バリアートショールーム オーナーブログ
2015.6.3

バリ絵画のある暮し⑬ 10年の歳月を超えた出会い

こんにちは、坂本澄子です。

早くも6月。梅雨を飛び越えて、一気に真夏日ですが、道端に咲く紫陽花を見ると、心地よい風がこころの中を通り抜けていきます。

さて、先日の「春のバリ絵画展」で作品を購入くださったお客様からさっそくお写真が届きました〜。

送ってくださったのは東京都板橋区のY様、最終日にご夫婦でお越しくださいました。おふたり並んで絵を見ておられる後ろ姿がとても暖かい感じで、まさに「バリアートショールーム」のウェブサイトのトップ画像のよう^_^

ところが、最初に目を惹いた作品は残念ながら売約済み。

「せっかくお越しいただいたのに、すみませんでした…」という言葉に送られてお帰りになりました。

数日後、ご主人様から連絡が。

家内が横長の赤のシンメトリーの絵が気になってるみたいで、ちょっとサイズを教えてもらえませんか」

ビビッドな赤が個性的なGAMAの熱帯睡蓮画です。お聞きすると、以前、バリ島を旅行された際にご覧になった赤地のバティックの壁掛けにシンクロしたのだそう。

ブログ210_バリ絵画のある暮しY「もう10年以上も前のことです。その時は迷っているうちに売れてしまい、連れて帰れなかったので、今回こそと購入しました。プルプル(曙の真紅の光)の中の蓮の姿が素敵です」と奥様。

写真の通り、飾り棚の横幅にもピッタリ。お玄関が明るくなったと、喜んでいただきました。

一点一点バリ島で選んで来た作品が、こんなふうにいつも一番ふさわしい場所へと嫁いで行くのを見るのはとても嬉しく、そして不思議なご縁を感じます。

バリ絵画のある暮し、Y様の毎日がますます素敵なものになりますように!

<関連ページ>

バリ花鳥画のページ・・・人気の花鳥画がお求め安い価格帯で

GAMA作品ページ・・・完売しました。ご注文制作を承っています 

 

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2015.5.30

この絵のここがおすすめ

こんにちは、坂本澄子です。

「春のバリ絵画展」記念セールもあと2日となりました。美術館所蔵の著名作家の作品など、10万円以上の作品が10%OFF。普段セールを行わない作品ですので、この機会をどうぞお見逃しなく!

今日はその中から5作品を選び、私のおすすめポイントをご紹介したいと思います。どうぞ最後までおつきあいくださいませ。

『BALI BIRD PARK』 RAJIG

RP002-01 のコピーインテリアアートとして絵をお探しの方におすすめしたい作品。南国の森に迷い込んだような鮮やかな花々と鳥たち。ご家族の気持ちを明るくし、お客様との素敵な話題になること間違いなしです。金モールの額装でモダンなお部屋にもよく合います。

画家のラジック氏はイタリアの美術評論家ヴィットリオ・スガルビー氏から絶賛されるなど、国内外で高い評価を受ける実力作家です。

『光の風景』WIRANATA

PS009-01

他とは違う作品をお探しの方におすすすめ。窓から外を眺めているような気分になれます。外の光の移ろいにより、絵の中でも日暮れが進行しているかのような不思議な錯覚。見る方向によって印象が変わるのもこの絵の魅力です。

持つならいい作家のものを、と思っておられる方には特におすすめです。バリ島のプリ・ルキサン美術館、ネカ美術館に常設展示、「うちにもある」と嬉しくなることでしょう。

『女神サラスワティ』 DIATMIKA

RU001-01細密画でいいものをとお探しの方におすすめ。衣装や光背の細かな描き込みからは、妥協を許さない画家渾身の思いが伝わり、その美しさはためいきが出るほどです。

熟練した職人が一点一点手彫りした彫刻額縁が作品をさらに引き立てているのも魅力。

サラスワティは学問・芸能の神様。大願成就を願うあなたにもおすすめします。

 

 

『朝のセレモニー』 GALUH

Galuh 30x50 B朝の清々しさをこれほど見事に表現している絵には滅多にお目にかかれません。特に、空の繊細な描写は早起きされる方ならどなたでも頷けるあの色合いです。手前にそびえる椰子の木と、淡く霞んで奥へと続く棚田のコントラスト。近づいても遠くからでも楽しめる作品。

