に枯れない花束」として新居に飾るのも素敵ですね。(写真はイメージです)
人と絵も一期一会
こんにちは、坂本澄子です。今年は暖冬だそうですね。「北海道のニセコでも積雪3−40センチらしい…」と、スキー好きの友人はボヤいていますが、私は寒がりなので嬉しい限りです^o^
さて、1ヶ月前にご注文をいただいたラジックさんの絵が完成しました。ご自宅に初めて絵を飾るというお客様は、お届けした作品をご覧になって、「実物はやはり迫力がありますね。額縁も素敵です」と、とても喜んでくださいました。玄関に飾る絵を探しておられるとのことでしたので、今頃はきっと訪れる人の目を楽しませていることでしょう。お話が弾む様子を想像するだけで、私も嬉しくなってきます。
ご注文制作のたびにどのような作品に仕上がってくるか、実はかなりドキドキしながら完成を待っている私ですが、今回は「過去の作品と同じ構図で」とのご依頼。悩んでおられるうちに売れてしまったという作品だけに、お客様の思い入れもひとしおです。
そして1ヶ月。私のそんなドキドキは不要でした。完成した作品はとても素晴らしく、前作から3年以上の時を経て、画家が新たな気持ちで取り組んでくれたことが作品から伝わってきました。やはり一点物の作品は、たとえ似た構図であっても、描き手のその時々の瞬間が現れる、まるで生き物のようなものだと思った次第です。
そうこうしていたら、昨日もまた、この前売れたばかりの作品に注文制作のご相談がありました。人と絵も一期一会。気になる作品がある方はどうぞお早めに。そして、新年を新しい絵とともに迎えませんか。
ラジックさんの素敵な花鳥画、新作も含めて多数掲載していますよ〜!
<関連ページ>
ラジック作品ページ 国内外に多くのコレクターを持つバリ花鳥画の鬼才
2015歳末感謝セール 好評開催中!ほぼすべての作品が対象(12/28まで)
海を見ながら考えたこと
こんにちは、坂本澄子です。伊豆にドライブ中です。湘南の海岸通りの国道を走っていると、12月とは思えない暖かさと強い風で、海は波乗りを楽しむたくさんの人で賑わっています。信号待ちをしている間に一人また一人と、渡っていくのはウェットスーツに身を包み、板を小脇にかかえたサーファーたち。なんと自転車に乗って。きっと地元の人なんでしょうね。
それで思い出したのが、スバルのフォレスターのCMです。先日ちょっとした物議を醸していました。スピッツの『渚』が爽やかに流れる中、「最近サーフィンを始めた夫。しかも、真冬に…」と、ちょっとぼやき気味の妻。息子と一緒に海へ付き合い、失敗して何度も海に投げ出される夫の姿を、車にもたれて寒そうに見ています。帰りは疲れて後ろの座席で眠る夫の代わりにハンドルを握り…、確かそんなシーンでした。
ところが、これに対して、「奥さんをそんなふうに使うなんて許せない」「うちなら離婚モノ」と反論が続々。思いもしない事態にきっとスバルさんはビックリ大慌てだったことでしょう。
一方、「それはあり」と反応したのは当のサーファーの妻たち。出勤前にひと乗りしたい夫を起こし、冬の海へ車を走らせることもままあるそうで、「夫はサーフィンさえやらせておけば、その他のことに関してはすべてオッケー」「朝の海で摂る朝食は清々しく、子供のためにもいい」「そもそも、サーフィンは危険なもの、私が見てなきゃ、とてもひとりでは行かせられない」など、いたって肯定的。ハイシーズンには、自分はやらないけど夫についてきた妻同士で話に花が咲くこともあるのだそうです。
このやりとりを見て思ったのは、切り出されたあるシーンの背景には、実は様々な物語があるということ。本人たちでないとわからない、特別なものもあり、同じような体験を持つ人に強い共感を呼ぶわけです。
