バリアートショールーム オーナーブログ
2015.4.11

ちょっと不思議な世界 ひとつの絵に異時空間 

こんにちは、坂本澄子です。ここ数日の寒の戻りに、一度納めた厚手のコートをまた引っ張り出しました。この週末は暖かくなってくれるといいですね。

さて、今日は少し私事を含めておつきあいくださいませ。

バリ絵画に最も影響を与えた外国人のひとり、ドイツ人画家ヴァルター・シュピース(Walter Spies)の不思議な作風に魅せられて、没後70年以上経った今も、バリ島にはシュピース・スタイルと呼ばれる幻想的な風景画を描き続ける画家たちがいます。

PS009それらの作品の一番の特徴は、画家自身を風景の中に置き、その目を通じて見た風景を描いていることです。それによって、見る人もまた、同じ風景の中にいるように感じます。例えば、『光の風景』でウィラナタは、右手前に立つ青年として自身を表現しました。私たちは彼の五感を通じて、傾きかけた陽のまぶしさやけだるい暑さ、水田の青臭さまで感じているわけです。(画像をクリックすると作品詳細がご覧になれます)

作品写真そして、もうひとつの特徴が、ひとつの絵に複数の異時空間を描くことです。シュピースは『風景とその子供たち』『鹿狩り』といった作品の中で、木立や水を使って画面を分割しましたが、ガルーの『朝のセレモニー』では、中央に高い椰子の木を置くことで、緩やかな分断を作り出すことに成功しています。(画像をクリックすると作品詳細がご覧になれます)

IMG_4701そういった不思議な感じが何とも好きで、私自身もいつか身近な風景を題材に描いてみたいと思っていました。そして、ある写真にヒントを得て、最近描いたのがこちらです。

実は、この画面分割の技法、源氏物語などの絵巻物で私たちもよく目にしているんですよ。多くは物語の場面が雲によって区切られていますね。このやり方はバリ島でも『ラーマヤナー』など神話を描く際によく用いられました。シュピースはおそらくこの技法をバリ島滞在中に見て、自身の絵にも取り入れたのではないでしょうか。互いに触発されつつ、また新たなアートが生まれて行く。ちょっと素敵ですね〜。

先程の私の作品は16日(木)まで開催中の東京中美展(新宿世界堂6Fのギャラリーフォンテーヌ)に出品しています。入場無料なので、もしお近くに行かれることがありましたら、覗いてみてくださいね。優秀賞をいただいちゃいました^o^

<関連ページ>

春のバリ絵画展 5月18日〜23日 サイト掲載作品50点すべてがここに

シュピース・スタイル

ガルー作品ページ

ウィラナタ作品ページ

 

コメントをどうぞ

2015.4.8

熱帯の森へようこそ!

こんにちは、坂本澄子です。

先週土曜日に、春のバリ絵画展に展示する作品が届き、成田に通関手続きに行ってきました。東京税関成田出張所のすぐ横には大きな桜の木が植わっており、花冷えのする午後、時折吹く冷たい風に花びらが雪のように舞っていました。その美しさに見とれる余裕もなく、寒っ!まだまだ油断できません(笑)

とは言いつつ、バリ島から20点が届き、気持ちは一気に夏の気分です。春の展示会『本物の絵のある毎日を始めませんか』では、さまざまな種類のバリ絵画をたっぷりとお楽しみいただきますよ〜。

バリ絵画の主要スタイルの特徴は、下表のスタイル名をクリックしていただけるとご覧になれます。ご興味のあるものがありましたら、ぜひ併せてお読みください。

 スタイル 点数
 ウブド・スタイル(バリ風俗画) 3
 カマサン・スタイル(古典絵画) 1
 クリキ・スタイル(細密画) 5
 シュピース・スタイル(幻想風景画) 10
 バトゥアン・スタイル(伝統絵画) 3
 プンゴセカン・スタイル(熱帯花鳥画) 12
 モダン・スタイル(コンテンポラリー) 8
 ヤングアーティスト・スタイル(極彩色ポップ) 8
 TOTAL 50

 