ガルーはバリ島で最も著名な女流画家として、国内外に熱烈なコレクターを持ち、絵画オークションでも安定した評価を得ています。

『BALINESE BEAUTY – 凛  』 ANTARA

ANTARA氏バリ島の美人画なら文句なしにANTARA氏の作品をおすすめします。人物画は好みが分かれますので、ビビっと来た方のみ以下の蘊蓄をお読みくださいませ。

下地には砂が使われており、コルクのようなマットな質感が特徴。これには光を吸収する効果があり、人物がふんわりと浮び上がって見えます。イヤリング、バングルなどの装飾品には金箔が使われ、素朴な美しさの中にも華やかさを感じる作品です。

 首都圏にお住まいの方には、セール対象作品をご自宅にお持ちして、実際に飾ってみていただくこともできます。お部屋との相性を確認の上、納得してお買い物いただければ幸いです。詳しくはこちらをご覧ください。

 特別セール対象作品はこちら

 

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2015.5.27

「春のバリ絵画展」ありがとうございました

こんにちは、坂本澄子です。

IMG_5119「春のバリ絵画展」、たくさんの方にご来場をいただき、ありがとうございました。改めて厚くお礼申し上げます。

開催を記念して、5月31日までの期間限定で、10万円以上の作品を10%offでご提供させていただいています。(対象作品はこちらを首都圏近郊にお住まいの方には、絵をご自宅までお持ちして、実際に飾って見ていただくこともできます。

「家まで持って来てもらったら断りづらくなる」といったご心配はご無用。お客様と一緒になって、ああでもない、こうでもないと悩むのが楽しみです。ご希望の方はコンタクトフォームに希望作品をご記入の上、お気軽にお申し込みくださいませ。

 

IMG_5122さて、今回会場として使用したK392 Galleryは、京橋3丁目9−2にあるためこの名がつけられたそうですが、今年7月にビルを取り壊すまでの1年限りの貸しギャラリーだったんです。

1階のテナントさんが契約満了前に退去されたため、「このスペース、いい使い道はないだろうか」と大家さんから相談を受けた3階のK’s Galleryさん。「じゃあ、格安で貸しギャラリーにしましょうか」となったのだそう。そこに巡り会えたのが、「春のバリ絵画展」というわけです。これもご縁ですね。

IMG_5121会場には、50点もの作品がぴったりと収まり、銀座から続くギャラリー街らしく、連日目の肥えたアート通のお客様にご覧いただきました。

作家さんも多く、奥の展示室に飾られたガルーウィラナタの幻想的な風景画に「こんないい景色を見てたらボクの作風も変わっちゃうだろうな」とは前衛アーティストさん。「リーズナブルな価格なのに、すごくいい絵」と作品を購入くださった作家さんもありました。絵を描く人に褒めていただくと、えへへって、感じです。

次回の開催は秋を予定しています。これからも、ウェブで調べて、実物を見て購入できるバリ絵画専門ギャラリーとして、頑張ってまいりますので、どうかよろしくお願い致します。

 

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2015.5.23

いよいよ最終日、「春のバリ絵画展」

こんにちは、坂本澄子です。

IMG_5120一週間に渡って開催してまいりました「春のバリ絵画展」、いよいよ最終日を迎えました。

今回はたまたま…というご縁がとても多く、この仕事をやらせてもらっていることがただの偶然ではないと感じた一週間でした。

 

そんな中、「今ちょうどバリに関する本を読んでいたところだった」と、引き寄せられるように入ってこられた男性がおられました。この方はちょうど3年前の私と同じで、「慌ただしい毎日を送る中、このままでいいんだろうか」と、ずっと自問自答しておられたそうです。奥の展示室日本人の目にも懐かしさを持って映るウブドの田園風景。柔らかな光の中に描いた風景画を静かに見ておられました。その方の心の中にも光が差し、新たな道が開ければいいなと、そっと願いました。

この方はお近くの会社に勤めておられるそうで、翌日わざわざ連絡先を書きに戻ってきてくださいました。「バリアートショールームホームページも読みましたよ」素敵なご縁になりそうです。