「バリアートショールーム」のお客様の中には、新居に飾る絵を探しにこられるカップルもおられます。おふたりのこれまでにはきっといろんな思い出があり、それらを象徴する風景や場面、音楽があることでしょう。そんな感覚に合った絵に出会えるといいですよね。それを見るたびそのときの気持ちにすっと戻れる。それがアートの果たせる役割、価値ではないでしょうか。
注文制作をお勧めする場合もあります。自分たちの姿を絵の風景の中に描いてほしいといったご相談はもちろん、思い出の場面や大切なものを組み合わせることも、絵なら可能です。
左はサーフィンが趣味というおふたりのために描いたイメージ画。これを元にイメージのすりあわせを行い、その後、本画制作はバリ島のプロのアーティストの手に委ねます。バリはサーフィンのメッカでもあります。どんな作品に仕上がるか今から楽しみです。
そんなことを考えているうちに熱海まで来ました。いい天気、海がとても青いです。皆様もよい週末をお過ごしください。
バリの神様⑥ 猿王ハヌマン
こんにちは、坂本澄子です。今年3月以来、久々の「バリの神様」シリーズ第6弾をお届けします。今日ご紹介する「猿王ハヌマン」は神様ではありませんが、神話の登場人物として神様の化身である主人公に付き従う存在、映画で言うと頼もしい脇役といったところでしょうか。
ハヌマンは風神ヴァーユの子とされ、正義のために戦う強い精神と肉体の持ち主。『ラーマーヤナ』では主人公ラーマ王子(ウィシュヌ神の化身)を助け、魔王にさらわれたシータ妃を救い出すために大活躍します。魔王一味との激しい戦いの場面はこの物語の一番のハイライトでもあります。実は、猿の様相と聞き、孫悟空に扮した香取慎吾さんをイメージしていました。すると、まんざらハズレではなく、ハヌマンが中国に伝わって孫悟空のモデルになったとの説もあるのだそうです。
やんちゃな時代もありました。赤い太陽を熟した果実だと思い込み、空を飛べるハヌマンは、こともあろうか太陽をとりに空へ昇っていったのです。ところが、インドラ神の逆鱗に触れ、金剛杵で顎の骨を砕かれて転落死してしまうのです。
悲しんだ風神ヴァーユはハヌマンを生き返らせてほしいと神々に懇願しますが、聞き入れられないと今度は激怒し、風を吹かせるのを止めてしまったため、人間界は大変なことに。仕方なく、神々はヴァーユの願いを聞き入れ、ハヌマンは不死、不屈、かつ叡智を持つ強者として蘇ったというわけです。顎が変形して描かれることがあるのは、インドラ神に砕かれたなごり。
このハヌマンが太陽へと昇っていく場面を女性らしい色使いで描いた作品がこちら、『ハヌマンの誕生』です。太陽に向かって飛翔するハヌマンがおわかりでしょうか。
描いたのはアリミニ。バリ島屈指の人気アーティストで、バリの伝統絵画技法を継承しつつ、独自のスタイルを打ち出すのに成功しています。神話の世界とバリ島の伝統的な生活をひとつの絵として表現する作風はアリミニならでは。
(左)天へ飛翔するハヌマン、手前には農作業をする村人が描かれています
(中)祈りを捧げる母アンジャニー
(右)シヴァ神をハヌマンの父とする説もあり、近しい存在として描かれています
さくらももこさんが日本に紹介して、デビュー20周年記念の合作リトフラフは話題を呼びました。今でもアリミニさんご指定で作品を見に来られるお客様が後を絶たないのはさすがです。バリ島のアルマ美術館でも所蔵される著名作家の作品を、今年一年の感謝をこめてセール価格でお届け。ぜひこの機会をお見逃しなく!