さて、今日ご紹介するのは花鳥画の鬼才RAJIG氏の『BALI BIRD PARK』です。「バリアートショールーム」の開設当時から、バリ島直送商品としてウェブに掲載しておりますが、アクセスの多い人気作品。そうとなれば、ぜひ実物をご覧いただきたいと、この度取り寄せました。(画像をクリックすると作品詳細がご覧いただけます)

RP002

『BALI BIRD PARK』 RAJIG  アクリル画 65cmx80cm 107,000円

実際にこの絵を前にしますと、色とりどりに咲き乱れる花々、鮮やかな南国の鳥たち。まるで人生のプラスの側面を凝縮するような、ポジティブなエネルギーをいっぱいもらえます。RAJIGならではの繊細な羽根や瑞々しい花の描写は、触ってみたくなるようなリアル感。ゴージャスなゴールドの額縁がモダンなリビングにもぴったり。

RAJIG氏の現在の画風は、花弁をキャンバスいっぱいに鮮やかな色彩で描くモダンなものに変わってきています。かつて日本画家の田中一村に傾倒し、ジャポネスクな作風だった頃の作品が大好きで、「バリアートショールーム」でも扱って人気を博しました。その頃の貴重な作品です。

ブログ 207_バリバードパークところで、バリ島にあるBali Bird Parkはご存知ですか?南国の野鳥を自然に近い形で楽しめるテーマパーク。手入れの行き届いた2ヘクタールに及ぶ緑豊かな広大な園内は、まるで熱帯のジャングルのよう。そこでインスピレーションを得て描かれたこの作品で、常夏の気分を味わってみませんか。

ご希望の方には展示会に先行してご覧いただくこともできますよ。お問い合わせはこちらからどうぞ。

<関連ページ>

春のバリ絵画展「本物の絵のある毎日を始めませんか」

RAJIG作品ページ

バリ絵画の歴史と進化

 

コメントをどうぞ

2015.4.4

あなたにぴったりの注文制作はいかがですか? 

こんにちは、坂本澄子です。

ブログ206_目黒川の桜目黒川から桜便りをいただきました。覚えておられるでしょうか、昨年、「男子禁制。バリ絵画のあるサロン」で取材に伺ったプライベートサロンMatilda様です。あの時は冬の蒼いイルミネーションが幻想的でしたが、今はサロンの窓をあけると春爛漫。一面、薄紅の世界が広がっているそうです。いながらにしてお花見ができるなんて、ほんと羨ましいですね。

Matilda様には熱帯睡蓮画をお求めいただき、2点並べてサロンに飾っていただいています。お客様からも好評とのことで、カタログをご覧になったお客様のおひとりから「こんな注文はできる?」とご相談をいただきました。

PP014カタログに載っていたのは写真の作品。熱帯睡蓮の流れるような曲線と文鳥の愛らしさが気に入られたそうですが、背景はMatildaにあるのと同じゴールドにしたいとのこと。インパクトありますものね。さっそく画家にオーダーし、お待ちいただくこと3週間、イメージ通りの作品ができあがりました。

ところが…、油彩画のこの作品、十分に乾燥して出荷したつもりでしたが、日本への移送中に他の荷物に圧迫されたのか、絵の具が保護用のシートに圧着し、一部がはがれてしまったのです。急いでバリ島に送り返し、画家に修理を依頼したところ「もう一枚描き直すよ」

remade Gama 40x50お客様をお待たせしてしまいましたが、「描き直してもらってさらによくなった」と喜んでいただきました。基本的には同じ図柄なのですが、一点物ですから、ひとつずつに作品の顔があります。

確かに、描き直した作品の方が、睡蓮の茎がよりしなやかで、動きを感じます。水色の睡蓮と青い文鳥、ブルーの濃淡が効いてますね。

 

4000kmの旅をして届く作品ですから、何度かこういったトラブルを経験しました。作品をお客様に喜んでいただきたいという思いは画家も私も同じです。その時々の状況に違いはあれど、このように頭の下がるような対応をしてくれた画家は少なくありません。

注文制作は高いのではないかと思われるお客様もありますが、同じ画家であれば、サイズあたりの単価は同じなんですよ。管理費用として10%だけ頂戴しています。期間が1ヶ月を超える場合、制作の進行状況を写真付きでご報告します。

ちょっと安心していただけましたか^_^ SOLD OUTの作品等をご覧になって、気に入られたものがあれば、注文制作をされてはいかがでしょうか。サイズや額縁もお部屋にあわせられますよ。豊富な作品写真を元に、お客様のイメージ作りからお手伝いします。

お問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ!