また、バリ島から帰国したばかりという男性も来てくださいました。「向こうで絵を買いたいと思っていたが、ギャラリーは玉石混交。たまたまウェブでこの展示会のことを知り、この値段で信頼できる作品が日本で買えるのなら、バリ島でギャラリーを歩き回ったり、値段交渉をしなくて済むと思いました」と、帰国後すぐに展示会に足を運んでくださいました。

GWにバリ島を旅行したという方もいらっしゃいました。現地のギャラリーでソキさんの大きな絵を購入、キャンバスから外して、丸めて持ち帰ったそうですが、額装してくれるところを探さなきゃと思っているうちに時間が経ったそう。

この方も、日本でこれだけの作品が揃っているならと思われたそうです。ガルーウィラナタの風景画を見ておられました。これら著名作家の作品は現地のギャラリーの店頭でも見かけることはまずありません。2年以上かけて集めた彼らの作品に手応えを感じられたようで、奥様とまた見に来ますと、午後の仕事に戻って行かれました。

前職時代にお世話になった方々もたくさん来てくださいました。

IMG_5099大阪にいた頃に営業として担当していたお客様も、たまたま東京に来ていたのでと立ち寄ってくださいました。辞めて随分経ちますので、普通ならおつきあいが途切れてしまうところが、こうして足を運んでもらえるのは本当にありがたいことです。時間がその頃に戻ったように感じました。

 

今日の最終日もまた素敵な出会いがたくさんありそうです。12時にオープン、17時で終了致しますので、どうぞお早めにお出かけくださいませ。お待ちしています!

 

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2015.5.20

「春のバリ絵画展」の見どころ

こんにちは、坂本澄子です。

花「春のバリ絵画展」、連日多くのお客様に来ていただき、ありがとうございます。50点の展示に「見応えあるね」と言っていただくと、とても嬉しいです。

お客様からお花をいただきました。花瓶に入り切らないほど立派な花束。そこで、道往く人を愉しませるバリ流のおもてなしを真似てみました。ちょっと幸せな気分です。

さて、今日は「春のバリ絵画展」から、「お客様の足がとまる作品」をご紹介します。作品名をクリックすると、作品詳細がご覧になれます。

 

 「BALI BIRD PARK」RAJIG

RP002-01 のコピー入ってすぐに足をとめられるスポットがこちら。インテリアアートとしての華やかさ+10万円という値頃感には、ちょっと心くすぐられますよね。

あるお客様、横から透かす様に見ながら、「これは版画ですか?」

「いえいえ、一点物のアクリル画です」

 

「BALI ISLAND」 SOKI

IMG_5126これは見飽きない作品です。バリ島の中に、結婚式あり、火葬式あり。闘鶏に、ケチャダンスに、ガルンガン。バリ島の文化・芸能がぎゅっとつまっています。

「ソキさんはヒロヤマガタを意識されてるんですか?」

確かに、人がたくさん登場してポップな色彩という意味では似てますが…

「’70年代に一世を風靡し、現在もファンの多いヤングアーティスト・スタイル。その原型はバリ島の緻密な伝統絵画から来ています。鮮やかな色使いはオランダ人画家、アリー・スミットがもたらしたものなんです」

 

「神々に捧げる舞」DJUDJUL  と「芸能の神様サラスワティ」DIATMIKA

IMG_5124お隣どうしに飾った作品、それぞれの衣装のきめ細かな描写に見入ってしまう人の多いこと。実際、うっとりするほどきれいです。

「一枚の絵を仕上げるのにどのくらいかかっているのですか?」

大抵この質問をいただきます。

「この大きさだと2〜3ヶ月、もしかすると、それ以上かかっているかも知れません。惜しみなく時間と手間、そして愛情を注ぎ込んで仕上げるのがバリ絵画。だから、優しさが伝わってくるのでしょうね」

 

「ラーマヤナ」MURIATI

IMG_5127バリ島の古典絵画を継承する作品。そのルーツは14世紀の影絵芝居の人形に遡ります。

「こんなの初めて見ました」

布地に描かれた素朴な味わいに、現代アートとは異なるやさしい魅力がじわじわと伝わってきます。

 