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2015歳末感謝セール実施中 12月28日まで
地上25cmからの風景 〜 有明埠頭編
こんにちは、坂本澄子です。
今日は久しぶりに、ケンのお散歩日記『地上25cmからの風景』をお届けします。2014年3月以来ですからなんと1年半ぶり。海を間近に見たくなって、ポカポカ陽気の中、有明埠頭まで遠征してきました。
ケンは新しい道を歩くのが大好き。普段のお散歩でも行ったことのない方へグイグイと引っ張っていきます。小さくてもブルドッグ、その力たるやもう大変。野生の血が騒ぐのでしょうかね。どんぐりがいっぱい落ちてても、黄色い花がきれいでも、そんなことはおかまいなし。ひたすら、クンクンしながら丹念にパトロールしました。
ほどなく、有明埠頭につきました。お弁当を買って海を見ながら食べている人もちらほら。コンビニのお弁当でもこれなら何倍もおいしくなりそう。魚釣りをしている人もいます。何が釣れるのでしょうね。後ろからそっと覗いてみましたが、まだ収穫なしの様子。東京湾は意外にキレイで、浅瀬は底がちゃんと見えるのにはちょっと驚きでした。
ここは東京ビッグサイトのすぐ隣に位置する場所。青い空をバックに建物がとても映えていますね。さっそく写真をぱちり。東京湾に長く突き出したこの埠頭は公園になっています。ゆりかもめの車両基地がすぐ側にあり、国際展示場駅から引き込み線が長く伸びていました。昼間なので車両らしきものは見当たりませんでしたが、夜になるとここに帰ってくるのですね。
ゆりかもめは無人運転されていますが、乗客を降ろした後、この基地に戻ってくるときもそうなのかしら。月明かりの下、高架の上を音もなく走り、ひっそりとした基地に戻ってくる無人電車を想像すると、なんだか『銀河鉄道の夜』の世界。
さて、10分も歩くと、つきあたりが見えてきました。そこは鉄鋼埠頭、鉄の会社の物流拠点が集まっています。ドックには一隻の船が停泊していました。ケンは船に入りたそうで、柵のないドックを海ギリギリまで引っ張るので、勢いあまって海に落ちてしまうのではと、私の方はもうハラハラし通しです。
そんなこんなで、気がつくと2時間も経っていました。知らない道を歩くって、おもしろいですよ。この道はどこに続いているんだろうって、動物本能を刺激されます。次の一週間もまた新たな気持ちで頑張れそうです。ぜひみなさまもお試しくださいませ。
さてさて、「2015歳末感謝セール」好評開催中です。ほぼすべての作品が10-20%off。12/28までですから、この機会をどうぞお見逃しなく〜!
バリアートサロン、今回も素敵な出会いが
こんにちは、坂本澄子です。
12月になりました。私は毎朝6時に起きますが、その時間まだ外は暗く、東京湾の向こうに見える水平線のあたりが朱と藍のストライプに染まる空を見ると、本格的な冬の訪れを感じますね。今年は22日が冬至ですから、そろそろ一年中で最も日が短い時期を迎えます。
先日の「第6回バリアートサロン」、16時からの開催は今回が初めて、部屋の明るさがいつもと異なるためどうなるか、実は内心ドキドキの連続でした。
とにもかくにも、室内が明るいうちに、10数点の展示作品をひと通り観ていただき、それから、バリ絵画の歴史や代表的なスタイルのご説明に。そうこうしているうちにも、みるみる日は暮れて、作品を解説しようと立ち上がった頃には、照明によるほのかな明かりのみ。
作品保護のために、最近は美術館でもよく展示室の照明を落としていますが、ちょっとあれに似た雰囲気です。ハンディタイプのスポットライトを1つ用意し、作品を照らしながら観ていただきました。
すると、「見る方向よって随分印象が変わりますね」とお客様が驚かれたのは、やはりウィラナタの『光の風景』です。右側から見ると、夕日のまぶしさが強く感じられ、左側から見ると棚田の水が明るく反射して見えるのです。
『絵の具を盛って、そう見せているのですか?」
いえいえ、ウィラナタの作品はむしろ繊細な薄塗りで、油彩画特有の厚ぼったさはまったくありません。なぜそんなふうに違って見えるのか、実は私にもわかっていません。こんどウィラナタに会ったら訊いてみようと思っています。
終了後は屋上で夜景を楽しんでいただきました。澄んだ空気のせいか、街明かりの輝きがいつにも増してきれいでした。
バリアートサロン、今回で6回目となりましたが、少人数での開催のため、バリ絵画との出会いなど、お客様それぞれの物語を聞かせていただけるのが、私にとっては何よりの楽しみ。素敵な出会いを大切にしたいと思った一日でした。
さてさて、「2015歳末感謝セール」、いい作品がたくさんありますよ。12月はバリアートサロンはお休みさせていただきますが、現物をご覧になりたいお客様には個別に対応致します。お問い合わせフォームより、作品名、ご希望の日時(2、3候補をお願いします)をご記入の上送信ください。有明ショールームにてご用意します。もしくはご自宅にお持ちしてご覧いただくことも可能です。ご購入はもちろん気に入られたらで結構ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。詳しくはこちらを。
それでは、寒くなりましたので、お風邪などひかれませんように。
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2015歳末感謝セール ほとんどの作品が10-20%off
ウィラナタ作品ページ 見る方向によって印象が変わります