<関連ページ>

注文制作の詳細はこちらを

 

コメントをどうぞ

2015.4.1

手元でそっと愉しみたくなる…細密画の魅力

こんにちは、坂本澄子です。4月ですね。春です。春です。

街を歩くと、東京は桜がほぼ満開です。まぁるく球のように咲いているのもあれば、濃いピンクの枝垂れ桜もあり、つぼみが房のようになっているものもあります。そして、どれもそれぞれの美しさがありますね。

さて、今日は小さい絵の魅力です。

小さい絵と言えば、ちょっとした場所に飾れるお部屋のインテリアとしてのよさに目が行きがちですが、それに加えて、見応えのある作品をご紹介します。お手元に置いてじっくり見ていただきたい丁寧な手仕事による細密画です。

まず、最初の作品がこちら。パソコンのモニターでご覧になっている方は、それがほぼ原寸大(14cmx22cm)です。描かれているのは聖獣バロンと魔女ランダ。村の祭りのひとこまが小さな絵の世界の中で生き生きと表現されています。

RK002

 『細密画チャロナラン』MUSNA アクリル画 14x22cm 22,000円

その昔、どこまで細かく描けるかを競ったクリキ村の若い画家たち。それがきっかけとなって、今では「細密画と言えばクリキ村」と言われるほどの伝統芸術に発展しました。細かく下絵を描いた後、墨で陰影をつけて、その上に彩色。惜しみなく時間と愛情を注ぎ込んだ作品です。

RK003-02お次は2月18日のブログでもご紹介した学問と芸能の神様サラスワティです。こちらも25cmx16cmと珠玉の小品。

細部を見ていただくために、左の拡大写真(部分)をご覧ください。飛天光(後ろにある後光みたいなもの)に描かれた蔓草模様、女神の着衣の模様の繊細な美しさなど、それはもうため息が出るほどの上質さ。時々、そっと取り出しては幸せな気分にひたる。そんな愉しみ方をしたくなる作品です。(全体写真は画像をクリックするとご覧になれます)

『細密画サラスワティ』ATA  アクリル画  25cmx16cm  22,000円

RK004最後はヒンドゥ教の神様ガネーシャ、象の頭を持った姿が特徴的ですね。上のサラスワティと同じサイズ、同じ額縁ですから、並べて飾っても統一感が出せます。

『細密画ガネーシャ』ATA アクリル画  25cmx16cm  22,000円

5月18日〜23日の春のバリ絵画展では、小さな絵のコーナーも充実させます。小さくても、それぞれの世界がぎゅっと凝縮された濃密な作品たち、どうぞお楽しみに。もちろん、これらの作品は今すぐウェブでご購入いただくこともできますよ。

<関連ページ>

春のバリ絵画展 バリ絵画の主要スタイルから50点を一堂に展示

クリキ・スタイル 他にも細密画の作品があります

サラスワティ 学問と芸能の神様

コメントをどうぞ

2015.3.28

ヤングアーティスト派の巨匠

こんにちは、坂本澄子です。

暖かくなってきましたね。若葉の緑も次第に濃くなり、ケンの散歩道で見かける名も知らぬ可憐な花々が、黄色、ピンク、紫と目を楽しませてくれています。気分も上々です^o^

絵にも、こんなふうに見る人の気持ちを高揚させてくれる作品がありますよね。バリ島ではオランダ人画家アリー・スミットに師事した若い画家たちが、まさにそうでした。1956年にウブドのペネスタナン村に腰を落ち着けたスミットは、自分を慕ってやってくる地元の若い画家たちに、色鮮やかな絵の具を与えて、自由に描かせました。彼の色使いに魅せられた画家たちは、バリの伝統絵画に特徴的な細密さに、極彩色を取り入れるようになったのです。かつてのヤングアーティストたちは、今では巨匠と呼ばれるように。今日はそんな画家の作品をご紹介します。