奥の展示室は昼と夜をイメージしてみました。壁の2面に濃紺の壁紙を貼って夜の場を作り、ウィラナタの2作品を。向かいの2面の昼の場にはガルーの5作品を展示しています。

「朝のセレモニー」GALUH

IMG_5123手前の椰子の木と棚田の遠景とのコントラストに、思わず近寄って見たり、遠ざかったり。そんなお客様が多いです。そして一言、

「心が落ち着きますね〜」

「はい、見る人にも穏やかな気持ちになってほしい。それが画家ガルーさんの制作テーマなんです」

 壁に掛けたモニターでは美しいバリの風景やウィラナタの幻想的な作品画像を流しています。この部屋では、どうぞ頭を空っぽにしてのんびりお過ごしください。

「春のバリ絵画展」は今週土曜日まで。お会いできるのを楽しみにしています!

<関連ページ>

「春のバリ絵画展」のご案内

 

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2015.5.17

春のバリ絵画展 いよいよ明日から

こんにちは、坂本澄子です。

初夏の陽気の中、この週末は半袖に着替えて、明日から始まる「春のバリ絵画展」の会場設営をしてきました。

IMG_5092いつもより広めのK392ギャラリーに50点がぴったりおさまりました。どの作品もそれぞれの場所で皆様にご覧いただけるのを今か今かと待っています。

手前の道路に面したドアからお入りいただくと、最初のコーナーは熱帯花鳥画(プンゴセカン・スタイル)。深い緑が目にしみてくるほどにきれい。

そのお向かいにはヤング・アーティスト派の2大巨匠のSOKI, LONDOの作品の競演。さらにその向こうにはバリの伝統絵画であるカマサン・スタイルと細密画の作品が。バリ舞踊の衣装がため息がでるほど美しく描き込まれていて、ずっと見ていたくなるほどですよ。私と同じ気持ちになった方のために、長〜いベンチも置いています。どうぞゆっくりして行ってください。

IMG_5082そして、このギャラリーにはもうひとつ奥の部屋が。ここにはガルーとウィラナタの作品を展示しました。

覚えていらっしゃるでしょうか。一週間ほど前のブログに、この奥の展示室の空気を変えるために、ある工夫をしますと書いていたことを。この週末の試行錯誤しながら濃紺の壁紙を貼り、写真のようなちょっと不思議な空間ができあがりました。

どうか、ガルーとウィラナタの繊細な光の風景に思う存分浸ってください

では、明日12時オープンです。19時まで京橋のK392ギャラリーでお待ちしています!

<関連ページ>

春のバリ絵画展 K392ギャラリーへのアクセス

 

 

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2015.5.13

夏が近づくと思い出す風景

下町の風情に溢れる荒川区の町屋。その駅前に数年前から絵の教室のついでに時々寄る小さな食堂があります。ラーメン屋さんでもないし、中華でもない、町の庶民食堂です。オジさんがひとりでやっている小さなお店で、懐かしい味のカレーライスや野菜たっぷりのタンメンをいただきながら、静かなひとりの時間を愉しんでいます。

 

ある時、50号の大きなキャンバスを持ってお店に入ったら、「絵を描かれるんですか?」とビックリ顔のオジさん。その近くにある先生のアトリエに行くために、毎週この町に来ているのだと話しました。それがきっかけで、お勘定のときに少しだけ言葉を交わすように。年を経てもへんな馴れ馴れしさはみじんもなく、昨日は台風が来るとの予報に、「今日はこれから?帰りは気をつけてくださいよ」と、やさしい言葉をかけてもらいました。毎週足繁く通う時も、お久しぶりのときも、この心地よい距離感は変わりません。

このちょうどよさはバリの人たちの「外国人」に対する間の取り方によく似ています。私がバリに行く時は大抵ひとりですが、淋しさを感じないのはこのためかも知れませんね。

さて、夏が近づくと思い出す風景ってありませんか。

 