LONDO – 1948年バリ島ペネスタナン村生まれ。アリー・スミットの最も初期の弟子のひとりです。家鴨使いとして家計を助けていた少年時代、アリー・スミットと出会い、彼の主宰する”Young Artist Organization”に加わったことから、大きく人生が変わったのです。では、さっそくその作品をご覧ください。

RY009

『村の生活 〜 稲刈り風景』 LONDO  アクリル画 40cmx60cm  106,000円

ヤングアーティスト派の作品は左右対称で並行的な構図が一般的ですが、LONDOの作品は少し高い位置から俯瞰したものが多く、のびやかな広がりを感じます。そして、細部に目を向けると、色使いに画家のセンスが。例えば、田圃で虫をついばんでいる家鴨たちには茶色の中にピンクをアクセントに使ったり、田圃の水に深い群青を混ぜたりと、ドキッとする配色が見られるんですよ。

ブログ205_ロンド作品LONDOの作品はバリ島のアルマ美術館に所蔵されており、展示室で見ることができます。私も実際に見てきましたが、氏の作品の特徴である効かせ色が使われており、明るい気持ちになりました。(注:効かせ色とはファッション雑誌でよく使われる言葉で、アクセントカラーとか、回りと調和しつつ、ちょっと洒落た色使いをいいます。読者の方からご質問をいただきましたので、注釈を追加します)

氏の作品はLALASATIなど絵画オークションでも、安定した価格で取引されています。

『村の生活 〜 稲刈りの風景』、ぜひ現物をご覧いただき、元気の素をチャージしてくださいね。5月18日(月)〜23日(土)の「春のバリ絵画展」@東京・京橋にて展示販売します。

<関連ページ>

『春のバリ絵画展』

『村の生活 〜 稲刈り風景』LONDO ・・・作品詳細、ご注文はこちらから

ヤングアーティスト・スタイル ・・・’70年代に一世風靡したポップな作風

アリー・スミット・・・バリ絵画に最も影響を与えた画家

アルマ美術館公式ホームページ

 

 

 

コメントをどうぞ

2015.3.25

初めてのアートに花鳥画② 飾りやすい横長サイズ

こんにちは、坂本澄子です。

前回はバリ絵画の入門編として、日本人に最も親しみやすい花鳥画から、熱帯の森に棲む動物たちを描く巨匠LABA氏の作品をご紹介しました。今日はその第二弾として、「飾りやすい」1:2の横長作品をご紹介しま〜す。

これまで「バリアートショールーム」では、エベン氏の花鳥画を中心に横長サイズを扱ってきましたが、毎回すぐに売れてしまう人気ぶり。ソファの後ろに飾ってよし、チェストの上に飾ってよし..と、場所を選ばず、すぐに素敵な空間が作れるスグレモノです。

写真はエベン氏が描いた『キバタンとプルメリア』です。キバタンはオウムの一種で、冠羽が特徴。通常は右の鳥のように一本伸びているだけですが、左の鳥のように扇のように広げることができるのです。きっとエベン氏は左の雄鳥が雌鳥にモーレツアプローチ?しているところを表現したかったのでしょうね。

RP012

 『キバタンとプルメリア』EBEN 40cmx80cm アクリル画 24,000円(バリ島からの配送料込み)

このキバタンは野鳥画家EBEN氏の好きなモチーフのひとつで、初めて彼のアトリエで絵を教わったときも、この鳥を題材にバリ絵画の手ほどきをうけました。羽毛の柔らかい感じを出すのがとても難しいのですが、EBEN氏の持つ筆が、薄めの黒ですっと影を引くだけで、胸元のフワフワ感が出てくるのを魔法のように感じたものです。その時の様子は2013年5月のブログに「バリ絵画の描き方講座」としてご紹介していますので、あわせてどうぞ^_^

残念なことに、そのEBEN氏、現在は専業画家をやめ、銀行に勤務されています。大学では法律を学び、40歳を超えて何か別の可能性を切り拓いてみたくなったのかも知れません。銀行マンとしての仕事という人生の新しい側面を得て、氏の作風にも新たな息吹がふきこまれるかも。そんな気持ちで見守っていきたいと思います。「キバタンとプルメリア」は画家として最盛期の頃に描かれた貴重な作品です。

そして、もう一点。同じく野鳥画家、特に文鳥を描かせたらこの人と定評のある、RAKA氏の『ランと文鳥』をご紹介します。氏の作品はご覧の通り、様式化された描き方とグラデーションの使い方に特徴があり、モダンなインテリアにも難なく馴染みます。シンプルなシルバーのボックスフレームに額装してお届けします。

RP013-01

 『文鳥とラン』RAKA 40cmx80cm アクリル画 38,000円(バリ島からの配送料込み)

私自身もEBEN氏の特大の作品(100cmx200cm)を自宅に飾っています。初めてバリ絵画に出会うきっかけとなったのが氏の作品でした。そこから、様々なスタイルを持つバリ絵画の幅広さ、奥深さに引き込まれ、バリ絵画を日本に紹介する仕事を始めました。

手頃な価格で日本人の感性にも合うバリの花鳥画、あなたの初めてのアートにいかがでしょうか。実物は5月18日(月)〜23日(土)@東京・京橋で開催予定の春のバリ絵画展2015でご覧になれますよ〜! 50点を一堂に展示しますので、花鳥画以外にも様々なバリ絵画のスタイルを楽しんでくださいね。

コメントをどうぞ

2015.3.21

初めてのアートは花鳥画をいかがですか?

こんにちは、坂本澄子です。都内の桜の名所として有名な目黒川、「とうとう咲いているのを発見しました〜」と、お客様からメールをいただきました。来週あたりから一斉に咲き始めそうですよ。

さて、前回のブログでご紹介した『カエルの親方』に「帰ると蛙をかけたコンセプトがおもしろい」、「よかった〜、私も嬉しいです」など、様々な反響をいただきました。バリの花鳥画(プンゴセカン・スタイル)は私たち日本人にとっても、親しみやすいスタイルですね。

ブログ167_少年たちの情景『カエルの親方』と並び、ずっと見守ってきたのが、写真の『少年たちの情景』です。こちらも、初めてLABA氏のアトリエを訪ねたときに、惚れ込んだ作品。

風の強い乾季(7、8月)は今でも凧揚げが盛んですが、カイトではなく、昔ながらの凧とそれを見上げる少年たちの素朴さがいい味出してます。それもそのはず、今年67歳になるLABA氏が少年時代を思い出しながら描いた絵なんですから。背景の緑は少しずつ異なる色が配置されており、それが絵に深みをもたらしています。箱から出して飾るたびに、吸い込まれそうになるほどの絵力。「いい絵にはやはり人を惹き付ける何かがある」、素直にそう思える作品です。

 この他にも、プンゴセカン巨匠LABA氏らしいユニークな動物画を取り揃えています。

若い豹はLABA氏の人気のモチーフ。50x40cmのちょうどいいサイズで、場所を選ばず飾れます。(画像をクリックすると作品詳細情報がご覧になれます)

RP011 RP010 ブログ204_緑に抱かれる

こうして見ていると、まるで森のなかにいるみたいですね。これから日本も緑眩しい季節へと向かいます。あなたの初めてのアートを見つけに来られませんか?春のバリ絵画展、5月18日(月)〜23日(土) @東京・京橋で開催します。

 <関連ページ>

春のバリ絵画展・・・バリ絵画の主要ジャンルの作品から50点を一堂に

LABA・・・プンゴセカンの巨匠、画家と作品ページ

コメントをどうぞ

2015.3.18

バリ絵画のあるオフィス② 絵にもご縁があるんです

こんにちは、坂本澄子です。

今日も嬉しいお話です。『カエルの親方』がついに嫁ぎました。深い緑が特徴的なプンゴセカンの巨匠LABAの動物画です。同じ時期に仕入れた他の作品が次々と売れていく中、このカエル君は少しユニークな存在に映ったのでしょうか、長く「バリアートショールーム」に留まってくれました。