ブログ167_少年たちの情景

「少年たちの情景」は、バリ絵画の巨匠LABA氏が自身の少年時代を思い出して描いた作品です。バリ島の夏はご覧の通り風が強く、凧揚げには絶好の季節。

青が溶け込んだ深い緑色の調和がとても美しく、水平を基調にした穏やかな構図に、風にしなる椰子の木の斜めの動きが面白さを加えています。

 

また、LABAさんの絵の特徴は様式化された描写にあります。例えば、空の水平雲や水紋、草や葉っぱ、椰子の実や稲穂の描き方をご覧になってみてください。単純な繰り返しのようでいて、よく見ると、様々な方向や形があるんですよ。

ちょうど今頃の新緑のような清々しさに、深呼吸したくなるような絵です。

 

いよいよ来週から始まる「春のバリ絵画展」で、ぜひ実際の作品の持つ爽やかな鼓動を感じてくださいね。LABA氏の作品は6点を展示します。

 

<関連ページ>
LABA作品ページ
春のバリ絵画展 開催のご案内

 

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2015.5.9

やっぱりガルーが好き!

こんにちは、坂本澄子です。

春のバリ絵画展、いよいよ一週間後にせまってきました。バリ絵画の代表的なスタイルから厳選した50点を準備しました。

バリ絵画の魅力は何と言っても、多彩なスタイルによる幅の広さとそれぞれの奥深さ。両者のかけ算による質の高さは、世界的にみても相当いいセン行ってるとは、会田誠さんを世に送り出すなど、現代アートで第一線を行くミヅマギャラリーの三潴末雄さん(著書『アートにとって価値とは何か』より)。同じアートと言えども、全く異なるカテゴリーの作品を扱う方からこう言われると、「ですよね〜」って感じです。しかも、バリ絵画には良質かつお求めやすい価格の作品も多く、アートビギナーでも気軽に「本物の絵のある毎日」を愉しむことができるんです。

今日も絵画展に向けて、作品の最終チェック。キャンバスが緩んでいないか、額縁の状態は…と、まだまだやること盛りだくさんです。

さて、こうして作品を見ていると、「やっぱりガルーさんの絵っていいなあ」とつくづく思います。私がバリ絵画を日本に紹介する仕事をはじめたきっかけも、ガルーさんの絵に出会ったから。「バリアートショールーム」でガルーの作品が最も多いのも、そこから来ています。一瞬の光をとらえた淡い色彩を見ていると、心が透明になっていくみたいです。

Galuh 30x50 C

『朝のセレモニー』GALUH
油彩画 30x50cm 380,000円

IMG_20140611_115336これに似た構図の彼女の作品は、棚田で有名なジャティ・ルイにある高級ヴィラの特別室にも飾ってあります。

彼女が敬愛するドイツ人画家シュピースが好んだ、異時空間をひとつの絵に表現したこの幻想的な作品も素敵ですが、画家自身がとても気に入っていると言った、『朝のセレモニー』の清々しさはまた格別です。早起きして制作活動をすることが多い彼女だからこそ、出せる色なんでしょうね。

他の作品も淡い色使いが心に染みてきます。幻想的な心象風景画の数々、ぜひ「春のバリ絵画展」でご覧になってください。

<関連ページ>

ガルーの作品ページ

春のバリ絵画展のご案内

 

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2015.5.6

自然と人の手によるものとの調和

こんにちは、坂本澄子です。ゴールデンウィークも終盤となりましたが、いいお天気に恵まれ、新緑の季節を満喫されている方も多いことでしょう。私も標高2000mの高原で、360°のパノラマと現代彫刻を楽しんできました〜。

長野県の中央、八ヶ岳中信高原国定公園の北東部にある美ヶ原高原美術館です。北アルプスをはじめとする雄大な山々を眺める4万坪もの敷地に350点もの現代彫刻が展示されていました。

実は、4日に一度行ったのですが、山全体が厚い雲に覆われて視界は真っ白。しかも強風で、ところどころに雪の残る屋外展示場の寒いことと言ったら。東京の初夏の陽気に、脳天気にも素足にサンダルで出かけてきたことをモーレツに後悔しながらしばらく待ってみたものの、お日様が出て来る気配はなく、あえなく下山となりました。翌日お天気が回復したところで再チャレンジ。