実はこの作品、初めてLABA氏のアトリエを訪ねたときに一目惚れして、小さめのサイズで描いてもらったものなのです。以来、展示会のたびに「きゃー、カエルが入れ墨してる〜」と、若い女性のお客様の人気者^o^

 

ぴしっと整列したトラック。気持ちがいいですね。

ぴしっと整列したトラック。気持ちがいいですね。

さて、この絵を購入してくださったのは、神奈川県伊勢原市に本社がある、届晋運輸(かいしんうんゆ)の社長古葉千雄様(写真)です。トラック5台からスタートし、20周年を迎えられた今では、200台のトラックとドライバーさんを抱える規模に成長されました。それでも、創業当時は、ドライバーさんを採用しても、翌日来てくれるのは5人中、3、4人…。といったご苦労も経験され、自らハンドルを握る傍ら、ドライバーさんたちが無事で帰って来てくれるようにと祈るような気持ちだったそうです。その思いは今も変わりません。

そんな願いを「帰る=カエル」とかけて、蛙の絵を探し始めたのはもう随分前だそうですが、なかなかこれという出会いがなかったとのこと。そんな中、たまたま古葉様とお会いする機会があり、創業当時のことを伺っていたところ、そんなお話になり、「カエルならいい絵がありますよ!」となったわけです。「日本にはないタイプの絵ですね」と気に入っていただきました。

2月28日のバリ絵画のある暮し⑫で、B様がいみじくも仰った「来るべき場所に来てくれた絵」がここにもありました。人と人に出会いがあるように、人と絵にもご縁があるのですね。そう考えて、お客様からのお便りや投稿写真を改めて拝見すると、たとえ時間がかかっても、どの絵も最もふさわしい場所への嫁いでいったのだと思えて嬉しくなります。

そんなあなただけの1枚を見つけにいらっしゃいませんか? 春のバリ絵画展、5月18日(月)〜23日(土)まで、バリ絵画の様々なジャンルから選んだ50点が一堂にご覧になれますよ。

<関連ページ>

春のバリ絵画展 … 5月18日(月)〜23日(土)@東京・京橋

お客様からのお便り … バリ絵画のある暮しはこんな感じです

バリ絵画のある暮し⑫ – 来るべき場所に来てくれた絵

LABA 作家と作品のページ … バリ版鳥獣戯画、深い緑に癒されます

 

コメントをどうぞ

2015.3.14

バリの神様⑤ 戦いの女神ドゥルガー 〜 バトゥアン絵画を楽しむ

こんにちは、坂本澄子です。

ついに!暖かくなってきました〜。堅く閉じていたつぼみも、開花に向け動き始めましたね。

ブログ204_バトゥアン村先日ご紹介したバリの古典絵画(カマサン・スタイル)に次いで、伝統的な技法を今に受け継ぐのがバトゥアン・スタイルです。カマサン村が古都にふさわしい、落ち着いた佇まいを見せているのに似て、バトゥアン村も写真の通り、風情ある町並みです。高い塀の上からバリ島に特徴的な赤瓦の屋根が見える通りを歩くと、なんだか子供の頃住んでいた場所を思い出すような懐かしさがあります。

 オランダ統治下において、ウブドが多くの外国人画家を受け入れたのに対し、ほとんど西洋の影響を受けなかったのがバトゥアン村。そのため、ヒンドゥ神話を題材に、やや暗めの色使いで、画面いっぱいにびっしりと描く伝統的な手法が今も残っています。やや暗めになるのは、下絵を描いた後、墨で陰影をつけてから彩色するためなんです。この描き方は西洋絵画の影響を受けたバリ絵画の他のスタイルにも見られます。

さて、今日ご紹介するのは戦いの女神ドゥルガーです。神話によると、天界を攻め、自分たちを追放したアスラに対する神々の怒りの光から誕生したとされ、10本あるいは18本の腕にそれぞれ神授の武器を持った姿で描かれることもあります。そんな恐ろしい一面を持つ一方で、顔はとても優美で美しく、三大神のひとりであるシヴァ「終わりの日に世界の破壊を司る神」の神妃でもあります。