いや、行って本当によかったです。抜けるような青い空に宇宙へのつながりを感じました。たっぷり3時間かけて見て回った中で、特に気になった作品3点をご紹介しま〜す。

ブログ210_美ヶ原

両手を広げるようにして立った少女の像「風について」(作品名がわからなかったのですが、ご親切な読者の方が教えてくださいました!ありがとうございます)は今にも空へと舞い上がって行きそう。左手のように見えるのは羽ばたく鳩です。

ブログ210_美ヶ原_人物

これは『行列』というタイトルの作品です。「あれ、人かな…」と思い、近づいてみると、ひとつひとつは意外に簡略化された作り。むしろ少し離れた場所から全体として捉えた方が人の集まりであることがはっきりとわかる不思議な作品でした。

ブログ210_美ヶ原_球体

最後は『マイ・スカイ・ホール(天をのぞく箱)』。前日にパンフレットを見たときからとても気になっていました。広い敷地の一番端にあるひときわ大きな作品。16mの支柱からぶら下がった大きな金属製の球体を真下から見上げると、地球の向こうに無限に広がる宇宙の構図。

*****

もしこれらの作品を狭い屋内で見ていたら、これほど強く惹きつけられなかったかも知れません。彫刻として既に完成された作品が、自然との協調によって、違う次元へ引き上げられている、そんな印象でした。

雲一つない青空とのコントラスト、またあるときは満点の星空とのコラボレーション。決して同じものがない自然との調和によって、その時々で異なる表情を見せてくれることでしょう。次に来るときは、濃い緑の季節にと思ったのでした。

バリ絵画の作品にも、自然の美しさや共存して生きる人々との調和が描かれています。いまの日本にあって、バリ島のような暮らしをすることは容易ではありませんが、自然との調和は日常のふとしたことにも感じることができる。そんな感性を大切にしたいと思った休日でした。

 

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2015.5.2

「春のバリ絵画展」準備も大詰め

こんにちは、坂本澄子です。

あっという間にもう5月。ふと公園の樹々に目を留めてみると、キラキラと眩しいほどの新緑。思わず深呼吸したい気分。一年で一番気持ちのよい季節を迎えましたね〜(^o^

ブログ209_K392ギャラリーさてさて、「春のバリ絵画展」に向けての準備も大詰めに入り、昨日は会場のK392ギャラリー(東京・京橋)に行って、打合せをしてきました。

写真の通り、広めのギャラリーで、この奥にさらにもう一部屋あります。50点をゆっくり楽しんでいただける展示にしたいと、思いを巡らせています。

会場で皆様の反応を感じる喜びとは違った楽しさ。旅行前のワクワク感に似てますね。

バリ絵画の代表的なスタイルをカバーする作品構成。それぞれのスタイルの特徴と変遷の歴史が一覧できるようにしたいと思っています。

私たち日本人の感性にもすっと馴染む花鳥画がお出迎え。そして、逆サイドにはポップな明るさが楽しいヤングアーティスト派たちの作品を。更に奥へと進むと、神話の世界が画面いっぱいに繰り広げられる伝統絵画、祈りで始まる一日が今も暮しの根底に息づく風俗画…と、バリ絵画の真髄へと迫ります。そして、画家としての個性を志すモダンな作品へ。

また今回は、いつもご要望の多い小さな作品を充実させ、小品ばかりを集めたコーナーも作ります。繊細な筆遣いでぎっしりと描きこまれ、小さいながらも見応えのある細密画をはじめ、風景画あり、鳥獣画ありと、思わず立ち止まって見入ってしまいそう。

まずは小さな作品から、「本物の絵のある毎日」を始めてみてはいかがでしょうか。既に絵をお持ちのあなたには、違うタイプの作品にきっと出会えますよ〜。

じんわり心に染みてくるような、穏やかであったかいバリ絵画をじっくりご堪能いただくため、会場の真ん中に長〜い椅子を置きます。ここに腰掛けて、心ゆくまで長居していってくださいね。

奥の部屋は空気を変えるために、「あること」を実験してみようと思っています。ぜひ会場でご覧ください〜^o^/

<関連ページ>

「春のバリ絵画展」本物の絵のある毎日を始めませんか 開催要領

細密画の魅力

 

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