その女神ドゥルガーの戦いの場面を描いた作品がこちら。上部中央を見てください。少年のような表情で、大蛇ナーガと戦う勇ましい姿が描かれています。周囲に目を移すと、森の中には野獣や魔物が潜み、神々との戦いが繰り広げられています。一見、平面的に描かれているように見えますが、この森の奥には何があるんだろうと、見る人に想像させる余韻のようなものがあります。

(画像をクリックすると作品詳細がご覧になれます)

RB001

『戦いの女神ドゥルガー』GENDRA  アクリル/紙 34x54cm 85,000円

作者のゲンドゥラ氏の作品は、これまで国内外の数々の伝統絵画展に出品されており、神話を題材にした緻密な描写に定評があります。

私自身はバリ絵画に出会った当初、花鳥画や風景画といった入りやすい絵に惹かれました。しかし、この作品もそうですが、じっくりと見せ、じわじわとしみ出してくる深い味わいを感じます。そして、伝統が持つものの価値が見えてくると、作品に親近感と愛着が湧いてくるんです。

こんなふうに、多彩なジャンルという幅広さと、じっくり楽しめる奥の深さの両方を兼ね備えたバリ絵画。5月18日(月)〜23日(土)開催予定の「春のバリ絵画展」では、主要スタイルから50点を選び、一堂に展示します。

<関連ページ>

春のバリ絵画展 5月18日(月)〜23日(土)@東京・京橋

バトゥアン・スタイル バリ絵画の伝統スタイルの魅力をご紹介

 

コメントをどうぞ

2015.3.11

一足早いお花見をアートで

こんにちは、坂本澄子です。

まるで真冬に逆戻りしたような寒さですね。今朝の東京の気温は3℃、昨日は窓の外が真っ白になるほど、みぞれまじりの冷たい雨が横殴りに降っていました。なかなかすんなりと暖かい春はやってきてくれませんね。でも、そんなときこそじっと我慢。春はもうそこまで来ています。

さて、今日は私事ですみません。

桜の季節が待ち遠しくて、アートでお花見を楽しもうと、RONDO(1月に『幻想心象風景画』展を行った銀座一丁目のギャラリーです)のオーナー丸山則夫さんが、『一枚の絵』展を私の描いた桜の絵で企画してくださいました。

ブログ203_桜

この『一枚の絵』は毎回違う作家の作品1点だけを展示して、その時間その場所に偶然居合わせた人たちどうしで、絵を前に色んなことを語ってみませんかという主旨で開催されているもの。もちろん、一人黙って絵の世界にひたるもよし、その絵から感じたものを自由に語り合うもよし、一番心地よいスタイルで気軽に絵を楽しめます。

今回、展示する桜は昨年秋にある公募展のために制作した100号(130cmx162cm)のアクリル画。昨年4月に山梨県の清春芸術村で出会った、樹齢80年の見事な桜の大樹がモデルです。園内をぐるりと取り囲むように10本以上もある桜が最後の美しさを見せてくれていました。そのうちの2本が寄り添うように立ち、まるで一本の木のように見え、風に乗って花びらが舞う姿がとても印象的でした。昼間の風景でしたが、満月の夜に脳内変換して描いています。

楽しみなのが、RONDOの照明。1月に来てくださった方は、ウィラナタさんの『満月の夜に』が幻想的に浮び上がったのを覚えておられるでしょうか。今回もとびきりの照明にしたいと、工夫してくださってます。

奥の小部屋には今回の展示に向けて描いた9点の小品を展示します。私がこれまで実際に出会った桜からイメージした情景を、オムニバス風の作品に仕上げてみました。こちらも展示の方法にちょっと新しい試みをしています。

この展示会、明日行います。もしお近くを通られることがあれば、お気軽にお立ち寄りくださいませ。きっとほっこりとした時間が過ごせますよ〜。

一枚の絵「桜の季節を紡いで」

  日 時:2015年3月12日(木) 13:00〜20:00

       18時からライトアップした一枚の絵を見ながらお飲物を。

  場 所:Art Space RONDO 東京メトロ有楽町線「銀座一丁目」徒歩1分 地図

 よろしければぜひどうぞ!

 

 

コメントをどうぞ